面白草紙朝倉薫VS安達龍真

夢と現実のはざまで

形ある物の宿命

2008年08月16日 | Weblog
 深夜の静寂の中で、ブログを書こうとしたら、眼鏡のフレームがパキッと音をたてて壊れた。10年前、ダゴダスミスのサングラスのレンズを遠視用に取替えた愛用の眼鏡だった。残念ではあるが、糸のように細いフレームで10年もの間重いレンズを支えてきたことの方を褒め称えるべきだろう。

 すでにメーカーも消滅していて、二度と同じ眼鏡には巡り合えない。人も動物も物も、長く付き合えば情も深くなる。存在することを当然のように思ってしまい、労りとか、思いやりを忘れがちになる。失くして初めて存在の重さに気付く。後悔先に立たず、である。

 今愛用しているサングラスは、ファッソナブルのFA-801という、ダゴダスミスほどではないが、やはり細いフレームが特徴だ。そういえば、ファッソナブルというメーカーもすでに消滅しているはずだ。サングラスのまま残すか、遠視用の眼鏡に変えてしまうか、ここは迷うところだ。