Chef's Note

『シェフの落書きノート』

フジ子・ヘミング

2007-08-22 | 自由 気ままな独り言
聴きたかった音楽がある。
フジ子・ヘミングのピアノ

何故かジャズピアノのような印象が耳に残っている。
なぜ?

ジャンルは確かにクラシックなのに…
ショパンやリスト…。

僕は、あまりクラシックは聴かないので、よくわからないが…
彼女のピアノの音は、何故か身近な音に聴こえる。

ジャズやブルース、ロックなどは、人の情念や欲、綺麗なものも汚いものも…
生活や仕事、愛や憎しみ…そしてドロドロしたものもなにかも…
すべての思いや息づかいを音や詩で表現しようとする。
だから、自分が生活している日常に溶け込んでくるのだと思う。

クラシックは、とても綺麗な音…
自分の日常にはない音…。
そんな気がしてか、何故か馴染めなかった。

だが、フジ子・ヘミングの音には、日常があり、情念や欲、人そのものの息づかいを感じるような気がする。

ジャズやブルースに近い音。
ショパンやリストの書いた曲であっても、他の人とは違う音色が耳を通して心に溶け込んでくる気がする。

お店のジャズを中心に選んだランダムで流れるBGMの中に入れてみた。
ジャズの選曲の中にクラシックが入ったら…
普通…空気が変わるはずなのに…
不思議と全く違和感を感じない。

やはり、この人は、凄いんだと改めて思った。
しっかし…こんな音楽を流しているイタリアンもないよね。


この間、NHKだったか…ドキュメントタッチの彼女の番組を放映していた。
パリをこよなく愛し…パリの街に溶け込んでいる人。

そして今は…
凄く有名なピアニスト。
彼女と共に演奏するオーケストラも超一流だし…。

この秋から日本での公演があるらしい。
…とチケットを調べたが、すでに売り切れていた。
残念!

レナード・バーンスタインが世に送り出した才能。
やはり見るべき人は、埋もれているその才能を見逃さないのだろう。

いつかチャンスがあったら…
彼女の音に直接ふれてみたいと願う。






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