讃美歌や応援歌は、みんなで揃って歌うことに意義のある歌です。
歌うときはひとりという歌には、歌謡曲から呼び名の移った演歌と呼ばれる類別があります。
演歌という呼び名はそれほど古いものではなく、"演"とは違う字をあてていたこともあったようです。
最古の演歌で検索してみると、オッペケペー節が顔を出しますが、それは演説歌を無理に縮め呼びしたもので、現代の演歌とは質の違うものです。
演歌をさかのぼった歌謡曲系統の歌のひとつに、曲名の由来のよくわからないゴンドラの唄があります。
ゴンドラの唄
いのち短し 恋せよ少女
朱き唇 褪せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日の ないものを
この唄は、ツルゲーネフ『その前夜』を日本で舞台にのせたときの劇中歌として作られたので、その舞台を見れば由来もわかってきそうです。
歌は世につれと言われますが、場にもつれられるようです。