美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

オンライントークプログラム(和田大象氏)のご案内 (9/4)

2021-08-18 15:00:12 | Weblog

日頃は当会の活動にご協力とご理解をいただき、誠にありがとうございます。
美術館にアートを贈る会では、美術館との関わりを深め、アートをより深く理解していくプログラムを企画開催いたします。

今回のオンライントークプログラムは、関西の有名アートコレクターである「世沙弥」亭主 和田大象さんにお話を伺います。 
一日一客の創作料理「世沙弥」は、六感を刺激する料理空間です。
和田さんの目利きで集められた現代アート作品とその組み合わせは、ユーモアたっぷり、刺激的で圧巻です。
現在は「世沙弥美術館」として、予約制で昼間にも開館されていらっしゃいます。
※世沙弥ホームページ https://taizoo.com/

当日は、日々充実する和田さんのアートコレクションについてのお話をお伺いいたします。
皆さまからもお気軽にご質問いただければと思います。

ご参加申込をお待ちしております!

 

【オンライントークプログラム】関西・関東の有名アートコレクターのお話

■日時:9月4日(土)15:00~16:30(講演60分+質疑応答)

■スピーカー:「世沙弥」亭主 和田大象氏

■場所:オンライン@Zoom。事前申込いただいた方にアクセス用URLを前日までにお送りします。

■参加申込:メールでお申込みください。
info@art-okuru.org



 

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高橋信也氏 講演「都市とアートの新しい関係」 (要旨3)

2021-08-08 12:40:50 | Weblog

3.京都市京セラ美術館について

  ※写真は京都市京セラ美術館のHPより

1)経過

・歴史について https://kyotocity-kyocera.museum/greeting
・1933年 大礼記念京都美術館として民間の資金で開館。
・1946年 進駐軍に接収される。旧大陳列室はバスケットコートになっていた。
・1952年 接収解除され、京都市美術館と改称。
・1964年 ミロのビーナス特別公開 89万人来場。1965年、ツタンカーメン展 107万人来場。
・通常は日展、二科展等の団体展、新聞社主催展の会場となっていた。
・2014年 将来構想委員会が発足。会議を重ねた。
・その結果、大きくは二つの点が問題意識として取り上げられた。
ひとつは、京都は、美術大学が東京に次いで多いにもかかわらず、現代美術を中心に扱う展示施設がなかったので、ぜひ現代美術の展示室が必要であること。もうひとつは、ショップやカフェなど、全体的に現代的なオペレーションがあってほしいこと。
・「将来構想」には京都市の方々が並々ならぬ想いで取り組んでおられた。私自身も京都(河原町丸太町)生れで、心を動かされた。
・2015年 「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」開催。主会場として使われる。
・2020年3月 京都市京セラ美術館としてリニューアルオープン。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で翌日から休館。同年5月下旬に再開館。

2)建築について

・19の応募から、青木淳+西澤徹夫設計共同体が選出された。
 元の帝冠様式の建物と現代建築を合わせた構造、エントランスのガラスリボンの建築が高く評価された。
・展示室1000平米2層が中央ホールを挟んで左右にあり、合計4000平米ある。
 展覧会は、基本的に1000平米程度のものが多いので、4つの展覧会が実施可能。
・荘厳な建物を残しつつ、ショップ(ブルーボトルコーヒーをプロデュースした石渡氏による)やレストラン(ナディッフ・美術手帖・BEAMSのコラボ)、「ザ・トライアングル」と称する若い作家を紹介するガラス貼りのギャラリーも併設されている。
・「中央ホール」は天井高16m。旧大陳列室が中央ホールに改修され、二階に回廊が新設された。ファッション誌「クレア」の表紙を飾ったことからこの回廊で写真を撮る若い人が多い。
・旧大陳列室での有名な話は、向かいにある京都国立近代美術館制作の「バルチュス展」の展示会場になったこと。作家本人が大陳列室を気に入り、日本で展示するのであればここでしかやらないと言うことで実際に本人が来て展示をした。
・網の目状のガラス天井のスペース「光の広間」は、インスタレーションやファンドライズ イベント、小規模コンサートの利用等を考えている。今後様々な企画を通して、企業研修やラーニングプログラムにも活用していきたい。
・東玄関は透明度の高い3層のガラスによるウィンドウで、作庭家・七代目小川治兵衛が関わったとされる大変美しい四季折々の日本庭園が眺められる。
・東山キューブは、新館。現代美術専門のスペース。天井高5m、1000平米。森美術館を参考に、吊り荷重も重視された。
・高橋氏の現在:事業企画推進室に在籍。美術館業務全体のの6割程度に関わる。
 キュラトリアルでは、「東山キューブ」のオペレーションや「ザ・トライアングル」のことを中心に、「ラーニング」。さらに「ナイト・ウィズ・アート」や各種イベントなど。
 組織上では、主に「広報」、「営業」のオペレーション。「設備」や「運営」に関するバックアップ。学芸員を含めて、十数名を率いている。


3)開館記念展(@東山キューブ)など

「杉本博司 瑠璃の浄土」展(2020年5月26日-10月4日)

・開館2年前から計画。
・『仏の海』。三十三間堂の千体の仏像を、当時の人々が見たであろう、東山から昇る朝日の光で撮った作品。様々な仕掛けが講じられた展示。
・『海景』。世界の異なる海。距離も場所も国籍も違う海を、24時間以上の露光で延々と撮影。写真のコンセプチュアルアートとして受け入れられ、日本の侘び寂びの美学も重なり、「海景」は大変な評価を受けた。
・『クリスタル 五輪塔』。地水火風空の仏教上の5つの元素の象徴。水のところに、「海景」のフィルムが入っていて、「海景」が五輪塔の中に見える。
・『OPTICKS』杉本さんのカラー写真の発表は今回が初めて。杉本スタジオのプリズムで壁に映したものを写真に撮る。プリズムの分光の装置も展示。
・『ガラスの茶室』ベネチア、ベルサイユ宮殿に次いで、この庭で一年間設置された。
・展覧会タイトル「瑠璃の浄土」とは。
 瑠璃色=鉱石ラピスラズリの色=古代ガラス。
 ガラスがテーマの本展覧会は、この瑠璃色の向こうに平安期の人々は浄土を見ていたとの文献があることから、東山キューブに仮想の杉本寺院を建て、「瑠璃の浄土」を見てもらう、というのが今回のスピリットであった。

「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019」(2021年1月23日-4月11日)

(@東山キューブ)椹木野衣 企画・監修

・椹木野衣さんが「震美術論」執筆中に数回話し込む機会があった。
 平安期から現代までの地震の記録。強固な大地に立つ西洋と、揺れ続ける日本列島では大いに異なる。その上にできる美術も同じわけがなく、オリジナリティは相当違うものになるのでは?という観点を前提に、東北の震災を辿るような形の論文を書かれていた。
・日本の伝統文化は「もののあわれ」「諸行無常」「一期一会」、椹木さんの表現では「忘却と反復」がつきまとい、繰り返し揺れる大地を生きる人間の知恵としての性格を持っていたのではないか。 
・「震災」の時代としての「平成」と、京都が生み出している伝統文化の性格とは原理的な美意識のところで通底するのではないか?
・平成時代をアーティストたちはいかに戦ったか?を、元号のくくりで捉えてみようという、14組プラス1組のアーティストを集めた展覧会。
・「どんじゃ」東北の民族衣装は、震災前の作品だが、震災によって「どんじゃ」を含む「東北画」の意味が変わった。
・この展覧会では、400以上のパブリシティの件数があった。

 

※第2回講演会(今秋予定)

今回の2時間のご講演では、高橋さんにご用意いただいた内容の半分もお話いただくことができませんでした。そこでぜひとも続きをお聞きしたく2回目の講演をお願いすることになりました。日程などが決まりましたらご案内します。ご期待ください。

 

++++++++++++++++++++++

■高橋信也氏プロフィール
1951年 京都生まれ。1974年 安部公房スタジオ入団。1975年 株式会社ニューアート西武入社、その後、同常務取締役。1997年、および2017年より株式会社 ニューアートディフュージョン(NADiff)専務取締役。この間、河原温、荒木経惟、大竹伸朗、村上隆、奈良美智、蜷川実花、会田誠、山口晃等のアーティストとともに、様々な展示企画を行う。
2003年 森ビル株式会社に転籍し、森アーツセンター開設にともない、六本木ヒルズ開業のシンボルキャラクター「ロクロク星人」(村上隆)のプロデュース や、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ等の直営ショップをプロデュース。
2004年 森美術館開館と共に同ジェネラルマネージャーに就任し、美術館の経 営・組織運営等のマネージメントを行う。その後、森ビル株式会社取締役、上海秀仕観光会務有限公司董事、森ビル/森美術館顧問、「六本木アートナイト」事務局長等歴任。その間、各美術関連団体の理事、評議員等を歴任。大学等での講義やアートプライズ等の審査員も多数。
現在、2017年よりニューアートディフュージョン専務取締役再任。2018年より京都市京セラ美術館事業企画推進室ゼネラルマネージャーとしてリニューアル準備、および事業推進に携わる。

 

以上

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高橋信也氏 講演「都市とアートの新しい関係」 (要旨 2)

2021-08-08 12:19:01 | Weblog

2、美術館の機能と役割

1)美術館の仕組みと役割、機能を整理する。

・美術館は博物館法の適用対象施設。
 登録施設、相当施設、類似施設の3つに分類される。
・作品の収集、保存、調査・研究、教育、展示等の事業を基本機能とする。
・広くあまねく入場料を頂き、当代にとって有意義なアートを展示。
 美術館の展示は、マーケット動向とは直接リンクしない。マーケットに乗っても乗らなくても価値のある作家、美術・美学的背景は事実として認めていく立場をとるので、公共性の担保とはなる。
・価値の創出を目指す。それに対応する部門の運営。
・昨今、エリア マネジメントや都市機能との連関にも焦点が当たる。 

2)ミッション・ステートメント

美術館には、それぞれ狙いや機能を設定した「ミッションステートメント」がある。それは各美術館の立ち位置を明確にすると同時に、公共性の証でもある。
例えば、森美術館では「Art & Life」。このミッションステートメントに叶ったプログラムを企画する。
それを支えるふたつの組織がある。「理事会」や「評議員会」である。

・「理事会」は、応援団に近い団体で、資金的な援助や美術的な援助を含めて話し合う組織である。
・「評議員会」は、ミッションステートメントに照らして館として適切な活動ができているかどうかを評価する機関である。


3)美術館の機能

● キュラトリアル(学芸部門)

・収蔵作品を美術館のミッションに照らして展示、展開する。
・自主企画展の企画を、企画立案する。
・大きな美術館ほど細分化される。
 =コーディネーター、コンサベーター(修復)、レジストラー(記録)
 =コレクションマネジメントなど。
・展覧会事業:アートと人間、社会、美術、美学。認識と革新。 
・コレクション マネジメント:
 何を集めるか?なぜ集めるか? (収集)
 集めたものの維持、管理。 収蔵庫、設備。定点観測(保存、修復)
 所蔵品の価値と教育、普及(継承)

● ラーニング(相互学習):教育普及 ・ 幼児、学生、社会人、シニア。

・各年齢層にあった細分化したプログラムの実施。
・ダイバーシティ、相互学習。
 専門家が一方的に教えるのでなく、専門家と素人がコーディネーターといっしょに考えて実践する相互学習プログラム。
・「ターン(TURN)」の事例:日比野克彦さんが中心になって展開しているプロジェクト。東京オリンピックのリーディングプログラムでもある。

● 広報:広報も細分化している。

・広告、パブリシティ、プロモーション、制作物(ポスター、チラシなど)
・SNS、WEB、動画等 

京都市京セラ美術館は、85年ぶりのリニューアルで、一地方都市の美術館のリニューアルであるにもかかわらず、多くの新聞一面や雑誌表紙で取り上げられ、主観広告、客観広告、パブリシティ、ウェブ、SNSなどを組みあわせてアプローチし、大成功した事例である。
展覧会は一応の広報予算もあり、アピールして来ていただくことが熱心に行われている業界である。

● デヴェロップメント(営業)

・個人会員、企業会員・協賛・デヴェロップメントはキーワードの一つ。特に海外の美術館ではとても重要視され、ファンドライズスタッフを多数抱えている。美術館には経営手腕も必要である。
京都市京セラ美術館でも、経済的にある程度、自立して文化プログラムを進めていけるようにさまざまな試行が行われている。
企業に対して、美術館活動に巻き込まれていただくためのさまざまな働きかけを行っている。

 

<「美術館の機能」のまとめ> 上記のことから-

キュラトリアルを軸とし、「ラーニングによって美術館にある作品や活動を色々な世代に理解してもらい、相互学習を行う。「広報は、美術館事業を見にきていただく道筋を、どう組み立てるかを考える。「デヴェロップメントは、それらを実施するために、企業をどう巻き込み、どう社会化していくかという機構を有機的に探っている。

 

4)90年代以降のアートの流れとアートシーン

特に20世紀美術後半に関しては、アートの概念が時代とともに変遷してきた。
ことに1990年前後には、日本ではバブル崩壊、海外では東西崩壊があり、80年代にコンテンポラリーアートと呼ばれていたものが、90年代には「アート」としてより広い概念に切り替わってきた。
国と文化と人種が入り混じり、美術館のあり方が問われた時代である。
哲学として、文化学習(culutural studies、multiculturalism)が背景にあった。
例えば展覧会を中国人・フランス人・ケニア人のキュレーターが共同でキュレーションをする際、それぞれの言葉、美学、美術の感受性などを共有しながら、諸問題を乗り越えていかねばならない。それぞれの出自を学習し、尊重しあうこと抜きには国際展は成り立たない。
また分野に関してもファインアートのみならず、ファッション・デザイン・建築・写真の中にもアーティステックなエッセンスを認めていこうという動きにつながった。
日本では「横浜トリエンナーレ」のような大型国際展の形で実践されようとしていた。各地域の大規模「アート・イベント」はその流れにある。

 

<1、+2、のまとめ> 今までお話しした総体を整理すると-

業界のトレンドがあって、作品を巡ってさまざまな価値が交錯し、そこにあるアスペクトが生まれてくる。
その上に、美術館は公共性を軸に、マーケットとは異なる独自の原理で活動する。
それらが「美術状況」の総体となり、さらに社会の中での美術に対する期待や要請を踏まえて、アートと社会が作り出すもう一つの大きな状況が生まれてくる。
例えば、オリ・パラ関連のような行政からの働きかけや、都市からの様々な要請。例えばスラムクリアランスをアートに求める働きかけや、六本木アートナイトのような都市の中心部の生活者のための祝祭のようなアートイベントの要請があり、越後妻有のように過疎の村をどうしていくのかというプログラムの働きかけがある。
アートの基本機構を、社会の中でどう活かしていくのか、というのがこの20年の大きな動きだったのではないだろうか。

 

 

高橋信也氏 講演「都市とアートの新しい関係」 (要旨 3)に続く

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高橋信也氏 講演「都市とアートの新しい関係」 (要旨 1)

2021-08-06 16:20:15 | Weblog

オンライントーク プログラム 
「都市とアートの新しい関係」

講師:高橋信也氏(京都市京セラ美術館 事業企画推進室ゼネラルマネージャー)
日時:2021年 5月29日(土) 14:00〜16:00
参加者:45名

 

今回のトークプログラムでは、次の3項目を中心にお話しいただきました。

1、美術業界の構造
2、美術館の機能と役割
3、京都市京セラ美術館について

※項目ごとに掲載いたします。

 


 

1、美術業界の構造

この図は美術業界の様々な機能の関係性を表している。
これらの関係性には、経済行為、交換行為が含まれる。縦軸は公共性を示す。


1) アーティスト(チャート上の真下のポイント)

・アーティストは作品をつくり、図の中心のゼロ地点に作品を提出した時点でアーティストという立場となる。


2) 作品

・作品は、(ここでは一旦)4つの異なる価値観(オーディエンス・クリティック・コレクター・ギャラリー)により評価されることによって、初めて社会的存在としてのアート作品になる。

・作品は様々な価値観で見られることで、評価されたり、批評されたりすることになる。作品や表現行為には、この段階で自由でアナーキーな性格が予め付与されることになる。

3)オーディエンス 

・まずは作品を見る行為から始まる。
・オーディエンスの立場から作品を見ることが、視覚芸術が社会化する最初の行為である。
・オーディエンスから、コレクター、及びクリティックの二つ方向に分かれて進化する。両者はほぼ対極的な立場となる。


4) コレクター

・コレクターはアートに心酔することから始まる。
・作家の精神的な場所を理解し、そして共有するために、作品を所有する。作家の精神的な地平がどこに行くのかを見て、立ち会って、一緒に生きていく。
・アートが経済社会にコミットする大きな源泉である。


5) クリティック 

・チャート上、コレクターの真反対に位置している。
・作品の美術、美学的背景や社会の動向や哲学に照らして、作品の見方や価値を照射する作業を行う。
・作品の性格やオーディエンスの視点を誘導する。
・知の分野での、アートの位置づけをする仕事。知の枠組みを書き換える。


6)ギャラリー 

・作品を、経済的価値・交換価値に転換する装置。
 アートは普通の商品と違う。例えば、コンピュータはスペックで価格が変わるが、アートの価格は究極の交換価値によって決定される。
 従って平均落札価格20万の作品が、オークションで200万になったりすることもある。交換価値のみで成立している商品を、現実的で、経済的な行為・価値に転換する仕事である。
・アーティストやアートが経済社会で存在するための基本的機能である。
・プライマリーギャラリー、セカンダリーギャラリー、オークション等、相異なる原理によって偏在する、様々な分野のマーケットをコントロールする。

 

<1、のまとめ> 上記のことから-

経済情勢、時代背景、業界トレンドが、それぞれのパワーを複雑に絡み合わせながら、あるアスペクトを作っていくのが美術業界である。
その星雲の上に、美術館の存在がある。チャートの縦軸は公共性の軸で、美術館は公共性において頂点にあるが、価値が上位という意味ではない。
アーティストの構想段階では作品は極私的なもので、まだ客観的に見えるわけではない。アートの芽が、試行錯誤を経て作品となり、0地点に上がってくる。そこでプライベートな構想は、作品として客観化され、社会化される。
幾つもの異なる価値観で評価され、認められ、批評され、それらを受け止めながら作品となって存在する。
個人個人の立場で、異なる意見が自由に言えることが美術業界のある種のアナーキーさ、自由さを保証している。

高橋信也氏 講演「都市とアートの新しい関係」 (要旨 2)に続く

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