「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

ミャンマーとの友好が理解できない朝日新聞

2018-10-10 04:47:33 | 2012・1・1
ミャンマーの国家顧問兼外相でノーベル平和賞受賞者のス―.チーさんが、東京で開かれたメコン川流域5か国会議に出席、安倍総理とも個別に会談した。会議に先立ち、スー.チーさんは福島県泉崎村の人出不足の農村と身障者施設を見学、同時に原発事故以後の被害地の現状も視察した。とても国連人権委員会で糾弾された国の指導者の政治姿勢とはみえぬ余裕だ。

ミャンマーでは今年に入って国内のイスラム教少数民族、ロヒンギャが軍の圧力で、隣国バングラディシュに避難しており、これが人権違反だとして国連が中止決議案をさきごろ可決した。わが国は、”批判より支援”という立場から棄権したが、朝日新聞社説(10月7日)は、スー.チーさんの来日に当たり”(ロヒンギャについて)国際社会がいかに厳しいまなざしを向けているか、政府は直言すべきだ”と書いているが、国同士の友好とはそんなものだろうか。

わが国とミャンマーとの関係は長い。ス―.チ―さんの父親はビルマ(ミャンマーの旧名)は独立の父と言われ、先の戦争中「オンサン」将軍名で一時日本に亡命したことがあり、浜名湖畔にその記念碑もある。スー.チーさん自身も戦後京都大学に留学している親日家である

ミャンマーは戦後長い期間、軍政にあり、国際社会から孤立していた。スー.チー自身も幽閉されていた。民主国家として再スタートしたのは2015年で間もない。新しい国造りの最中で色々問題を抱えている。ロヒンギャもその中の一つだ。泉崎村の視察が問題解決の一つになあればよい。