美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

2021総会・講演会 議事録 (1)

2021-11-30 15:14:11 | Weblog

日時:2021年11月12日(金)

   総会  18:30〜19:00
   講演会 19:00〜20:00

場所:オンライン(Zoom)

参加者:22名

 

■総会

●佐野理事長の挨拶

当会は、少しずつお金を出し合って、美術館に作品を贈るということを2004年より愚直にやってきたが、クラウドファンディングなど、ようやく時代が追いついてきた感がある。オンラインでの活動もコロナのポジティブな成果になるのかもしれない。我々は時代の先取りをしてきたと自信を持って、今後も皆様のご協力を賜りたい。
本日は新規寄贈プロジェクトの内容および採決、冨田さんの講演会など盛りだくさんだが、どうぞ楽しんでください。


2021年度活動報告(奥村)


◎第6弾寄贈プロジェクト準備(別途報告)


◎第4回関西の小さな美術館訪問
「兵庫陶芸美術館」 (4/25)は、緊急事態宣言で休館となり中止。

◎オンライントークプログラム

・第1回(5/29)『都市とアートの新しい関係』(1)
 京都市京セラ美術館 高橋信也氏

・第2回(9/4)『世沙弥コレクションについて』アートコレクターのお話(1)
 世沙弥亭主 和田大象氏

◎オンライントークプログラム(予定)
・第3回(12/5)『都市とアートの新しい関係』(2)
 京都市京セラ美術館 高橋信也氏

・第4回(2022年2月)『石鍋コレクションについて』アートコレクターのお話(2)
 ワンピース倶楽部代表 石鍋博子氏

本年度は、コロナの影響もありオンライン中心の活動となった。
コロナが落ち着きつつあるので、今後リアルなイベントも増やしていければと思っている。


新規寄贈プロジェクト進捗報告(嶋津)


第6弾寄贈プロジェクト
山村幸則さんの『芦屋体操第一』『芦屋体操第二』


企画背景
美術館にアートを贈る会では、2004年から活動を始め、市民と美術館とアーティストとをつなぐ活動の一環として、第1弾から第5弾までの寄贈プロジェクトをそれぞれ異なるプロセスをたどり完了している。今回は初めて、会員(市民)からの寄贈提案作品を新規プロジェクトとして取り上げることになった。

経緯
・第3回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう」 (2018.7.28)
 会員より、山村幸則さんの作品《芦屋体操第一》(2012)
《芦屋体操第二》(2016)の寄贈を提案

・ 「山村幸則さんを知ろう」を開催(2019.3.20 )
《芦屋体操第一》誕生の経緯を聞く

・作家・担当学芸員と収集条件や作品を検討

作品の特徴
山村作品の特徴は、制作・発表にあたり、その土地を歩き、歴史や現状を調査し「感じとる」ことから作品づくりを始めるところにある。《芦屋体操》の制作に際しても、芦屋を歩き、実際に遭遇し興味を持ったところが作品に採用され、芦屋の風景を背景に歴史を語り継ぐような作品となっている。

作家の家族も登場し、家族愛も感じ取れる作品。パフォーマンス(体操)という点では具体美術協会と通じる部分もあると考えられる。また、体操は今を生きる人たちが実際に行う行為として、つねに生き続けていく作品となる。


●新規寄贈プロジェクトとしての採決(佐野理事長)

→第6弾プロジェクトとして進めていくことに対しての採決。賛成多数で採択。
価格や、美術館の方針に対してのご質問や意見が出た。
今後、キックオフイベントなどを企画し、作品の詳しい紹介の機会を設けたいと考える。

 

■講演会

「東京ステーションギャラリーの展覧会について  都市型美術館の戦略」
 スピーカー:東京ステーションギャラリー館長  冨田章氏
 聞き手:宝塚市立文化芸術センター館長 加藤義夫氏

 

→講演会要旨は(2)に続く


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