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(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

第三部闘龍孔明篇 第11章—6 ニュートラルゾーン

2019-03-18 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

「ニュートラルゾーン?」
「強い浄化エネルギーの影響力を残すパワースポットのことじゃ。ヨーロッパならスイス、アメリカ大陸ならアラスカ、そしてアジアなら筑波じゃ。だが、世界にはすでに欲望の3極支配体制が確立してしまっておる。ヨーロッパはロス・チャイルド帝国、アメリカはロックフェラー帝国、アジアは華僑ネットワークの支配下にある。国際政治力を行使できない極東、アフリカ、オセアニアは、しょせん3極体制にいいようにされるだけの運命じゃ」
「中国はどうなの?」パピヨンが訊いた。
「ほう、儂にそこを訊いてくるか? 儂は日本に住んでいても、中身は中国人じゃ。中国のことなら手に取るように分かるぞ。今後、中国は人口12億という世界最大の消費国と工場に成りつつある地位を利用して経済、政治、産業分野の覇権を目指すじゃろう。だが、それが本気なのか、あるいは国の指導者層が短期的に荒稼ぎをして個人資産を蓄積しようとしているかは、彼ら自身にも分からん」
「覇権を目指すのは分かるけど、個人資産の蓄積とは?」
「北京政府の永続性を信じている中国人など世界に一人もおらぬ。国家主席を含めてな。党幹部たちは子弟を欧米に留学させて市民権まで取らせ、いつでも国を見捨てて逃げ出す準備をしている。すでに国外に持ち出された国家資産は数兆円を超えて、彼らの個人資産になっておる。だが、中国がそうしたことが出来るのもあと半世紀。一人っ子政策の影響で少子高齢化が進む中、覇権主義がうまくいって4極構造になるか、あるいはバブルが弾けるかは五分五分。国内資産の持ち出しと個人資産形成は、党幹部たちの保険というわけじゃ」
「中国は分かったけど、中東はどうなの?」カズームが突っ込む。
「そこに気づくとは、たいしたものじゃ。中東の場合、今後半世紀で金融体制をどう構築できるかどうかにかかっておる。現ペースで人類が使い続ければ、化石燃料が枯渇するまでわずか一万日。オイルマネーによる資金は膨大じゃが、運用に関しては欧米に頼らざるえない以上、利用される可能性をなくせない。もっとも地球環境の方が先に限界を迎えるじゃろう」
「おもしろい話をありがとう。でも、その話と孔明と何の関係があるの?」
「孔明の力は人のものではない。これまで数え切れない人間たちが、龍神の力を手に入れようと何千年も闘い続けてきた。だから息子が“三合会”に惨殺された悲劇を繰り返さないために、儂は孔明の力を3極体制側に秘密にしてきた。刺青も力を押さえる修行も結界を張ったのも、すべてそのためじゃ」
「やっと話がつながったわね。孔明にアポロにミカンランドを守らせるには、周到な準備が必要ということね。最大の力を出させつつ暴走しないように策を練るわよ。さあ、ナイトメアランドはシュリリス様がいるから大丈夫。アポロノミカンランドは、四人がいるから大丈夫ね。パピヨンとプリシラはゾンビーランドに行って、ゼルゾラと私はノーマンズランドに行くわよ」カズームが、皆を促した。

     

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