財部剣人の館『マーメイド クロニクルズ』「第一部 神々がダイスを振る刻」幻冬舎より出版中!「第二部 再配信中」

(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−9 アストロラーベ、スカルラーベ、ミスティラ(再編集版)

2020-10-26 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 三人は、屋上へ直行する高速エレベータに飛び乗った。
 エレベータを飛び出したジェフは、かつて見た悪夢を思い出した。
 目の前で時空間がゆがみ、裂け始めていた。
 星空が消え去って、景色が真っ暗になる。
 バキバキと焚き火に爆竹を投げ込んだような音を立てて裂け目が渦巻き、冷たい炎が吹き出す。子供の絵本にあるファイヤー・ドラゴンが、夜空に浮かび上がった。口から紫の煙をあげるドラゴンの背に乗るのは、おそろしく不機嫌な顔をした紅色に燃えたつ髪をした男。
(マクミラよ、人間時間ではかなりの時間がたったが、元気そうじゃな)
 3人の頭に思念が、ガンガンこだました。
「おひさしゅうございます、プルートゥ様。こちらでは思念が使えませぬ。言葉・・・・・・人間の伝達手段で失礼いたします」
 ダニエルが訊ねる。「誰だ、こいつ?」
(我は冥主じゃ。ペルセリアス、お主、記憶を失っておるのか?)
(ペルセリアス? それが俺の名前なのか?)
(そうじゃ。だが、今は時間がない。ゲームのルールが変わるのじゃ! くわしいことは、直接聞くがよい。三人よ、降臨せよ!)
 次の瞬間、インフェルノがファイアー・ドラゴンの口からタワー最上階の中央にはき出された。炎の中から、マントを羽織った三人の姿が浮かび上がった。
(マクミラよ、新しいゲームの期限は降誕祭までとする。助っ人たちと、せいぜいゲームに勝てるようがんばるのじゃぞ)
 現れたときと同じ音を立てて、ドラゴンと共にプルートゥが時空間の裂け目に吸い込まれていく。しばしの静寂の後、彼らのオーラを感じて、マクミラがニヤリとする。彼女のハスキー・ボイスが闇夜に響いた。
「お兄様たち、ミスティラ、おひさしぶり」
 肩幅が広く筋肉質のアストロラーベが、セクシーな声で答える。「マクミラよ、ひさかたぶりだな。元気でいたか?」
「初めてお兄様の声を聞きました。わたしは、元気でございます」
 筋肉のかたまりで2メートル近くはあろうかという大男のスカルラーベが、いかにも無骨な声で言う。
「マクミラよ、俺が来たからには何も心配するな」
 ミスティラが、申し訳なさそうに言う。
「お姉様、今回は・・・・・・」
「みなまで言うな。冥界の牢獄を抜け出した魔物たちから話は、すでに聞き出してある。わたしの人間界での父ジェフと」マクミラはなんと紹介するか、ちょっと考えてから言った。「堕天使のダニエル」
 アストロラーベが、長男らしく挨拶する。
「アストロラーベと申す。ヌーヴェルヴァーグ殿には、マクミラがお世話に。ダニエル殿は、血の儀式を受けておられるようですな」
「ジェフとお呼びください。アルトロラーベ様とお会いできて光栄です」
 次に、ダニエルが尋ねる。
「昔、どこかで会ってないか?」


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−8 プル−トゥ、再降臨(再編集版)

2020-10-23 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

「マクミラ様が先日お知り合いになられたストリート・ギャングたちが、一例でございましょう。彼らのほとんどは、まだ右も左もわからぬ若者ばかりです。普通に考えれば、若いにもかかわらず組織犯罪に関わり、銃やナイフを携帯して命を危険にさらすバカ者共です。ところがカルチュラル・パフォーマンス的に考えれば、若いがゆえに自らを危険にさらし対立する組織と闘うことで自らのアイデンティティを確立しようとしていると考えられます。同時に、ああした組織に所属することは、シャバにいようと監獄にいようと同胞同士による自衛手段であり、大半は若い身空で命のほむらを散らすかもしれません。運良く生き残って、守るものができれば、カタギになってストリート・ギャングを引退するでしょう。それが、生涯を通じてギャングとして生きる職業的犯罪者集団であるマフィアとの大きな違いでございます」
「わたしが神々のゲームに参加するのも、カルチュラル・パフォーマンス?」
「イエスとも、ノーとも言えます。反復によって規範を確立するのもパフォーマンスなら、規範を侵犯するものもまたパフォーマンス。しかしながら,究極の権威である最高神に押しつけられた規範の中で、マクミラ様がゲームのコマとして動いている間は・・・・・・」
「カルチュラル・パフォーマンスとは言いかねるか。フフフ、お前にしてはめずらしく耳に痛いことを言ってくれる」
「実は、お願いがございます」
「お前が願い事とは、めずらしいわね。何かしら?」
「今年は、亡き父の生誕百周年でございます。つきましては、父の趣味だった仮面収集を記念したパフォーマンス・フェスティバルをクリスマスに開催したいのですが」
「パラケルススが生誕百年というの?」
「それを言われると、返答に困りますが・・・・・・時空間を超えた旅を重ねた父の実年齢は、本人にもとうにわからなくなっておりました。ですが、この時代におけるジェフエリー・ヌーヴェルヴァーグ・シニアの公称年齢が百才ということで」
「冗談よ。わたしにとっても、おじい様じゃない。莫大な財産には感謝しているし、それを拡大させたあなたにも。いいんじゃない」
「ありがとうございます。ニューヨークは、パフォーマンスの本場。すばらしいイベントになると思います。マクミラ様、蛇足かも知れませんが戦士にも休息は必要です。父の、あなた様にとっては祖父ですが、生誕百周年イベントをお楽しみください。このイベントでは、マクミラ様はマーメイドとやり合うわけではありません。4つのテーマパークを通じて、人類をほろぼす側への協力体制は着々と整いつつあります。マスターマインドとしてのマクミラ様は、さまざまな機会をとらえて、人間を知ることが肝要かと。その点、パフォーマンス研究は支配に対する抵抗を知るには絶好の機会かと」
「まあ、口のうまいこと」皮肉な笑いを浮かべた瞬間、波動を感じたマクミラは総毛だった。
「まさか、みんなが!? ジェフ、クリストフ、すぐ屋上に」


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−7 支配する側とされる側(再編集版)

2020-10-19 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

「わたしには、絶対的価値観の否定の方が正しいような気がするけどね」
「そこがむずかしいところでして。たとえば、ナチスによるホロコーストを野蛮な行為と考えれば啓蒙による社会の解放が妥当な選択肢に見えますし、フランクフルト学派が言うようにナチスの暴挙を理性が道具化された状況と考えればモダニズムは妥当性を失います。しかし、支配的な価値観があるからこそ、対抗的な価値観が光り輝くという点は否定できません。フランシス・リオタールは、ポスト・モダニティー(ポストモダン時代)ではなくポストモダン・コンディション(ポストモダンの条件)という言葉を使っています」
「ポストモダニズムが、モダニズムを崩壊させてしまうのではなく、あくまで支配的な状況に対するアンチテーゼなのかしら?」
「その点は、どのような思想家の立場を取るかによって、多少、異なります」
「大分クリアーになったけど、それがパフォーマンス研究にどうつながるの?」
「カルチュラル・パフォーマンスを、文化人類学者ヴィクター・ターナーは、文化を創造し、社会的に行動し、自分自身を作り、変化させていく人間、ホモ・パフォーマンス(homo performance)の活動と定義します。パフォーマンスする人間は、参加する儀式や社会劇、日常生活における即興的で創造的なパフォーマンスを通じて定義されます。重要な点は、知の体系としてのパフォーマンス(performance as epistemic, or a way of knowing)という認識です。パフォーマンスは、経験を知る手段であると同時に、個人、社会、文化的アイデンティティを規定する手段なのです。これまで絶対的だったり、固定化されていると思われた男と女、文明と自然、西洋と東洋といった一方を特権化し他方を劣等なものと見なす二項対立構造を変化させる可能性が開かれたわけです。権力やメインストリームによって構築された社会的現実を、脱構築(デコンストラクション)して、さらに再構築する潜在的パワーをパフォーマンスは秘めています」



「なかなかおもしろいわ。それほど魅力的なパフォーマンスが、なぜいままで研究されてこなかったの?」
「人間は、基本的に支配する側にしか興味がありません。支配される側に回りたいと思うものなどいないのです。たとえば、第二次世界大戦後に脚光を浴びたフランクフルト学派を中心とした批判理論(Critical Theory)は、現存する社会が理論を規定するだけでなく、理論が社会を規定するという相互的関係があると喝破しました。事実と理論の両方が、現在進行形のダイナミックな歴史的過程の一部なのです。そのために、フランクフルト学派創始者の一人ホルクハイマーは、批判理論は批判的であるべきだと主張しています。批判理論の提唱者たちは、理論は単に正しい理解をもたらすだけではなく、現代の社会・政治的状況よりも、いっそう人間の繁栄に通じるような状況の創造をめざさなければならないと考えたのです。ところが批判理論でさえ暗黙の内に、支配階級や権力を持ったエリートといった行為者がイデオロギーを生み出すと考えています。階級、利害、支配という概念と結びついた批判理論は、統治行為やコントロールなどの特定の活動を中心に置くために、パフォーマンス研究では重要なテーマになる希望、遊び、気遣い、癒しなどの行為を、分析の対象から排除してしまいました。統治行為が、主体が権利を乱用し操作する法的フォーラムをモデルとするのに対して、その他の行為では、階級に基づく行為に同意する標的としての主体を構成しないのです」
「パフォーマンス研究は、支配構造に迎合して権力を握る側ではなく、支配に抵抗する側、権力を持たない側に注目するのね。当然、最初から階級に基づく行為に同意するような標的としての主体も考えていない」
「その通りでございます」
「具体例を挙げてくれる?」


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−6 ジェフの語るパフォーマンス研究(再編集版)

2020-10-16 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

「話をわかりやすくします。演劇の実践者が虚構世界のスクリプトを演じるのに対して、パフォーマーは現実世界における差別、偏見、権威などに対する社会批評を試みます。多くの文化による出会い、衝突、摩擦が多くの問題と新しい創造の可能性を提起する今日、人文、社会諸科学にまたがる幅広いスペクトルにおけるパフォーマンス研究は、教育、娯楽、儀礼、癒しの理論化などの分野で大きな役割を担っていると言われています。パフォーマーは、一人芝居、紙芝居、映像作品、掛け合い漫才、即興演奏、バックグラウンド・ミュージック、ボディ・ペインティング、人形劇、スキット、寸劇、ロール・プレイング等、ありとあらゆる手段を駆使して、長期間のリサーチやフィールドワークを元にパフォーマンスを行います。たとえば、ボディ・ペインティングの世界では、デミ・ムーアの表紙で有名な写真集を出したジョアン・ゲイアー(Joanne Gair)が知られています」



「パフォーマンスが何かは、わかったわ。パフォーマンスを学ぶ意義とは?」
「私の個人的な理由、それともアカデミックな理由ですか?」
「両方、聞きたいものね」
「個人的には、生き馬の目を抜くような業界で社会の外面ばかりを見ていると疲れます。自分の内面を知るために、パフォーマンスへの興味が高まってきました。ダンスでもミュージカルでも夜の上映が多いので、私が鑑賞するには好都合なのです」ヴァンパイアですから、と言いかけてジェフはやめた。「アカデミックには、カルチュラル・パフォーマンスについて考える必要性が高まっているためです。国民文化や国民の伝統という連続性に基づく概念では無視されてきたものを問題とするポストモダン的な考えです。モダニズムは、現代社会では基準の分裂している真善美という哲学の三大領域において、統一的基準をあまねく当てはめようとするノスタルジックな運動でございます」
「たしかに人間は、ヒエラルキーをつけることが好きね。大学、職業、生まれ育ち、人種、性別、どうでもよいことに、よくまあ、あそこまで一生懸命になれること」
「おそれながらヒエラルキーの語源は、天使の階層でございますが・・・・・・」
「天界は、魔界との闘いを冥界にまかすようになってから堕落した時期があるから。それが、『明けの明星』と呼ばれたルシファーの反乱につながった。その後、アポロニア様の息子たちが三軍の長を務めるようになって、抜本的な天界親衛隊の改変が行われた。ごめんなさい。今は、関係のない話だったわね」
「こちらこそ、脱線に導いてしまって失礼いたしました。話を戻します。統一的な基準を通じた大きな物語をあまねくゆきわたらせることで、啓蒙を達成して社会の解放を目指すモダニズムに対し、ポストモダニズムは価値観の多様化を祝すことですべてを相対化しようとします。逆に言えば、モダニズムは主流派への抵抗を目指す小さい物語を抑圧する危険をはらんでいるわけです。たとえば、モダニズム的には入学難易度が高ければ高いほど一流校ですが、ポストモダニズム的には、入学者の満足度、卒業生の活躍度、有名スポーツ選手の輩出度など、一流の基準が多様化します。あるいは、均整のとれた肉体や見目の麗しさという美男美女の基準に対して、太っていればいるほど魅力的という『デブ専』や老けていればいるほど魅力的という『老け専』という別の価値観を提示します」


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−5 マクミラ不眠不休で学習する(再編集版)

2020-10-12 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 1993年8月末、マクミラはヌーヴェルヴァーグ・タワー内の書斎で忙しい毎日を過ごした。昼は、明かりの届かぬ図書室で人間心理や行動の本を読みあさった。
 ただし、多くの心理学研究はデータの実証可能性ばかりを重視しすぎていて、現実にどのように人間が行動するかを理解する手助けにはあまりならなかった。どこかで聞いた「直接的に役に立たなければ立たないほど学問的」という皮肉なセリフを思い出した。
 夜は堕天使ダニエルと四人の魔女たちにどう対すべきか考えていた。災厄を抱え込んだと思う反面、勝ちの見えたゲームに興味を失いつつあったので、ウキウキする部分もあった。圧倒的精神力と魔力を持った冥界時代ならともかく、今、まともにあたっては勝ち目がないことははっきりしていた。
 ジェフが、おずおずと話しかけた。
「マクミラ様、たまには昼はお休みを取らないと身体に毒でございます」
「一月やそこらは、わたしが眠らなくても平気なのは知っているでしょう?」
「それはそうでございますが・・・・・・」
「時間はいくらあっても足りないの。あまのじゃくな人間たちの行動原理がわからない内は、ゲームにも身が入らないというもの」
「それでございます。人間を知るのにとっておきのテーマがございます」
「たいがいの本はもう読んでしまったわ。手つかずのテーマがあったかしら」
「パフォーマンス研究でございます」
「あの唄ったり踊ったりするやつ? それでパフォーマンス研究とはどんな学問なの?」
「ニューヨーク大学が演劇研究科を改組して世界初のパフォーマンス大学院を作ったのが1980年、ノースウエスタン大学がオーラルインタープリテーション学部を改組して二番目の専攻を作ったのが84年と、まだ新しい学問分野です。一般にパフォーマンスとは、舞台芸術などの身体的な訓練や熟練した技術を伴う行為です。繰り返されることで社会的に認知された行動様式や、文学作品の朗読などの言語活動を指すこともあります。遊び、ゲーム、スポーツ、大衆芸能、宗教的・世俗的儀式、裁判や公の儀式などに対する興味と、美学的ジャンルとしての演劇、舞踏、音楽、日常生活におけるパフォーマンスへの関心が強まって誕生しました。たとえば、ニューヨーク大学のリチャード・シェクナーは、60年代の実験演劇に関わった人々の疑問を出発点としています。つまり、西洋的な近代においてアフター・ディナーとしてのエンターテイメントとして制度化され、観劇行為が本質的には何の変化ももたらさなくたった演劇に対する疑問です。観客や演技者の存在に直接働きかける演劇の希求は、祭祀や非西洋演劇への関心を生んでいきました。こうした関心を演劇の実践に移し、演劇と人類学の理論を踏まえて体系化しようとしています」
「回りくどいわね。わたしが知りたい人間心理や行動原理とは、どうつながっているの?」


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−4 トリックスターのさかさまジョージ(再編集版)

2020-10-09 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 マッドがメイクアップでもしたようなピエロ顔で、ニヤニヤ笑いを浮かべる。髪がザンバラになって、下に垂れている。
 リギスが言う。「やっと表に出てきたでありんすか。でも、おかしなオーラでありんす。子供のように純粋かと思えば、感受性の強い青年のようにひねくれ、老成しているかと思えば、特攻兵のように自暴自棄。サーカス団で育てられた悪魔の子、遊園地に住みついた魔法使い、人にまざってレスリングに興じるゴブリンとでも言うでありんすか? いったい、お前さんは何でありんす?」
 質問に答えて、子供の声で話が始まった。
「ボク、トリックスターのさかさまジョージ。でもおねえちゃんたち、なんでさかさまなの? えっ、ボクの方が逆だって! 自分がまともだなんて誰に言われたの? まともじゃない人から見たら、まともな方が変で変がまともだよ。おねえちゃんたちこそ、名前は? ちょっと待って。わかった! 悪魔姫ドルガ、氷天使メギリヌ、蛇姫ライム、唄姫リギスだ。小耳にはさんだことがある。冥界最凶の囚人四人組だろ? ボク、昔は神界と人間界をいったりきたりできる一人だったのさ。この世界では、ミリタリーおたくって奴。マッドは気づいてなかったけど、改造兵士を作るにはずいぶん知恵をさずけてやったんだよ。なんでボクがいきなり表に出てきたかって? 謎かけに答えられたらおしえてあげる。いい? イヤでイヤでしかたがないのに、一生つきあわなくちゃいけない相手はだ〜れだ? クックック、さすがだね。答えは自分だよ〜ん。ボクが出てきた理由は、魔道とマッドがマクミラおねえちゃんを好きになっちゃったからさ。それなのに、魔道ははずかしがりやの口べた、マッドは惚れてるくせにおねえちゃんがいやがることばっかり。問題は、おねえちゃんが堕天使のダニエルに首ったけってことさ。おねえちゃんに嫌われ自慢の改造戦士は全滅しちゃったんで、マッドの奴が小さくなっちゃったんので、ボクが出てこれたってわけ。えっ、ボク? もちろんボクも、マクミラおねえちゃんが好きさ。でも自分のものにならないなら、こわしちゃうしかないじゃん。おねえちゃんたちは、マクミラおねえちゃんに恨みがあるんだろ。共闘と行こうじゃないか。ボクの恨み? そんなのないにきまってるんじゃん! ボクにあるのは愛だけさ、愛、愛。愛してるのに、なぜ復讐するのかって? じゃあ、次の謎かけだよ。世の中で一番やさしいことは、な〜んだ? 今度はわかんないの。答えは、ころしてあげること。だって、死ねばもうくるしまなくていいもの。じゃあ、この世の中で一番つらいことはな〜んだ? 答えは、ハートを盗まれながら、相手の目に自分が映ってないってことさ。そっぽを向かれるなんて、かっこうわるいけど、ころしてだれのものではなくなれば、ころされた相手もころした自分も一生おぼえているじゃない。アポロノミカン? ここにはないよ。アポロノミカンの奴、マクミラおねえちゃんを新しい持ち主に選んだんだ。だから、ニューヨークに行かなけりゃ、あの本は手に入らない。でも、おねえちゃんたち、きれいだね。宝石箱の中の石ころよりもずっと輝いてる。いい手があるよ。マクミラおねえちゃんの茶坊主ジェフは、ヌーヴェルヴァーグ財団主催のクリスマス・ミュージカルを企画してるんだ。おねえちゃんたちをキャストとして入り込ませようよ。マクミラおねえちゃんも、必ず顔出しするはずだ。そこで、血の雨を降らせよう。
 予言は、おねえちゃんたちのことだったんだね。

 清らかなる魂と
 邪なる魂が出会う
 百年に一度のブリザードの吹き荒れるクリスマスの夜
 四人の魔女と神官の闘いが幕を開ける時
 血しぶきの海に獅子が立ち上がり
 マーメイドの命を救う・・・・・・

 ウフフ、手始めにメギリヌおねえちゃんに、この冬を今世紀最悪のブリザードにしてもらおうか。予言なんて当たるかはずれるかじゃない。予言されたこと通りに行動することこそ、神の御意志にかなうってもんじゃない。それとも、悪魔の計画通りかな。でも、血しぶきの海に立ち上がった獅子とマーメイドにやっつけられないように、せいぜい注意してね」


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−3 リギスの唄(再編集版)

2020-10-02 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 レイモンドが猿の敏捷さで巨木の陰から飛び出すと、両肩に備え付けられたレーザーガンから白光を発射する。
 ドルガの羽に黒く小さな穴がうがたれて煙を上げるが、蚊にかまれたほどの痛みも感じない。面倒くさそうに腕を振ると、小さな竜巻がレイモンドを襲う。ドルガの瞳が輝くとレーザーガンが竜巻にあっさり爆破されて、身体が次々と異次元空間に持って行かれる。
 サムソンが筋肉のかたまりの身体から雄叫びを上げると、胸のフルオート・マシンガンがメギリヌに放縦を開始する。
 銃弾が当たっても、メギリヌは表情一つ変えない。いつの間にか、手中に数百発の銃弾が握られている。彼女が息を吹きかけると銃弾が凍りつく。
 次の瞬間、投げつけられた銃弾を受けたサムソンが凍りつき崩れ落ちる。サムソンはゾンビ能力を発揮することもなく粉々に砕け散った。
 ゴーレムは、最も悲惨な運命をたどった。
「皆、ちょっと目をつぶっておいて」ライムが言った瞬間、蛇姫メデゥーサに変化して一睨みされると、攻撃もできずに石に変えられてしまった。
 リギスが唄い出す。

 ラララ、それはまるで一片の冗句のように
 現れて消えていったはかない夢
 竜巻に消えたレイモンドの魂はどこへ行ったの
 氷の弾丸に命を落としたサムソンの魂は
 凍えて砕けちる運命だったのか
 ゴーレムの魂は何が起こったかさえ知らず
 ただ話すこともできずたたずむのみ
 だけど一番愚かなのはマッドとかいう奴
 美しくもなく、強くもなく、悲しくさえない
 ただこっけいなだけの戦士を作ることに血道を上げる
 ラララ、それはまるで一片の冗句のように
 目の前に現れては消えていったはかない企て
 だから一番みじめなのはマッドとかいう男
 楽しくもなく、賢くもなく、考える価値さえない



 自慢の兵士たちが玉砕して、マッドは、なんたることじゃとつぶやいている。死角にいたために、ライムの凶眼を見ずにすんだ幸運には気づいていない。
 ドルガが言う。「それはこっちのセリフ。これではマクミラと闘いをかまえる前の腕ならしどころか、準備運動にもなりはしない」
 メギリヌが応じる。「さっさとこんなところは、おさらばしよう。マッドとやら、アポロノミカンをおとなしく差し出すなら命だけは助けてやろう」
 セリフを聞いたマッドが、苦しみだす。
「マクミラ! アポロノミカン?  ウッ、頭が痛い・・・・・・」
 マッドの顔がゆがんだ瞬間、ニヤリと笑うとぴょんと逆立ちをした。


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−2 ミリタリー・アーテフィシャル・インテリジェンス (MAI)(再編集版)

2020-09-28 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

「それだけか?」
「どういう意味だ?」
「自分でも、気づいておらぬか。第3のペルソナが育っておるのに」
「ふざけるな。怖がっているのでなければ、降りてくるがよい。目にもの見せてやるわ」
 魔女たちが顔を見合わせた。
 まあ、いいだろうとドルガが他の魔女たちに目配せする。リギスだけは、空中浮遊しての精神攻撃が得意だけに、不満そうな顔をしている。
「見せられるものなら、見せてもらおう。たかが人間に、どの程度のことができるか」
 ドルガが言うが早いか、軽やかに四人が地上に降り立つ。
 彼女たちの本性を知らなければ、天使の降臨かと勘違いしたかも知れない。それほど四人は美しかった。
 ドルガは、威厳あふれる顔つきで、その「死の羽」はふれる者すべての魂を引き込む羽ばたきを持っていた。
 メギリヌの白面は、気高い外面とサディストの内面を持っており、くるくる変わる性格も欠点とはなっておらず、誰でも思わず惚れ込んでしまう。
 ライムは、美しかった頃の叔母メデゥーサにうり二つで、変身前の蛇のようにうねる髪と透明度の高い湖のような両眼は見る者を虜にした。
 リギスは、芸術家だけあって鮮やかなオレンジと緑の着流しを生きに着こなしており、四人の中では一番人なつっこそうに見えた。
「降りてきた勇気は、ほめてやろう。見るがよい。旧式のゾンビーソルジャー軍団を越える我がミリタリー・アーティフィシャル・インテリジェンスMAI軍団を! カンザスでは遅れを取ったが、究極の戦闘能力を見るがよい。カモン・ナウ、レイモンド、サムソン、ゴーレム!」
 呼びかけに応じて、MAI化されたゾンビー・ソルジャーたちが入り口から飛び出した。21世紀に入るとカリフォルニア大学バークレーによって、コンピュータと組み合わせた下半身用パワーユニットが試作されるが、あくまでそれは重量のある荷物を運ぶことが目的である。
 だが、MAI軍団の目的は敵の殲滅であった。カンザスの闘いと異なり、あまりの素早さに肉眼では三人の動きを捉えることすらできない。


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マーメイド クロニクルズ 第二部 第6章−1 魔女軍団、ゾンビーランド襲来!(再編集版)

2020-09-25 00:00:00 | 私が作家・芸術家・芸人

 夕闇ただよう上空から、四人の魔女たちは不老不死研究を行うゾンビーランドの様子をうかがっていた。
 ミシガン山中の建物は、ブラム・ストーカーの小説から抜け出したドラキュラ城のような不気味さをたたえていた。敬愛する父の「伝説」に、娘のマクミラが無意識の内にしたがっていたのかも知れない。
 軍事研究を行うノーマンズランドは、ゾンビーランドに隣接している。警備員の姿はないが、見る者が見ればハイテク監視装置が完備されているとわかった。
 精神世界研究をおこなうナイトメアランドは、二つの建物に隠されていたため様子が分かりにくかった。最後の建物アポロノミカンランドは、さらに奥に鎮座しており、最も厳重な管理体制下におかれていた。
「警戒厳重な建物じゃな。爆撃して様子を見てみるか?」人間界に来て肉を持ったドルガが、まだ慣れない声で言う。
「中にいる奴はよほどの冷血漢とみえる。人間とは思えないほど冷たい、だが暴力的なオーラを感じる」メギリヌが、やはり声に出して答える。
「外からの攻撃には、ドルガ様の能力がよさそうじゃ」ライムが言う。
「扉が開かれれば、私が全員を眠らせるでありんす」リギスが同意する。

 ドルガが、翼の羽ばたきを強めていく。そのたびに起きる竜巻も、大きくなっていく。ドルガの目が輝いた瞬間、翼から自ら意志を持ったかのように荒れ狂う竜巻がゾンビーランドを襲った。
 バリ、バリ、バリ・・・
 ドリルのような音を立てて竜巻が爆発すると、正面の扉が吹っ飛んで異次元空間に飛んでいってしまう。これが冥界最強技の一つとおそれられたドルガのファイナル・フロンティアであった。
 跡形もなく消え失せた扉がどこにいくかは、ドルガ自身にも分からない。
 一つだけ分かっているのは、扉がもう二度とこの世界に戻ってくることはないということだ。
「さすがドルガ様」メギリヌが言う。「腕はちっともにぶってはおられぬ」
「いや」ドルガが答える。「まだまだ、我の本領にはほど遠い」
 その時、ゾンビーランドからドクトール・マッドが姿を現した。
「誰じゃ、派手に花火を上げるのは?」上空の魔女たちを睥睨する。「事と次第によってはただではおかぬぞ」
「アポロノミカンを見た人間が、ここにもいたでありんしたか。しかも、禁断の知識をものにしているとは。お前さん、名はなんと申すでありんす?」リギスが答える。
「いったい、いつの話じゃ? 禁断の扉など、とっくの昔に開かれておる。聞かれて名乗るもおこがましいが、最初に生を受けた名が魔道斉人。だが奴が引っ込んで以来、ドクトール・マッドが儂の名じゃ」


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マーメイドクロニクルズ第一部 序章〜エピローグのバックナンバー

2020-09-24 12:45:12 | 私が作家・芸術家・芸人

 
 財部剣人です! 現在、第二部を再配信中ですが、第一部もよろしければお楽しみください。

「マーメイド クロニクルズ」第一部 神々がダイスを振る刻篇あらすじ

 深い海の底。海主ネプチュヌスの城では、地球を汚し滅亡させかねない人類絶滅を主張する天主ユピテルと、不干渉を主張する冥主プルートゥの議論が続いていた。今にも議論を打ち切って、神界大戦を始めかねない二人を調停するために、ネプチュヌスは「神々のゲーム」を提案する。マーメイドの娘ナオミがよき人 間たちを助けて、地球の運命を救えればよし。悪しき人間たちが勝つようなら、人類は絶滅させられ、すべてはカオスに戻る。しかし、プルートゥの追加提案によって、悪しき人間たちの側にはドラキュラの娘で冥界の神官マクミラがつき、ナオミの助太刀には天使たちがつくことになる。人間界に送り込まれたナオミ は、一人の人間として成長していく内、使命を果たすための仲間たちと出会う。一方、盲目の美少女マクミラは、天才科学者の魔道斎人と手を組みゾンビー・ソルジャー計画を進める。ナオミが通うカンザス州聖ローレンス大学の深夜のキャンパスで、ついに双方が雌雄を決する闘いが始まる。

海神界関係者
ネプチュヌス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 海主。「揺るがすもの」
トリトン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ネプチュヌスの息子。「助くるもの」
シンガパウム ・・・・・・・・・・ 親衛隊長のマーライオン。「忠義をつくすもの」
ユーカ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 第一次神界大戦で死んだシンガパウムの妻
アフロンディーヌ ・・・・・・ シンガパウムの長女で最高位の巫女のマーメイド
アレギザンダー ・・・・・・・・・・ 同次女でユピテルの玄孫ムーの妻のマーメイド
ジュリア ・・・・・・・・ 同三女でネプチュヌスの玄孫レムリアの妻のマーメイド
サラ ・・・・・・・・・・ 同四女でプルートゥの玄孫アトランチスの妻のマーメイド
ノーマ ・・・・・・ 同五女で人間界に行ったが、不幸な一生を送ったマーメイド
ナオミ ・・・・・・・ 同末娘で人間界へ送り込まれるマーメイド。「旅立つもの」
トーミ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ナオミの祖母で齢数千年のマーメイド。
ケネス ・・・・・・・・・ 元ネイビー・シールズ隊員。人間界でのナオミの育ての父
夏海 ・・・・・・・・・・・・ 人間界でのナオミの育ての母。その後、ニューヨークに
ケイティ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ナオミのハワイ時代からの幼なじみ
ナンシー ・・・・・・・・・・・・・・・・ 聖ローレンス大学コミュニケーション学部教授

天界関係者
ユピテル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「天翔るもの」で天主
アスクレピオス ・・・・・・・ 太陽神アポロンの兄。アポロノミカンを書き下ろす
アポロニア ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アポロンの娘で親衛隊長。「継ぐもの」
ケイト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アポロンの未亡人。「森にすむもの」
シリウス ・・・・・・・・・・・・・・ アポロニアの長男で光の軍団長。「光り輝くもの」
               で天界では美しい銀狼。人間界ではチャック
アンタレス ・・・・・・・ 同次男で雷の軍団長。「対抗するもの」で天界では雷獣。
                            人間界ではビル
ペルセリアス ・・・・・・・ 同三男で天使長。「率いるもの」で天界では金色の鷲。
                         人間界ではクリストフ
コーネリアス ・・・・・・・・・・・・・ 同末っ子で「舞うもの」。天界では真紅の龍。
   人間界では孔明

冥界関係者
プルートゥ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「裁くもの」で冥主
ケルベロス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3つ首の魔犬。「監視するもの」で
  キルベロス、ルルベロス、カルベロスの父
ヴラド・“ドラクール”・ツェペシュ ・・ 親衛隊の大将軍。「吸い取るもの」で
       人間時代は、「串刺し公」とおそれられたワラキア地方の支配者
ローラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・“ドラクール”の妻で、サラマンダーの女王。
「燃やし尽くすもの」
アストロラーベ ・・・・・・・・・・・・・・ ヴラドとローラの長男で、親衛隊の軍師。
                            「あやつるもの」
スカルラーベ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 同次男で、親衛隊の将軍。「荒ぶるもの」
マクミラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 同長女で、人間界に送り込まれる冥界最高位の
神官でヴァンパイア。「鍵を開くもの」
ミスティラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 同次女で、冥界の神官。「鍵を守るもの」
ジェフエリー・ヌーヴェルヴァーグ・シニア ・・・パラケルススの世を忍ぶ仮の姿
ジェフエリー(ジェフ)・ヌーヴェルヴァーグ・ジュニア … マクミラの育ての父

「第一部序章 わたしの名はナオミ」

「第一部第1章−1 神々のディベート」
「第一部第1章−2 ゲームの始まり」
「第一部第1章−3 シンガパウムの娘たち」
「第一部第1章−4 末娘ナオミ」
「第一部第1章−5 父と娘」
「第一部第1章−6 シンガパウムの別れの言葉」
「第一部第1章−7 老マーメイド、トーミ」
「第一部第1章−8 ナオミが旅立つ時」

「第一部第2章−1 天界の召集令状」
「第一部第2章−2 神導書アポロノミカン」
「第一部第2章−3 アポロン最後の神託」
「第一部第2章−4 歴史の正体」
「第一部第2章−5 冥界の審判」
「第一部第2章−6 "ドラクール"とサラマンダーの女王」
「第一部第2章−7 神官マクミラ」
「第一部第2章−8 人生の目的」

第一部 第3章−1 ドラクールの目覚め

第一部 第3章−2 仮面の男

第一部 第3章−3 マクミラ降臨

第一部 第3章−4 マクミラの旅立ち

第一部 第3章−5 海主現る

第一部 第3章−6 ネプチュヌス

第一部 第3章−7 マーメイドの赤ん坊

第一部 第3章−8 ナオミの名はナオミ

第一部 第3章−9 父と娘

第一部 第3章−10 透明人間

 

第一部 第4章−1 冥主、摩天楼に現る

第一部 第4章−2 選ばれた男

第一部 第4章−3 冥主との約束

第一部 第4章−4 赤子と三匹の子犬たち

第一部 第4章−5 一難去って・・・

第一部 第4章−6 シュリンプとウィンプ

第一部 第4章−7 ビッグ・パイル・オブ・ブルシュガー

第一部 第4章−8 なぜ、なぜ、なぜ

第一部 第4章−9 チョイス・イズ・トラジック

第一部 第4章−10 夏海の置き手紙 

 

第一部 第5章−1 残されし者たち

第一部 第5章−2 神海魚ナオミ

第一部 第5章−3 マウスピークス

第一部 第5章−4 マウスピークスかく語りき

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

第一部 最終章−6 悪夢の行方

第一部 最終章−7 アルゴス登場

第一部 最終章−8 死闘の終わり

第一部 エピローグ

 


  

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