先日(8月8日)に訪問しました尼崎市総合文化センターの展覧会の記事(美術評論家・加藤義夫氏による)をご紹介します。
朝日新聞8月18日夕刊です。
2006年に西宮市大谷記念美術館に寄贈した「HORIZONTAL MUSIC」(藤本由紀夫作)。
当会の最初の寄贈作品です。
久々に、コレクション展「ひろがる美術館ヒストリー」で展示されています。〜9/27
ぜひオルゴールを鳴らしてみてください。
http://otanimuseum.jp/index.html
「HORIZONTAL MUSIC」について
separation & conjunction 分離と結合
市販のオルゴール18曲
それぞれのオルゴールは、櫛歯を曲げることにより1音のみ鳴る
それぞれのオルゴールは、一曲の1/18を奏でる
1/18に分離された音楽が18曲結合される
18台のオルゴールは、耳の高さで水平に展示される
左端のオルゴールは、オルゴールユニットの櫛歯の一番低い音程が鳴る
右に向かうに従って、鳴る櫛歯は2本目、3本目となっている
各オルゴールは一音の単純な繰り返しであるが、18個それぞれが鳴ること により、毎回違った組み合わせとなり、無限の音楽が水平線上に出現する
この作品は、1986年大阪のギャラリー、ノースフォートでの個展にて発表された。
オルゴールを使用した作品の処女作である。
以後、オルゴールを使用した作品では、この「separation & conjunction」 というコンセプトは基本的に変わっていない
藤本由紀夫
「HORIZONTAL MUSIC」1986 オルゴールユニット、木/18×18×d10 cm×18units