Chef's Note

『シェフの落書きノート』

逆転の発想

2008-11-16 | 美味しいお話
今、食品納品業者さん数社の入れ替えを行っています。

本来あるべき姿やポリシーを見失い…
守ることばかりを考えているパートナーとは縁を切ることを決めました。

面白くないです。
実に不愉快です。

ずーっと我慢してきました。
…が、僕の堪忍の大袋が爆発しました。

流れるニュースは真っ暗闇の報道ばかり…
守りまくってる業者さんは、輪をかけて守りを固めてきます。

僕が攻めようとしてしているのに常に逃げ腰です。

やってられません!

いつまで付き合っていても…
らちがあきません。

こんな不況であるからこそ!
仕事を面白くさせなければならないのだと僕は思います。

100年に1度の世界経済危機とのこと。

…ってことは、なかなか経験できないことなんですよね?

…ってことは?

良い子の皆さんは、もうおわかりですよね?

皆既日食とハレー彗星が同時に見られるくらい稀なことなんですから…
チャンス到来に決まっているではないですか!


そこで僕は今、週に最低2回は築地市場へ行き、市場場内と場外を歩き回り良い素材と良い人材を探しています。
店の近場も散策しています。


少し話は脱線しますが…
築地は、早朝から観光客だらけです。
外国の観光客も沢山います。

右を向いても左を見ても…
観光客で賑わっています。

料理人らしき人は本当に少ないです。

英語や中国語、その他の外国語が飛び交っています。
面白いですね~!

人気のあるお寿司屋さんの前には、早朝から外国の人達が長蛇の列を作っています。
その列が途切れることがありません。

「今日は、食べていこうかな~」
…と、思っても…。

今日も無理だな~。
と言う感じです。

並んで入ったとしても…
恐らくニューヨークなどのお寿司屋さんで食べてる錯角におちいると思います。

時間のある方は、是非並んで食べてみてください。
美味しいのは、間違いないです。
板前さんも英語ペラペラですから、異国情緒も同時に味わえますよ。


とにかく美味しくて安全な食材を集めるのです。

人は、食べなければ生きていけません。

美味しいものを食べると人は不思議に元気になります。
やる気もおきて、活力がわいてきます。



何処そこのお店が潰れただの…
あそこのお店のオーナーが逃げ出しただの…
そんな話ばかりが耳をかすめます。

円高還元の意思も全くない…
守りまくりの業者さんの泣き言なんか聞いてる場合ではありません。

そこには…
なんの進展もありません。


皆が守りに徹している今。
チャンスは、ここかしこに眠っています。

やる気満々の人たちもいるのですから。

そんな人から、良い素材を安く買い…
お互いが協力し合って…力を倍増していく。

お客さまの笑顔をたくさん作ること。

それが僕の仕事です。


美味しいものは高い!
…そう思っている人が沢山いる今。
買い手のつかない美味しいものが眠っています。

料理人の皆さんも早朝は眠っています(笑)
…ですから、それを見つけられる人は、市場に通う料理人だけです。
観光客は、観光が目的で素材を探しているわけではありません。

楽しい時代がやってきましたね(^^)v
美食家にはたまらない時代です。










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