美術館にアートを贈る会
総会・講演会・懇親会
日時:2018年9月22日(土)
会場:アートコートギャラリー
<総会> 16:30〜17:00
■第5弾寄贈プロジェクトの報告
寄贈作品:児玉靖枝作
《landscape》1999
《深韻-水の系譜(霧雨) 五》2013
《深韻-水の系譜(霧雨) 十二》2013
寄贈先:兵庫県立美術館
募金活動期間:2015年7月 ‒ 2017年3月
贈呈式:2018年7月14日
*佐野理事長より挨拶。
「我々の活動に社会的意義を感じている。アートを通じて社会の発展と心の豊かさの充実に向けて貢献。この活動を通じて何ができるのか、今後の活動も展望してまいりたい」
*事務局より、経緯と収支報告を行う。
児玉靖枝さんからの手紙を紹介する。
*兵庫県立美術館の学芸員出原様より挨拶。
第5弾寄贈プロジェクトで作品を寄贈いただいてありがとうございます。現在は2点を展示中。次の常設展示においても3点目の作品も出したいと思っている。(11/17〜3/3まで展示が決定)
このプロジェクトで中堅の作家を入れていくということで5人の作家を候補にあげていたが、ありがたいことに、残りの作家の作品も全員美術館に入った。このプロジェクトがあったことで、学芸員の考え方が現代も入れていかなくてはいけないという考え方に変わっていった。このプロジェクトはただ作品を寄贈していただいたということではなくて、いろんな波及効果があったのではないかと思う。ご協力に感謝している。
■今後の活動について
第6弾(新規)寄贈プロジェクトのためのスタディを始めている。
第1回、第2回を開催し、第3回では、作家提案を受けた。 毎回、違う寄贈プロセスをたどっているので、また新たな展開を期待している。
<講演会> 17:30〜18:30
タイトル「学芸員の仕事の実際」
ゲスト:平井直子氏
平井直子氏は大阪中之島美術館準備室(旧大阪新美術館建設準備室)主任学芸員として大阪市が2021年度末に開館を予定している美術館の開館準備業務に携わる。
前職は川崎市市民ミュージアムでグラフィック・セクションの学芸員として、様々な展覧会や事業を手掛けた。同所での最後の一年間は指定管理制度が導入されて学芸部門長を経験、新制度へ移行した美術館において中心的役割を果たした。 今回は、川崎の話を中心に美術館の裏舞台の話や、指定管理制度導入後に企画し同館歴代2位の動員数を記録した「MJ‘s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 since 1958」展について、開催の経緯や展示、広報活動などについてお話しいただいた。
平井直子(大阪中之島美術館準備室主任学芸員)
大阪大学文学研究科博士後期課程在学中に、イタリア政府奨学生としてミラノ工科大学建築史科に留学。帰国後、川崎市市民ミュージアムに学芸員として就職、同館主任学芸員を経て、今年4月より現職。
<懇親会> 20:00〜21:00
秋の心地よい風が吹き始めた中庭で、ゲストを囲んで和やかに交流を図った。
<まとめ>
平井様のお話では指定管理者制度のメリットもお伺いすることができ、またパワフルな活動に刺激を受けました。
今年の4月から主任学芸員として携わっておられる大阪新美術館では名前(大阪中之島美術館)も決定し、開館に向けて着実に動き始めています。 市民との新しい関わり方を模索されている美術館でもあり、贈る会としても何か関わっていければいいなと思いました。