何かまずいことが起きると、そのニュースの末尾には、当事者は「再発防止に万全を期する」と言っていると書かれたり放送されたりします。
原因をつきとめずにできる対策がどんなものかは、およそ想像がつきますから、それに期待を寄せることもありません。
再発防止は、こういう場合の唱えごととして、ムニャムニャ述べられる言い訳弁の定番熟語になっています。
また起きるかもしれませんなどとは、わかっていても言えませんから。
言葉は魔力を持ちます。
同じたぐいのまずいことが起きなくなるのは、「再発防止」という言葉が消えたときなのでしょう。