週末は富士の裾野に足を運んでいた。その行きがけ、電車の中は相変わらず“ケータイ天国”。目の前の座席では若いカップルの男の方が、堂々とお話し中。そこで優しく電話を止めるよう彼に声をかけると、ナントその男、私を無視して会話を続ける。
少し待って止める様子がないので今度は多少きつめに言うが、それでも若者風に言えば、シ・カ・ト。すると、私のパートナーと、その隣に座る中年の女性が(分かり易く言えば、立っている私の向かって左側から、「ケータイ男」、連れの女、僕の彼女そして中年女性が席に座っていた)私を後押ししてくれた。
さすがに気まずくなったのか男は電話を切ったが、「大事な電話だったから」と言い訳をする。ところが、その態度にまるで悪びれた様子はない。中年女性は、普段から「ケータイ族」に対して注意したくともそこまで言えなくて悶々としていたようで、この機に「ペースメーカーを付けている人がいたらどうするんですか」「注意されても止めないなんて」と怒りをぶつける。そこまで言われては男も言い訳のしようがなかったのだろう。反論することもなかった。しかし、降り際、席を立った途端、下車していないのに電話をかけた。まあ、チンケな男のせめてもの反抗だろうが、私は怒るというよりも情けなくなってしまった。
「あのふたり、エレヴェーターに乗ろうとしている」
電車を降りたケータイ男の行方を目で追っていたパートナーが言った。海外在住や地方の読者に説明しておくが、多少の例外はあるものの首都圏の駅のエレヴェーターは「社会的弱者」が少しでも楽に移動できるようにと備え付けられたもの。健常者が乗ってはいけないというものではないが、そんな乗り物に若者が乗ろうとすること自体私には考えられないことだ。電車の床に座ってしまう若者達も同じ“人種”だろうが、さあこれからこういった若者とどう付き合おうか、ワタクシ只今、考え中です。
少し待って止める様子がないので今度は多少きつめに言うが、それでも若者風に言えば、シ・カ・ト。すると、私のパートナーと、その隣に座る中年の女性が(分かり易く言えば、立っている私の向かって左側から、「ケータイ男」、連れの女、僕の彼女そして中年女性が席に座っていた)私を後押ししてくれた。
さすがに気まずくなったのか男は電話を切ったが、「大事な電話だったから」と言い訳をする。ところが、その態度にまるで悪びれた様子はない。中年女性は、普段から「ケータイ族」に対して注意したくともそこまで言えなくて悶々としていたようで、この機に「ペースメーカーを付けている人がいたらどうするんですか」「注意されても止めないなんて」と怒りをぶつける。そこまで言われては男も言い訳のしようがなかったのだろう。反論することもなかった。しかし、降り際、席を立った途端、下車していないのに電話をかけた。まあ、チンケな男のせめてもの反抗だろうが、私は怒るというよりも情けなくなってしまった。
「あのふたり、エレヴェーターに乗ろうとしている」
電車を降りたケータイ男の行方を目で追っていたパートナーが言った。海外在住や地方の読者に説明しておくが、多少の例外はあるものの首都圏の駅のエレヴェーターは「社会的弱者」が少しでも楽に移動できるようにと備え付けられたもの。健常者が乗ってはいけないというものではないが、そんな乗り物に若者が乗ろうとすること自体私には考えられないことだ。電車の床に座ってしまう若者達も同じ“人種”だろうが、さあこれからこういった若者とどう付き合おうか、ワタクシ只今、考え中です。