・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

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無謬病という名のやまい:続

2013年01月13日 | つぶやきの壺焼

住民基本台帳は、市や町の世帯数などの正確な把握にも役立っているものと思う。
ところが、そのデータと、上位のデータシステムとの間には、いまだに手入力を介さないとやり取りができていない部分があるらしい。

市町の役所から県を通して総務省に報告されるとき、パソコン入力を間違えて、実際は世帯数3万2203であるのに、2万3203で集計されてしまった。

同じ手入力でも、コピー・ペーストという方法なら数字が入れ替わることはない。
一方の数字を読みながらもう一方にキー入力するのでは、必ず間違いが出る。

あとで間違いがわかって県へ訂正を申し出たが、「総務省にすでに報告した。修正期限を過ぎており、訂正できない」と冷たい回答。
総務省では「期限内に申し出がなかったので訂正できなかった。統計上の数字の整合性への影響はあるが、実務上の影響があったかどうかは分からない」と修正する気はないらしい。

仮にどこかで間違っても、チェックがかかるような管理方式、それ以前にデータに写し間違いが入り込めないような集計方式、そういうものを整備すれば防げる間違いである。

作業ブロック間の連携の苦手なところで、無謬病が元気付くこの種の間違いは、随所にポロポロと出ているものと思う。
間違いそのものの影響は、大勢に響かなくても、そんなものでよいのだという、どうでも病が、無謬病と競争を始めてからでは、また別の障害も出て、手がのつけられなくなる。
管理強化の声明だけでなく、猛省と実質的な対策を望むところである。

(情報源)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130113-OYT1T00229.htm?from=main7