「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

お騒がせです 貴乃花親方 相撲は土俵の上で

2018-09-26 05:33:06 | 2012・1・1
相撲は土俵の上だけでして貰いたいものだ。貴乃花親方が、またぞろ、九月場所が終わったとたん、年寄りを引退したいと、記者会見まで開いて申し出た。幕内優勝22回、兄弟による“貴若横綱”時代を築いた平成の大横綱だが、今は検査役だが、平年寄りにすぎない。NHKまで含めたテレビ各局が生中継するほどニュース価値があるのだろうか。お騒がせ男の芝居はもう結構である。

記者会見での話を聞くと、辞任の理由を色々述べていたが、つまるところは昨年来の弟子暴行事件に端を発した相撲協会との抗争である。なかでも協会が下した措置が直接の原因である。大横綱と自負し、引退後も協会の理事にまで登りつめた男が四階級降格さっれては許せない。そして、ここへきて協会がとった年寄りすべて一門所属制度は、貴乃花にとって引退を決定づけるものだ。

相撲協会のHPによると、協会には43部屋あり、この部屋が過去の歴史的系譜や勢力関係から一門制度に分かれており、現在はニ所の関、出羽海、時津風、伊勢ケ浜、高砂の五つである。(今度の一連の事件までは、貴乃花グループが一門の一つであった)歴史的といっても、時津風は1945年、双葉山が双葉山道場を経て時津風部屋の親方になってからで、そう古い歴史ではない。69連勝中は、双葉山が続する立浪が一門の大部屋であった。

相撲協会は貴乃花親方の辞任を受理したわけではなく27日、理事会を開き、検討するとのこと。テレビの情報番組には格好の材料かも知れないが、土俵の上の相撲と違って、あまり見る気にはならない。