夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

タナゴの飼育に便利な水草

2015年05月04日 20時21分27秒 | タナゴ釣り
 理科系に生きている僕ですが、学生時代に理科での植物は滅法駄目でした。理由は動きがないから。そして何も考えてなさそうだからです。ところが過去にこのブログにも書いたように、ある花に詳しい女性からサフランを教えてもらい、それをきっかけにして植物にも興味を持つようになりました。

 僕はタナゴ水槽にコウホネを入れています。コウホネは漢字で書くと河骨。これはこの水草の地下茎が露出している部分(結構太い)が白く見ていたりして、川に骨があるように見えることに由来します。学名は「Nuphar japonicum」とのことですので、日本の在来種と思われます。
 我が家のコウホネは2010年の1月に霞ヶ浦から頂いて来た物です。タナゴ水槽でどんどん成長して一時は魚が見えないくらいに増えてしまっていました。そして毎年今の時期に可憐な花を付けます。今年もふたつ目の花を咲かせてくれています(画像)。それほど美しいってわけではないですが、素朴で愛らしいこの花がけっこう気に入っています。加えて、タナゴ族(特にカネヒラ)は水草を食べてしまうのでなかなか水草水槽にし辛いです。しかし、このコウホネという水草はどういうわけかタナゴ族に(カネヒラにも)食べられません。葉質がそれほど硬くもないのに。。。きっと彼ら(彼女ら?)にとってこの水草は美味しくないのだと思います。
 水槽は出来るだけ水草を入れておいた方がいい水質が保ちやすいです(水交換の回数を減らせる)。また魚たちの隠れ場所になるのでタナゴたちも安心していられるようです。特にニューフェイスを入れた時は早く落ち着いてくれるようです。しかしながら物凄く増える水草なので僕の場合は光量で調節しています。我が家のタナゴ水槽は1800ですので、片側に60㎝水槽用の蛍光灯を3機だけおいて他は照明をしていません。すると高光量を必要とするこの水草はその範囲を超えて成長しません。要は光量で範囲を調整ができるのです。僕は安価な蛍光灯を使っていますが、メタハラを使えばもっと的確に範囲調整をすることが可能かもしれません。
 魚たちの憩いの場として植えたこのコウホネですが、我が家の水槽ではどういうわけかコウホネの中より光が行っていない方に集まる傾向があります。あまり危険を感じないで生活しているのでしょう。こちらにとってもそうの方が良く観察できてうれしいです。

 ちなみにこのコウホネという植物は漢方薬としても用いられ、その名前を川骨(せんこつ)といいます。河骨も川骨も一緒でいいゆに思えますが、その辺が薬学のプライドなのかもしれません。漢方の「治打撲一方(じだぼくいっぽう)は(川骨(せんこつ)、川芎(せんきゅう)、槲皮(こくひ)、桂枝(けいし)を各3グラム、甘草(かんぞう)1.5グラム、丁子(ちょうじ)、大黄(だいおう)1グラムを混ぜたもの」を0.5リットルの水で煎じて、1日3回食前に服用します。打撲のはれや痛みに著効だそうです。また婦人病では強壮および止血薬として産前、産後の出血、月経不順などで気分がすぐれないときなどに使うそうです。コウホネ単体5~12グラムを0.5リットルの水を加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、1日3回に分けて空腹時に服用するそうです。
 水槽に埋けてある物を薬として使うことはないと思います。薬というよりは家の中で季節を感じることができる植物として大切にしています。そしてこの花が咲く頃僕のてんからはスタートを切ります。今年の渓は僕にどんな夢を見せてくれるのでしょう?楽しみで仕方ありません。
 

ナガミヒナゲシ

2015年05月04日 14時05分48秒 | その他
いまの時期にあちこちでよく見られる花です。ちょっと見は綺麗なのですが、あまりよろしからぬ植物のようです。
ケシの種類ですが阿片の原料となるアルカロイドを含んでいないので安心していました。
 我が家の花壇にもどこからかやってきて咲いている花です。綺麗なので放置してありますが、このままだと大変なことになってしまうかもしれないことを知りました。
ナガミヒナゲシは、一つの実に平均1600粒の種子を持ち、一個体から最大でな・なんと約15万粒の種を放出するのだそうです。しかも未熟な種子でも芽を出す強者だそうです。ですから開花後の刈り取りは、かえって分布を広げてしまうのでその前に対処することをお勧めします。
この植物が根などから出す物質は他の植物の生育を阻害する作用があり(こういうのを「アレロパシー」と言うらしい)、放置すればもともと生えていた植物が育ちにくなるので、やがては周囲にある他の植物を駆逐しナガミヒナゲシ大群落を作る可能性もあるそうです。
あとでビニール袋で覆ってから切って生ゴミに出しちゃいます。
ちなみに僕は知りませんでしたが、茎を折ると黄色い樹液が染み出て来てこの樹液に触れると針で突かれたような激痛があるそうです。