「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

「交通弱者」老人は五輪に行けない

2018-08-22 04:40:27 | 2012・1・1
2020年の東京五輪パラリンピックを前に来日する外国人や身障者など「交通弱者」を対象に駅や空港などの公共交通機関の構内にスマホを使い音声と文字の組み合せでで新しい案内施設の実用化が進んでいるそうだ。首都圏は健常者にとっても判りにくいだけに朗報だ。しかし、年寄りのひがみかも知れないが、「交通弱者」老人向けの対策が遅れている感じがする。

めっきり外出の機会が減った僕だが、初めての場所へ出かけるときは、あらかじめPCで駅構内図をチェックしてゆく。エレベーターあるか。下りのエスカレーターもあるか。乗り換えに便利かどうか、洋式トイレがあるかどかなどである。そんなに慎重にしていても先日乗ったバスが、同じ方向だからと乗リ途中で乗り換えたらと思ったら、同じ名前のバス停なのに、はるか遠くで降ろされ、結局タクシーを利用した。

東京では義足や人工関節、妊娠初期の女性に対して”ヘルプ.バッジ”が交付される。僕も左関節が人工なので対象者なのだが、貰っていない。赤地に白十字と白いハートが入ったバッジだが、僕は過去に一回だけ、通院先の国立病院で見ただけだ。このバッジを着用していれば、周囲の人が配慮してくれるということだが、宣伝不足、どこで交付されることさえ周知されていない。

今の都知事さんは新聞の大きな活字になりそうなことはお好きだが、都営地下鉄がいかに老人にとって不便であるか、自分の足で確かめたらどうでしょうか。今のままなら老人は五輪に行けないし、行かない。