「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

安倍総理 トランプの対イラン三下外交では困る

2019-06-13 05:15:06 | 2012・1・1

テヘラン訪問中の安倍晋三総理が昨夕、イランのロゥハニ大統領と会談、核開発をめぐる米国との対立による中東地域の衝突、緊張会話について話しあった。総理は今日13日も同国の最高指導者、ハメイ二師とも会談し帰国する。現地からの報道は安倍総理の米イラン両国の仲介役として期待する声が大きいが、果たして成果はどうだろうか。

安倍総理のイラン訪問は、わが国の現役総理としては1978年(昭和53年)の福田赳夫氏以来41年ぶり。79年のホメイニ.イスラム革命の後では初めてのことだという。安倍総理にとっては83年に、父親の晋太郎氏が外相時代に訪問しているが、これとて36年前のことだ。イランについては、パーレビ王朝時代しか知らない僕にとっては意外だった。

パーレビ王朝時代は日本との関係は親密だった。1958年、東京で開かれたアジア大会にはパーレビ国王(シャー)が来日しているし、60年には、皇太后夫妻が、皇太子時代にテヘランを訪れ、歓迎を受けている。体制は違ったが、両国の関係は今より深かった。

ロゥハニ大統領が安倍総理との会談後の記者会見で、総理のイラン訪問が,両国関係の新しい節目になることを期待するといっていた。イランはわが国の三番目の石油輸入国で、ペルシャの昔から関係が深い。ロゥハニ大統領がいみじくも言っていたが、今回の中東での緊張は米国の仕掛けた経済戦争の一面がある。安倍総理の仲介外交は期待するが、トランプの代貸し、三下であっては困る。