夢のあと

釣りには夢があります。夢を釣っていると言っても過言ではありません。よって、ここに掲載する総ては僕の夢のあとです。

小保方さん、頑張って Part.Ⅱ

2014年12月27日 03時58分44秒 | 社会
STAP細胞のSTAPとはStimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency(細胞刺激惹起性多能性獲得細胞)の頭文字です。要は何かの刺激によって細胞が万能細胞にスイッチしたものです。医療に従事する我々にとってはとても有益な細胞で、いままで治療が不可能とされてきた様々な病気を治すことができる可能性を秘めています。こんな素晴らしい細胞を作ろうとした人の一人が小保方さんです。

 昨日記者会見した桂勲氏の発表は様々なメディアから報道されていました。

・『社会の大きな注目を集めてきたSTAP細胞論文の不正問題は、理化学研究所の調査委員会が細胞の存在を全面否定する結論を出し、調査の幕が閉じられた。』で始まる毎日新聞 (八田浩輔、須田桃子、酒造唯、清水健二)

・『「論文に載ったSTAP細胞がなかったことは、科学的検証からはほぼ確実と言って構わないと思う」――「STAP細胞」論文について調査していた、理化学研究所の調査委員会で委員長を務めた桂勲氏(国立遺伝学研究所長)は12月26日、調査結果を説明する記者会見でこう述べた。』で始まるITmedia(岡田有花)

同じようなことが書かれたこの二つのメディア。実は大きく違う点があるのです。毎日新聞の方は(STAP)細胞の存在を全面否定であるのに対し、ITmediaの方は論文に載ったSTAP細胞がなかったとの報告。つまりこちらの方はSTAP細胞そのものの存在には触れておらず、論文に掲載された方法でSTAP細胞ができなかっただけのこととの報告。

 つまりは、我々が知りたいSTAP細胞という細胞が存在し得るのか?し得ないのか?に対して毎日新聞は前面否定ですから『あり得ない』ということ。一方ITmediaでは“論文に載った”と前置きされた細胞の存在が確認できなかったとなかったと書かれているのですから、論文にない手法をもってすればもしかしたらSTAP細胞があり得るかもしれないということ。これは小保方さんが言って有名になった『STAP細胞はあります』との発言に対する回答のように感じます。ではどちらが正しいのでしょうか?
 これは未知の物が存在するのかしないのか?ということです。よって“未知”である以上、あるもないも断言できないのです。もし毎日新聞が言うように細胞の存在を全面否定するのであればそのことを実証する必要があります。現実問題として未知の物の存在を否定することはまず不可能である場合がほとんどです。今回の小保方さんの論文に世界が衝撃を受け、でも、否定できないから論文の通りにやってみたけど(STAP細胞が)出来ないということから始まりました。そのような人たちはSTAP細胞そのものの存在は否定できないからやってみたわけです。ということはSTAP細胞そのものの存在は否定できないということであり、毎日新聞の八田浩輔、須田桃子、酒造唯、清水健二は雁首揃えて程度が低過ぎってことになります。桂勲氏の記者会見でもSTAP細胞そのものの存在は否定していないと思われます。
 公に物事を発する場合は、僕のこのBlogのようにいい加減な事をさもそれが真実のように書いてはならないと思います。
 ガリレオが地動説を提唱したことにより有罪判決を受けたことは皆様もご存知と思いますが、このことから当時地動説を唱えるものはすべて異端とされ、それによって科学の発展が阻害されたことを思い浮かべて欲しいと思います。“発見”は誰もが考えもしなかったこと、もしくは誰もが信じられないことほどインパクトが大きいし、役に立つものが多いです。しかし、現在行われている研究は、成果を上げなくてはならない必要性があるため、そのほとんどが比較的誰もが予想できるようなことを実証しているものばかりで面白くありません。しかも実際には役に立たないものが多いです。そんなことからしてもこのSTAP細胞の研究はとても大きな意味を持っていると思います。僕にもこのSTAP細胞というものがあるかどうかは分かりませんが、細胞に上手い刺激を与えて万能細胞を作ることも不可能ではないと思いたいです。ですから小保方さんには是非頑張って欲しいのです。今月21日付で彼女は理化学研究所を退所したと聞いておりますが、それは本当に良かったと思います。あそこはもし今回の立証実験でSTAP細胞を作ることが出来たとしても『無かった』ことにする体勢が出来上がってしまっています。そんなところでどんなに頑張ってもその努力は報われないでしょう。それどころか成果が上がったとしてもそれはどこかのお上のお手柄になってしまうでしょう。STAP細胞を作る研究は一生を賭けても悔いはない研究です。もし僕にお金があればそれなりの施設を作って小保方さんに研究を続けてもらいたいくらいです。きっとそう思っている組織も多いと思います。是非新天地を見出してこの素晴らしい研究を続け、いつの日か理化学研究所を見返してくれたら、その時こそ世界中の人々が歓喜するときだと思えてなりません。STAP細胞の存在を信じ、そして己を信じてこれからも研究を続けていただけたら嬉しいです。・・・冒頭のような誹謗中傷や程度の低い報道は気にせず・・・頑張って!