財部剣人の館『マーメイド クロニクルズ』「第一部」幻冬舎より出版中!「第二部」朝日出版社より刊行!

(旧:アヴァンの物語の館)ギリシア神話的世界観で人魚ナオミとヴァンパイアのマクミラが魔性たちと戦うファンタジー的SF小説

「るろうに剣心」を見て来ました!

2012-09-25 00:02:56 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 「旅するマーメイドの神話」お約束の神界でのエピソードも佳境に入って来ましたが、いかがでしょう? 第一部人魚ナオミ篇を発表しながら、どんどん第二部神官マクミラ篇を書いていた時とちがって、第三部闘龍孔明篇は、なかなか執筆の時間が取れません! 来月、短期ですがウランバートル(朝青龍かい!?)出張があるので、そこでなんとか書き進めたいのですが・・・

 それはさておき、アヴァンが大好きなマンガ「るろうに剣心ー明治剣客浪漫譚」の実写版映画「るろうに剣心」を見て来ました。

     
注:言うまでもなく、この画像は実写版とか関係ありません。

 「仮面ライダーW」でもそうだったのですが、吉川晃司さん演じる鵜堂刃衛(うどうじんえ)の存在感がありすぎて・・・なんとも言えません。最近の吉川さん、本当にシブいですね~。でも、第1作を見てしまったら、第2作で今度は、緋村剣心と志々雄真実(ししおまこと)との闘いを見たいと思うのは私だけ?


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「バイオハザードV リトリビューション」を見て来ました!

2012-09-22 00:32:40 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 前作の「バイオハザードIV アフターライフ」3Dもよかったですが、今回の「バイオハザードV リトリビューション」3Dも最高でした!



 何も言いません。いえ、一言だけ。Her name is Alice. This is her world... 予告編を見た人も、見ていない人も、以下のトレイラーをまず見てから映画館へゴー!



 見に行く金・・・じゃなくて時間がない!? それでは、こちらの長めのトレイラーを!



 え~い、ここまで来たら「バイオハザードIV アフターライフ」の予告編もおまけじゃ~!



 次回「バイオハザードVI」がシリーズ最終作になるそうですが、公開が待ちきれまへん!


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「屍鬼5 瓦解する人間達」を読みました!(続き)

2012-09-20 01:02:36 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです。

 昨日は、話が途中になってしまいすいませんでした(冷や汗)。

 お話したかったのは、吸血鬼ものが「3つの時代」を経ているのかもということでした。翻訳家の風間賢二先生がある小説の解説で書いていたのですが、ブラム・スートーカーが『吸血鬼ドラキュラ』を書いた時は、"Eye"(人々の眼)が目撃した魔人ドラキュラが、新聞やメモ書きなどの断片的に描かれていた。つまり、他者であり、日常ではない「非日常」としての存在としての吸血鬼が描かれていた。これを仮に、第一世代の吸血鬼小説と名付けます。第二世代のきっかけとなったのは、天才アン・ライスの『夜明けのヴァンパイア』(映画化された時は、原題の「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」"Interview with the Vampire")で、500年以上生きたヴァンパイアのレスタトが「私が初めてヴァンパイアになったのは、・・・」と"I"(一人称の私)で語りだしたことだそうです。
 "Eye"から"I"への変遷を経て、アヴァンが考えたのは、『屍鬼』では、人間たちだけでなく、屍鬼たちの「内面」が描かれていたことです。内面を持たない薄っぺらいキャラクターたちしか出てこない映画や小説は、見たり読んだりしていて退屈なものですが、『屍鬼』では人間も屍鬼たち(というか、彼らも以前は人間だった)の内面の描写をとても興味深く思います。
 でも振り返って、「旅するマーメイドの神話」を読んだ時に、主要登場人物たちに「内面」あったかな・・・


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「屍鬼5 瓦解する人間達」を読みました!

2012-09-19 11:06:08 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 極厚版で読んできた小野不由美先生原作、藤崎竜先生作画『屍鬼』ですが、途中からどんどん夢中になり、最後は読み終わって放心状態。本当に傑作ですね。

     

文学批評の入門書を読むと、吸血鬼モノの最高傑作『ドラキュラ』は、複数の読み解きが可能だと書いてあります。それぞれの読み解きが、『屍鬼』にもあてはまるような気がします。
 最初が、精神分析批評の観点で、フロイトの理論を応用すると、抑圧された無意識、あるいは性愛の快楽と恐怖の物語です。『屍鬼』でも、血を吸われた犠牲者たちが、悦楽を感じたり、生ける死者となった犠牲者に自由奔放に振る舞う人たちがいました。
 第二が、隠喩分析の方法論を用いれば、物語をマルクス主義的な階級闘争のメタファーと解釈することもできます。つまり、自分自身はあくせく働くことなく、人間の生き血を吸って生きる屍鬼が「資本家」で、犠牲者達を「労働者」と考える見方です。
 最後が、イデオロギー批評の方法論に基づけば、社会的・文化的背景から吸血鬼の王を他者の問題からとらえることもできます。『屍鬼』をお読みになっている方ならお分かりだと思うのですが、若く未成熟な「王」であり「他者」として苦しむ沙子(すなこ)にまつわる言説が、これに当てはまると思います。
 『屍鬼』に関しては、もう少し話したいことがあるのですが、時間が来てしまいました。これから仕事に行ってきます。


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「鬼切丸 鬼おとし編」読みました!

2012-09-18 11:45:55 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです。

 きびしい残暑が続きますが、皆さん、お元気ですか? 今年の夏は、横浜、メンフィス、島根と行商人のような長期出張続きで、気がついたら9月も中旬になっていました(冷や汗)。「旅するマーメイドの神話」第三部執筆も含めて、何もしていないことに気づいて愕然としています・・・

 My First BIG Specialの楠桂先生の『鬼切丸 鬼おとし編』読みました。「愛する男を守るため、女は鬼に変化する!!」ってコワすぎるコピーです。『鬼切丸』は、小学館文庫全8巻を持っていますが、一番好きなエピソードです。特に、戦国時代と現代がシンクロする部分が好きです。

     
     注:画像は前作「鬼鳴里編」の表紙です。

 内容的には、関係ないようですが、鳥羽亮先生の『怨刀鬼切丸』(詳伝社文庫)という作品もあります。今度、読んでみようと思っています。

     


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「闇金ウシジマくん」を見て来ました! 日本はどうなる?

2012-09-13 00:54:16 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです。

 先日、「闇金ウシジマくん」を見て来ました。真鍋昌平先生の原作は好きで、ほとんどを持っていたのですが、最近、買っていませんでした(冷や汗)。映画を見た後で、「公式映画原作本」をコンビニで買って、「かなり原作に忠実に描いてあるな~」と感心しました。大島優子、最初の方のシーンではかなりナチュラルメークでびっくりしたのですが、途中からどんどん魅力的なキャラクターになっていって、「さすがAKB48のセンター・オーラあるな~」とまた感心しました。


     


 すでにお伝えしたように、この夏はテネシー州メンフィスへ出張があったのですが、最近、日本企業がどんどん進出してレストランや工場も増えているのに、いわゆる低賃金労働者にはそうした影響がおよばす、「富める人だけがより富めるようになり、貧しい人はずっと貧しいまま」という現実を見て来ました。日本も政治家が「中流家庭」を復活させるために、正規雇用社員比率を高めたり、女性の働く環境の整備をして出席率を回復させないと、近い将来、アメリカのように経済格差が固定化した社会になってしまうと危惧します。
 話を戻すと、「闇金ウシジマくん」を見て、いろいろ考えることがありました。第一に、「小泉政権時代」に経済格差が拡大・固定化したかのように言う人は多いのですが、それは一面的です。実際には、『経済白書』などで調べてみると、過去35年間で日本の正規雇用比率は85%(専業主婦を除いた数字なので、世界に冠たるすばらしい数字でした)からゆるやかに現在の65%まで下がったのであって、平成になって急に下がったわけではありません。自民党政権で、正規雇用社員を非正規雇用社員に切り替えるという「疑似雇用創出」が行われていたのを、民主党が止められなかっただけです。ただし、ユニクロの柳井社長などが、優秀な人は正規雇用社員にしないと逃げられてしまうとがんばってくれている結果、ここ数年は65%前後で踏みとどまっています。
 しかし、第二の問題は、30才以下に限った場合には、日本の正規雇用社員比率は約50%まで下がるために若い世代が割を食っています。彼らの二人に一人は、非正規雇用社員か、フリーターか、失業者です。自分が正規雇用者員の人も、彼らが年を取って無年金者や生活保護受給者になってしまえば、税金で彼らを救う必要がでてくるので社会的に重要な論点です。「消えた年金問題」などどうでもいいと思えるほどの、年金受給額の世代間格差があるにもかかわらず、誰も真剣に取り組まないのは、若い世代や次や次の次の世代があまりにもかわいそう・・・
 最後の問題は、昔、「勝ち組と負け組」という言葉が生まれた時には、「夢をかなえた人たちと夢破れた人たち」という価値観に関する言葉だった気がします。ところが、現在では、「勝ち組と負け組」は、単なる経済格差を指す言葉になってしまいました。
 「大阪維新の会」の橋下徹さんに期待するのもよいのですが、もっと政治家同士や知識人の議論を活発化して、メディアが提供する公の議論の場をふくらませて、日本の将来のヴィジョンを示せる状況にしないと、これから日本はどうなってしまうんだろうと不安です。反対するだけの一言居士ではもうダメで、日本の状況は農業でも産業でも教育でもほっておくと、どんどん劣化してしまうので「ヴィジョンとヴィジョンの闘い」、「政策と政策の闘い」が必要と感じます。例えば、アヴァンは、道州制賛成論者ですが、あまり考えずに導入すると「国と道州政府と地方の三重行政」になって現状より悪くなってしまうため、システム構築に1年、人材の割り振りに1年、古いシステムの廃止に1年と、最低3年はかかると思っています。
 個人的には、「社会保障と税の一体化改革」に取り組んでいる野田佳彦首相や「みんなの党」の渡辺喜美さんをもっと評価してもよいと思います。国政選挙の度に、政党助成金目当てで離党・新党設立する政治家や、「選挙の顔」になる人という基準だけで与野党首選びが繰り返される現状には、世界中があきれはてているのに、国の内部からもっと建設的な提案が出てこないとダメだと思います。
 今日は、いつもと違って真面目な話でした。


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「屍鬼3 真実を問う者」と「屍鬼4 惨劇の祭り」を読みました!

2012-09-12 15:42:24 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 小田不由美先生原作、藤崎竜先生の「屍鬼3 真実を問う者」は、大分、厚さがあって「なぜ?」と思っていたのですが、「屍鬼4 惨劇の祭り」の前でストリーリーがちょうど区切りがよかったのですね。

     

     

 しかも、第4巻からストーリーに大きな対立ができて、それまでジリジリと屍鬼側に浸食されて来た人間側が立ち上がって、大満足でした。ドラマ(drama)という言葉は、ディレンマ(dilemma)と同語源だそうですが、大きい対立を一度、作ってしまうと後は作品がどんどん展開していきます。「旅するメーマイドの神話」を書く上にも、参考になりまふ。

 さらに驚いたのは、「屍鬼4 惨劇の祭り」には霜月神楽の話が出て来たことです! 霜月神楽とは、旧暦の11月(まさに霜月)に行われる神楽で、湯立神楽とも、伊勢神宮外宮の神楽を祖型としていることから、伊勢流神楽とも呼ばれるそうです。実は、アヴァンは第4巻を購入した日にちょうど古事記編纂1300周年を記念した岩見神楽を、島根県浜田市で見に行くことになっていたからです。
 須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する夜神楽「大蛇」を見て、こんな偶然もあるのだなあ~とビックリしました。






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「プロメテウス」を見てきました!

2012-09-10 00:13:39 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 先日、「プロメテウス」を来てきました。最初、なんだか平均年齢の高い観客だな~と不思議に思っていたら、監督リドリー・スコット初の3D映画であるだけでなく、「エイリアン」の前日譚であることが分かって納得! ネットを見るときびしい映画評をおっしゃっている方もいるのですが、基本的にアヴァンは特別高い期待をしないで見る主義なので、字幕翻訳が久しぶりの戸田奈津子先生(SF映画はしないと勝手に思ってました!)だったりして、かなり満足しました。けっこうお客さんの入りもよかったです。





 映画に満足した人も、しなかった人も、これから見ようと思っている人も、以下の特別映像を見ていただくと楽しみが増すと思います。








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ブログ開設900日のご挨拶と「アベンジャーズ」を見てきました!

2012-09-06 23:27:15 | 私が作家・芸術家・芸人
 語り部のアヴァンです!

 2年前のナオミの誕生日パーティ・ウィズ・マクミラ、昨年のナオミのバースデー・パーティ・ウィズ・孔明に続く、昨日のナオミのバースデー・パーティ・ウィズ・4人の魔女・・・いかがでした?
 昨日は、訪問者の皆さんが150人を超えて、やっぱりナオミは人気があるんだなあ~と再認識しました。人魚ナオミは第一部の主人公で、アヴァン個人としては第二部の主人公神官マクミラも好きなのですが、第三部孔明篇は魔物たちとの闘いになるため、まっすぐな性格のナオミの役割も再び重要になって行く気がします。

 新しいエピソードをアップしていると本当に月日の経つのが早く、ついこの間ブログ開設850日のご挨拶をしたと思ったら、もう開設900日です。おかげさまで累計訪問者数84637人で、1日の平均訪問者数も94.4人となりました。これからもよろしく応援お願いいたします。

 それから、すでにメンフィスからの帰りの機内で見た「アベンジャーズ」ですが、前売り券を買っていたため、本日、映画館で3D版を見てきました。やはり大画面の三次元映像は、機内で見た小さい画面とは比較にならない迫力でした。
     


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ナオミのバースデー・パーティ・ウィズ・4人の魔女・・・

2012-09-05 00:10:05 | 私が作家・芸術家・芸人
 ナオミの22才の誕生日、1995年9月4日がやってきた。
 今年は好敵手のマクミラもニューヨークで忙しい日々と過ごしており、孔明は行方が知れず、父ケネスも相変わらず世界中を飛び回っていた。ナオミ自身も、ディベート・シーズン開幕の北アイオワ大学ディベート・トーナメントの準備で疲れ果てていた。

「ア~ア、いつの間にかもう夜・・・『旅するマーメイドの神話』の登場人物たちも第三部を迎えて、皆、忙しくなっちゃったし。もう寝よ!」
 もう何日も徹夜を続けていたナオミは、ディベート部のソファに倒れ込むとすぐ眠りについた。

「ナオミ、起きて」
「誰? もう気持ちよく寝てたのに・・・え~、夏海!」そこにいたのは、ナオミの育ての母、夏海だった。「夏海はニューヨークでダンサーになったはずじゃ?」
「わたしだけじゃないわよ。ほら!」夏海の指差す方向には、3人のベリーダンサーたちがいた。一人目は、今は亡きアラビア王の血筋を引く美女、シェラザード。二人目は、ロシア王朝の末裔、ユリア。三人目は、ベリーダンスを生み出したと言われるジプシーの長の娘、ザムザ。
「なんかイヤな予感がするんですけど・・・」
「やっぱり」夏海がニヤリと笑った。まず、シェラザードがクルリと回転すると、「酔わすもの」蛇姫ライムに変身した。次に、ユリアがクルリと回転すると、「いたぶるもの」両性具有の氷天使メギスに変身した。最後に、ザムザが回転すると、「悩ますもの」で唄姫リギスに変身した。
「あれ、夏海は変身しないの?」
「知ってるでしょ。『爆破するもの』悪魔姫ドルガは、死んだことを」
「しょっちゅう自分で書いた筋を忘れるアヴァンにしては、めずらしくプロットを覚えてたんだ」
「そんなことより、あなたにまたトラブルが待ってるの。それもとんでもないトラブルが・・・」
「わたしは、トラブルにひきつけらえるマーメイド・・・」
「まだどんな巨大な敵が迫っているかは、教えられない。でも誕生日祝いに、特別に教えてあげる。実はね、ライム、メギス、ザムザと私が助けてあげられるかも知れないの」
「でも夏海は・・・」
「ただの人間?」
「・・・・・・」
 ナオミが返答に困っていると、ケイティの声が聞こえた。

「ナオミ、ナオミ、起きてよ!」
「ん、わたし、夢を見てたんだ・・・」
「サプラーイズ!」大声に目を覚ますと、聖ローレンス大学ディベート部の連中とナンシーが目の前にいた。
「ごめんなさい。ナオミ、いつも誕生日と北アイオワ大学ディベート・トーナメントの準備が重なってしまって。でも今年は、あなたも4年生で最後のシーズンだからってケイティが誕生日祝いを企画したのよ」
「さあ、ケーキを吹き消して。願いを込めることを忘れちゃダメよ!(Don't forget to make your wish!)」
 ナオミは、すごく大事なことを夢の最後に考えた気がしたが、思い出せなかった。
 まっ、いっか! さあ、何を願おうか?
 そうだ。次こそ、最高の闘いを!(Let me fight the best bout next time!)

          

 たしかに、ナオミの最後の闘いの日は着実に近づいていた。


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