日本のように、一律の年齢制限は国際的にも例がないという心臓移植。
日本循環器学会は、心臓移植を受ける患者の年齢上限を、65歳未満とする提案をまとめ、厚生労働省が検討を始めたという。社会の高齢化や65歳まで雇用継続の動きなどを踏まえ現行より5歳引き上げた。
従来、「60歳未満が望ましい」との基準により、60歳を超えて発病した患者が心臓移植を望んでも待機リストに登録されるのが非常に難しかったという。
提供数が少ない心臓を、社会復帰が望める勤労世代に回すための措置だったが、60歳代の患者は事実上、移植の扉が閉ざされていたのだ。
欧米では、心臓移植が始まった80年代には60歳以上の移植患者は約10%だったが、手術技術の進歩などで、この10年で約25%に上昇したという。
米国では、チェイニー前副大統領が71歳で心臓移植手術を受けたが、
約30%が60歳以上ということだ。
日本循環器学会は、見直し案として、心臓提供があった場合、まず60歳未満の待機患者を対象とするが、提供者が高齢過ぎるなどの理由で患者が移植見送りを申し出たなどの場合、60歳以上の患者を対象とする、としている。
現在の年齢制限は、昨年保険適用された埋め込み型補助人工心臓の治療でも、問題を生じさせているという。
小型で外出も可能で、1年後生存率は8割以上と高い有力な治療法だが、保険の適用は「心臓移植を待つ患者」に限られ、移植の対象にならない60歳以上の患者は治療を受けることが難しい、と。
同学会の提案を受け、厚労省の専門作業班は、年齢基準の引き上げと移植待機順位案の是非などを検討しているという。
同学会の提案を取りまとめた東京医科歯科大循環器内科の磯部光章教授は、人工心臓は高価であり、重症度によって対象を絞る必要がある、としていますね。
日本臓器移植ネットワークによると、1997年の臓器移植法施行後、移植を受けた60歳代のひとは6人いるという。
医療機関と医師
日本循環器学会は、心臓移植を受ける患者の年齢上限を、65歳未満とする提案をまとめ、厚生労働省が検討を始めたという。社会の高齢化や65歳まで雇用継続の動きなどを踏まえ現行より5歳引き上げた。
従来、「60歳未満が望ましい」との基準により、60歳を超えて発病した患者が心臓移植を望んでも待機リストに登録されるのが非常に難しかったという。
提供数が少ない心臓を、社会復帰が望める勤労世代に回すための措置だったが、60歳代の患者は事実上、移植の扉が閉ざされていたのだ。
欧米では、心臓移植が始まった80年代には60歳以上の移植患者は約10%だったが、手術技術の進歩などで、この10年で約25%に上昇したという。
米国では、チェイニー前副大統領が71歳で心臓移植手術を受けたが、
約30%が60歳以上ということだ。
日本循環器学会は、見直し案として、心臓提供があった場合、まず60歳未満の待機患者を対象とするが、提供者が高齢過ぎるなどの理由で患者が移植見送りを申し出たなどの場合、60歳以上の患者を対象とする、としている。
現在の年齢制限は、昨年保険適用された埋め込み型補助人工心臓の治療でも、問題を生じさせているという。
小型で外出も可能で、1年後生存率は8割以上と高い有力な治療法だが、保険の適用は「心臓移植を待つ患者」に限られ、移植の対象にならない60歳以上の患者は治療を受けることが難しい、と。
同学会の提案を受け、厚労省の専門作業班は、年齢基準の引き上げと移植待機順位案の是非などを検討しているという。
同学会の提案を取りまとめた東京医科歯科大循環器内科の磯部光章教授は、人工心臓は高価であり、重症度によって対象を絞る必要がある、としていますね。
日本臓器移植ネットワークによると、1997年の臓器移植法施行後、移植を受けた60歳代のひとは6人いるという。
医療機関と医師