宇宙のどこかには、人間の考えとはまったく違ったものごとによってくらしている生きものがいるかもしれない。
「考え」とか「くらし」などという言葉では説明のつかない、いま人間が使っている言葉では言い表せない何かをしているかもしれない。
そうなれば、英語を小学校で教えるとか、公用語にどうかなどという話は、井戸蛙問答のようなことに過ぎないではないか。
その生きものから見れば、何千年もかけて、まだ「わかり合える」とか「し返し」などと言い続けている人間という生きものは、よほど間抜けに見えることだろう。
宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書) | |
村山 斉 | |
幻冬舎 |