「老人タイムス」私説

昭和の一ケタ世代も高齢になりました。この世代が現在の世相をどう見て、考えているかーそのひとり言。

虫の声と季節感

2006-09-25 06:08:31 | Weblog
わが家の2階のベランダの植木の間から虫が夜長の秋を告げる。僕の
耳には”スウィ スウィ スウィ スウィ”と聞こえるが、小学校唱歌「虫の声」
には、そんな声で鳴く虫はいない。何の虫なのだろうか。
 # あれ 松虫が鳴いている チンチロ チンチロ チンチンロリン
   あれ 鈴虫も鳴いている リンリン リンリン リンリンリン
    ああ面白や 虫の声
       
   キリキリ キリキリ コオロギや ガチャガチャ ガチャガチャ
   くつわ虫
   あとから馬おい追いついて チョンチョン チョンチョン
   スイッチョン
   秋の夜長を鳴き通す あお面白い虫の声 
   
虫の声など自然の音色はよいが、人工音は難しい。先日隣家で仕舞い忘れた
風鈴の音が気になると、受験勉強中の孫から苦情が出た。幸い隣家で心よく
取りはずしてくれた。真夏、浴衣姿で団扇で涼をとりながら聞く風鈴の音は
風情があるが秋風が立つと騒音にもなる。
    
 # 柿食えば鐘がなるなる法隆寺(子規)
単純だが、なんとなく鐘の音に秋を感じる。しかし、最近都心のお寺では
鐘を突くと、騒音だと近隣からクレームがつくそうだ。”鐘は上野か浅草か”
の江戸の情緒はなくなった。世の中が騒々しすぎるのだ。