「虚偽記載の違法性を認識していなかった可能性」「事件全体としてほとんど犯罪がなかった」などとの言い回しが報じられ、とにかく無罪を言いわたされれば晴天白日。
人間は、祖先が考えた文字と法律という道具で、互いの心に傷を付け合い、輝きを消し去りながら生きている。
「俯仰天地に愧じず」などという言葉は、漢字制限と同時に忘れ去られてしまった。
生まれたころに「その字は使うな」という法律ができたのでは、知らなくて当たり前とも言えるが。
天網恢恢―お天道様は見てござる (可奈子への手紙シリーズ) | |
船越 準蔵 | |
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