夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

季節に感じて

2013年05月09日 23時50分25秒 | タナゴ釣り
 ここの渓流で毛鉤を振っていた僕ですが、山あいではついこないだまで雪が降ってたのだとか。水も冷たくてまだ毛鉤の盛期は程遠い感じがしてました。
 それにしてももう5月。そろそろどこかに春を見つけたくて久し振りにタナゴ釣りに行って来ました。
 風も少なくぽかぽか陽気だと思ってたのに大間違い。夏のように暑くて午後三時くらいで30.1℃もありました。
 タナゴ族は産卵期に婚姻色といってとても綺麗になります。たなご釣りをする人たちはそれに季節を感じながら釣りを楽しむのです。
 婚姻色はタナゴの種類によってその色合いが違います。僕は個人的にヤリタナゴの婚姻色が大好きです。タイリクバラタナゴなどのような煌びやかさはありませんが、この魚特有の雅さがあるように感じられるからです。それがなんか奥ゆかしさに思えて。。。 

 最近はタナゴから離れていたので現地の様子がまったく分からなくなっていました。有望ヶ所を何ヶ所か廻ったのですが、その総ての場所でポツリポツリと釣れるものの、色も良くなく大きさもイマイチでした。でも、数打チャ当たる作戦で次々にポイントを変えて行ったら当たりました。ここだけは大きさも数も格別でした。ただ、メスの確立がとても高い場所でした。数も型も上がり大満足。その中の一匹が画像のものです。いかがでしょう?この魚と出会うために今日という一日を費やしていたと言っても過言ではありません。
 『釣りは人生最大の無駄』って言われますがその無駄こそが釣り師の夢なのだと思います。特にたなごは捕って食べるわけでもなく、ただ釣って楽しんで、見て楽しむだけの釣りですので究極の無駄です。そんな釣りですから『粋』なのだそうです。
 ・・・納得。