Chef's Note

『シェフの落書きノート』

絶滅危惧種

2007-10-02 | 自由 気ままな独り言
絶滅危惧種というと…
チーターとかを思い浮かべるが…
そんなぬるい話ではない… ^^;

な・ん・と…オイラが絶滅危惧種になっているらしい…笑。

「今、シェフのような人って…いないんです」

「…???」

「僕たち納品業者にプロの仕事を求めて叱ったりする人は、今はほとんどいません。ですからシェフみたいな人は貴重で、僕たちもやりがいがあるんです」

「なーにぃ? うっそだぁ~! 前はいっぱいいたじゃん…」

「いーえ、以前はいらっしゃったかもしれませんが…。今は、ほとんどいません。うちの会社のお客様でそのような人は、シェフだけです!」

「あぅ…。それ…本当? …ってことは…俺は絶滅危惧種ってこと…なのネ?」

「言葉をかえれば…そうです」

んー…。
まじっすか?
確かにマジ顔で言ってる。

言われていることが…自分で理解できているのか、いないのか…わからなくなっている。
短く言うと…混乱している。

一瞬、オラの頭の中で反復横跳びが始まった。
右脳と左脳を行ったり来たり…

絶滅危惧種…とゆーと…

レッサーパンダ → ん…あれは可愛いから許す。
チンパンジー ← 猿の惑星でなりたくないと思ったから駄目!
トラ → 勇猛でいかにも強そうだから許す。
ホッキョクグマ ← 氷の上でアシカを追いかけるなんて勘弁!

でぇっ!
やっぱ嫌だ…。
絶滅危惧種なんて、まっぴらごめん… (-_-;)

「さがしてこいよ~!俺みたいなコックさん…」

「いーえ。捜してもいません!シェフだけでっす!」

こんなことを言う奴は、彼だけではなかった…。
取引業者さんや取引先は、オラにむかって…みーんなこんなことを言う!

どうやら本当に…いないらしい。
信じられないが…いないらしい。

ほとんどの先輩たちは故郷に帰ってしまったし…
ほとんどの後輩たちも田舎に帰ったり、地方に行ってシェフや自分の店をやっている。

ちょっと認めるが…
全部は認めない!
ワシントン条約になんかにのってたまるか!

「だったら…保護しろ!」

「保護は出来ませんが、全力で協力させていただきます」

だぁはぁはぁははは…!
かくして同盟は結ばれた。

めでたし…めでたし。







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