美術館にアートを贈る会

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第6弾寄贈プロジェクト 山村幸則さんと巡るツアー(6/12)要旨

2022-06-28 15:27:22 | Weblog

第6弾寄贈プロジェクト イベントPart.2
「芦屋体操第一・第二」山村幸則さんと撮影ポイントを巡るウォーキングツアー
 <芦屋川沿い編>(記録・要旨)

 日時:2022年6月12日(日)10:00〜14:00
 
 場所:芦屋川沿い

 参加者:15名(うち子供1名)

 ルート:阪急芦屋川駅出発→芦屋仏教会館→芦屋警察署
 →芦屋公園→芦屋川河口→芦屋市立美術博物館
 (昼食、交流会)→芦屋市立美術博物館 解散

 

お天気に恵まれ、最高のウォーキング日和となりました。
まずは元気よく、阪急芦屋川駅を出発。


1、芦屋川沿いの撮影ポイント巡り

芦屋体操の撮影ポイントである、芦屋の歴史的建物の前で、写真を見せていただきながら撮影秘話を聞かせていただきました。

     (左:芦屋仏教会館、右:芦屋警察署)


2、黒松ウォッチング

 業平橋の南側から松が多くなり、芦屋川沿いをウォーキングしながら黒松ウォッチング。山村さん曰く、「これは、盆栽で手入れされた松ではなく、植栽された自然の松を愛でる世界初の試みです!」

 個人宅の塀の穴から飛び出ている松や、根が起き上がっている松、六甲おろしの風の影響で同じ方向へ傾いている松、黒松と赤松の違いなどなど。後ほどの写真発表会に備えて、それぞれが気になる松を写真におさめました。

   

 


3、芦屋公園で松になる

 芦屋公園では、ポンポンを持って、思い思いが気に入った松の木の前で黒松ポーズをきめて松になります。
 皆さん、ポンポンを手にするとハイテンションに。まずは「芦屋体操第一・第二」の撮影ポイントはどこで撮影されたかを探します。その伸び伸びとした松林の中で、全身を使って黒松ポーズを表現。笑い声があふれたとても楽しい時間でした。

 

 その後、芦屋川河口へ向かいました。


4、芦屋市立美術博物館で昼食、発表会

 芦屋市立美術博物館では体験教室をお借りして、黒松ウォッチングの発表会を行いました。同じ松でも見え方、感じ方が違っていたり、気づかない視点があったり、大変興味深い、楽しい交流会となりました。
 また山村さんに「芦屋体操第一・第二」の貴重な制作資料を見せていただき、撮影までにポーズや、間、時間配分などの綿密な計画があったことを伺うことができました。




まとめ

 芦屋川沿いウォーキングでは、青々と生命力のあふれる松、風にたなびく葦、水遊びをする家族連れ、公園をウォーキングする人々など、気持ち良い時間が流れていました。
 日常の中にある松を改めて感じ、作品が生まれた情景、込められた想いを体験することによって、より山村さんの作品に親しむことができました。

また山村さんも10年前、「黒松の妖精」の肌をトレースした芦屋市立美術博物館の黒松が大きく太く成長していることに驚かれていました。

  

 

 

 

 

 

 

(妖精の肌をトレースした松)



第6弾寄贈プロジェクトは、今後クラウドファンディングも予定しております。
引き続き、山村幸則さんの作品を通じて、芦屋の魅力を発掘、発信、伝承できればと願っています。
今後ともご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。


おまけ
ウォーキングツアーに参加された美博ボランティアの方から道中、芦屋川や公光橋のエピソードなど、現場で詳しい説明があり、また当日開催されていたコレクション小企画「美術の手ざわりー記憶にふれる」の展示についても特別に説明いただきました。おかげで展示されていた風景画をより深く鑑賞することができました。ありがとうございました。



美術館にアートを贈る会 第6弾プロジェクトページ
http://www.art-okuru.org/project/index.html

動画限定公開中!
https://youtu.be/stfBFCDuZjk

 


サポート会員特別プログラム 『ACG Villa Kyotoの集い』(5/22)報告

2022-06-05 16:48:19 | Weblog

サポート会員特別プログラム『ACG Villa Kyotoの集い』報告

日時:2022年5月22日(日)13:30-16:00
場所:ACG Villa Kyoto
参加者:9名
配布資料:建物概要、実測図面

今回のプログラムは、現在コンテンポラリーアートのビューイングルーム・ACG Villa Kyotoとして活用されている小川家北白川別邸の調査をされたことのある原田純子さん(当会のサポート会員)に詳しい説明をしていただきました。

原田さんは、京都市から「京都を彩る建物や庭園」制度の認定を目的とした調査の委託を受けているNPO法人古材文化の会の会員で京都市文化財マネージャーとして、2018年(平成30年)にこの住宅の調査を担当されました。
京都市では、市民が財産として残したいと思う建物や庭園を、公募により“選定”建物としてリスト化し、このうち特に価値が高いと評価されたものが“認定”建物として位置付けられ、2019年(平成31年)に当別邸も認定されました。

通常、非公開の当別邸を、門と建物、庭の説明から、建築に至った当時の背景を、設計の藤井厚二、数寄屋大工の北村傳兵衛、造園の七代目小川治兵衛、また昭和初期の北白川界隈の宅地開発事情や、建主とそのファミリーヒストリーに至るまで、原田さんの詳しい解説と興味の尽きないお話とともに見学し、その後、参加のサポート会員相互の交流のひとときを持ちました。