「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

高齢化時代 公衆便所の洋式トイレ化を

2016-11-12 05:53:25 | 2012・1・1
11月10日は語路合わせで”トイレの日”だそうだが、先日これに合わせて文科省から全国公立学校の洋式トイレの普及率がでていた。これによると、洋式トイレは43.3パーセント.これに対して昔からの和式トイレは56.7パーセントで、洋式の半分以下であった。

総務省統計局の最近の資料によると、日本全国の洋式トイレの保有率は4501万台で89.7パーセント。平成15年調査の88.4パーセントに比べて年々増加している。89.7パーセントといえば、日本人家庭の10軒に9軒までが洋式という勘定である。これに対して、学校トイレの43.3パーセントは意外で、ちょっと低い気がする。

老人になると、トイレは若い時に比べて日常生活には、より欠かせない存在になってくる。毎日の散歩道では、どこに公衆トイレがあるかは調べておかねばならない。遠出する場合にもあらかじめ、ネットで調査しておくが、僕の体験で困るのが身障者老人用の多目的トイレが少ない事。一般のトイレも依然として和式トイレの多いことだ。

災害時に学校の校舎を避難施設として使用することが多いが、老人にとって困るのは和式トイレだという。このために避難所から出て行くケースもあると新聞に書いてあった。僕の体験でも先日、お寺の法事で便意を催したが、和式トイレだけで困惑した事がある。公共交通機関のトイレについてはネットの構内図に表記はあるが、洋式か和式かの区別表記はない。いわんや公衆便所の所在が書いたネット地図はない。高齢化時代、トイレが洋式か和式かは老人にとって不可欠情報である。