「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

          お爺さんの誕生パーテイ

2009-03-09 06:17:14 | Weblog
地域の老人会の誕生パーテイに昨日、初めて顔を出してみた。12月と1月ー3月
生まれのお年寄り(60歳以上)のお誕生パーテイだが、約40人の参加者のうち
お爺さんは、僕を含めて4人だけ。残りはすべてお婆さんだ。綾小路きみまろ流に
いえば、40年前だったら僕ら男性はもてもてだったかもしれないが。

開会の辞のお婆さんは90歳、閉会の挨拶も83歳のこれまたお婆さん。二人とも
きちんと和服に身をつつみ、しゃきっと腰が伸びている、これに反しておじいさんと
言えば、正座もできず壁側で座いすのお世話になっている始末だ。

年会費1500円を支払えば、誰でも老人会主催のカラオケ,童謡、フラダンス、民謡
日本舞踊などの習い事に参加できるのだが、都会の場合、ほとんんどのお爺さんは
サラリーマンの出身で、地域社会にはなじみがない。それに男は「老人会」の名前に
抵抗があるのかもしれない。

誕生パーテイは、女性のリードで催された。アルコールはご法度。男性参加者は壁
に背をもたげ、塩せんべいをぼりぼりさせながらお茶を飲んで見事な衣装のお婆ちゃ
んのフラダンスを鑑賞した。誰が用意したのか綾小路きみまろのビデオが上映された
が、この高齢者をネタにしたギャグが僕にはわからず、しらけた気分になった。

もう一つしらけたのは、区から若い女性が振り込め詐欺防止の説明に来たが、WEBな
どといったIT用語が多く、お年寄りには理解できなかった。詐欺被害が多く、その防止
のための行政の親切心はわかるのだがー。老人心理がわからなくては。