美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

2018総会・講演会・懇親会(記録)

2018-11-11 16:49:53 | Weblog

美術館にアートを贈る会
総会・講演会・懇親会 

日時:2018年9月22日(土)
会場:アートコートギャラリー

<総会> 16:30〜17:00

■第5弾寄贈プロジェクトの報告    
 寄贈作品:児玉靖枝作              
《landscape》1999        
《深韻-水の系譜(霧雨) 五》2013        
《深韻-水の系譜(霧雨) 十二》2013  
 寄贈先:兵庫県立美術館  
 募金活動期間:2015年7月 ‒ 2017年3月  
 贈呈式:2018年7月14日

*佐野理事長より挨拶。
「我々の活動に社会的意義を感じている。アートを通じて社会の発展と心の豊かさの充実に向けて貢献。この活動を通じて何ができるのか、今後の活動も展望してまいりたい」

*事務局より、経緯と収支報告を行う。  
 児玉靖枝さんからの手紙を紹介する。

*兵庫県立美術館の学芸員出原様より挨拶。  
 第5弾寄贈プロジェクトで作品を寄贈いただいてありがとうございます。現在は2点を展示中。次の常設展示においても3点目の作品も出したいと思っている。(11/17〜3/3まで展示が決定)  
 このプロジェクトで中堅の作家を入れていくということで5人の作家を候補にあげていたが、ありがたいことに、残りの作家の作品も全員美術館に入った。このプロジェクトがあったことで、学芸員の考え方が現代も入れていかなくてはいけないという考え方に変わっていった。このプロジェクトはただ作品を寄贈していただいたということではなくて、いろんな波及効果があったのではないかと思う。ご協力に感謝している。

■今後の活動について
第6弾(新規)寄贈プロジェクトのためのスタディを始めている。
第1回、第2回を開催し、第3回では、作家提案を受けた。 毎回、違う寄贈プロセスをたどっているので、また新たな展開を期待している。  

 

<講演会> 17:30〜18:30

タイトル「学芸員の仕事の実際」
ゲスト:平井直子氏

平井直子氏は大阪中之島美術館準備室(旧大阪新美術館建設準備室)主任学芸員として大阪市が2021年度末に開館を予定している美術館の開館準備業務に携わる。
前職は川崎市市民ミュージアムでグラフィック・セクションの学芸員として、様々な展覧会や事業を手掛けた。同所での最後の一年間は指定管理制度が導入されて学芸部門長を経験、新制度へ移行した美術館において中心的役割を果たした。 今回は、川崎の話を中心に美術館の裏舞台の話や、指定管理制度導入後に企画し同館歴代2位の動員数を記録した「MJ‘s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 since 1958」展について、開催の経緯や展示、広報活動などについてお話しいただいた。

平井直子(大阪中之島美術館準備室主任学芸員)
大阪大学文学研究科博士後期課程在学中に、イタリア政府奨学生としてミラノ工科大学建築史科に留学。帰国後、川崎市市民ミュージアムに学芸員として就職、同館主任学芸員を経て、今年4月より現職。

 

<懇親会> 20:00〜21:00

秋の心地よい風が吹き始めた中庭で、ゲストを囲んで和やかに交流を図った。

 

<まとめ>

平井様のお話では指定管理者制度のメリットもお伺いすることができ、またパワフルな活動に刺激を受けました。
今年の4月から主任学芸員として携わっておられる大阪新美術館では名前(大阪中之島美術館)も決定し、開館に向けて着実に動き始めています。 市民との新しい関わり方を模索されている美術館でもあり、贈る会としても何か関わっていければいいなと思いました。

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第4回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう」(10/6)のご案内

2018-09-14 16:06:26 | Weblog

【第4回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう」】

秋風が心地よく吹いてまいりました。
アートの秋にふさわしく、次々とイベントが続きます。

私どもの活動もこれまで5回のプロジェクトを終え、
次の新規寄贈プロジェクトに向けて、スタディを続けています。

前回は、会員のお二人から魅力的な作家提案を受けました。
詳しくはブログをご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/art-okuru/e/0cd86a35ca815eeed23cdb13a97fe8c0

今度の第4回スタディにおいても、新規寄贈プロジェクトとして検討したい作家と
美術館のご提案を広く募集いたします。
ご提案シートを添付しておりますので、事前にお送りいただけると助かります。
よろしくお願い申しあげます。

オブサーバーは前回と同じく、加藤義夫さんにお願いしています。
これまでにないユニークな寄贈を!という心強い声援を受け、
楽しみな展開になっております。

ご参加はご提案が無くてももちろん大歓迎ですので
お気軽にお申し込みください。
よろしくお願いいたします。

【第4回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう」】

●日時:2018年10月6日(土)13:30〜15:30(13:00開場)

●会場:ナレッジサロン プロジェクトルームCD
    大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 北館7F
    アクセス https://kc-i.jp/access/guide-04/
    *北3エレベーターでお越しください。
    *受付で事前に登録されたお名前をお伝えください。
    
●内容:この作家×この美術館
    市民が美術館に贈りたい作家(作品) vol.2

●オブザーバー:加藤義夫氏
(加藤義夫芸術計画室主宰、美術評論家、インディペンデント・キュレーター)

●参加費:無料
●参加申込:美術館にアートを贈る会事務局まで
事前にメールでお申込みください。
info@art-okuru.org

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『2018 総会・講演会・懇親会』(9/22)のご案内

2018-08-31 11:17:25 | Weblog

美術館にアートを贈る会 『2018 総会・講演会・懇親会』のご案内

総会では、今春に正式に寄贈された第5弾寄贈プロジェクト「児玉靖枝さんの作品を兵庫県立美術館に贈ろう」の報告もさせていただきます。

講演会では、昨今、多様な運営形態が美術館を取り巻く中、次第に根づいてきている指定管理者制度について、自治体運営の美術館と民間委託の美術館で学芸員を経験された平井直子氏をお招きし、いろいろなお話をお伺いできればと存じます。

是非、みなさまお誘い合わせの上、ご参加のほどよろしくお願い申し上げます。
ゲストの詳細は改めてご案内させていただきますので、ぜひともご予定くださいますようお願いしたします。

記 

◯日時:2018年9月22日(土)16:30開場
     17:00-17:30 総会(第5弾プロジェクトの報告も含む活動報告)
     17:30-18:30 講演会「学芸員の仕事の実際」
     18:30-20:00 懇親会
     *秋を感じる軽い食事をご用意します。皆様とのご歓談をお楽しみください。

◯講演会:「学芸員の仕事の実際」
     ゲスト:平井直子氏(大阪新美術館建設準備室 主任学芸員)
     プロフィール:
     大阪大学文学研究科博士後期課程在籍中に、イタリア政府奨学生として
     ミラノ工科大学建築史学科に留学。帰国後、川崎市市民ミュージアムに
     学芸員として就職、同館主任学芸員を経て、今年4月より現職。     
     川崎市市民ミュージアム退職前の一年間には、同館に指定管理制度が導入、
     民間企業のJV(共同事業体)による運営となり、その間学芸部門長も務めた。
     指定管理期間中に企画、担当した「MJ‘s FES みうらじゅんフェス!マイブーム
     の全貌展 since 1958」は、同館歴代二位の入場者数を記録する展覧会となる。

◯参加費:3,000円
(サポート会員は無料。
 サポート会員への申込は当日も受け付けますので受付でお申し出ください。)

◯参加申込:準備の関係で、9月18日までにご参加者名と人数をご記入の上、
 メールでお申し込みください。

美術館にアートを贈る会 事務局 E-mail: info@art-okuru.org

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『本年度の予定』

本年度は、新しく第6弾プロジェクトとして、市民が贈りたい作家(作品)や美術館についてスタディを続けています。
現在、みなさまから贈りたい作家(作品)提案を受けています。
次回は下記の予定ですので奮ってご提案ください。

【第4回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう」作家提案2】
日時:2018年10月6日(土)13:30〜15:30(13:00~受付)
会場:ナレッジサロン プロジェクトルームCD
オブザーバー:加藤義夫氏(加藤義夫芸術計画室主宰、美術評論家、インディペンデント・キュレーター)
参加費:無料
事前申込要:美術館にアートを贈る会 事務局 E-mail: info@art-okuru.org

【第3回スタディ(要旨)】
1回目の作家提案をブログに掲載しています。ご参照ください。
https://blog.goo.ne.jp/art-okuru/e/0cd86a35ca815eeed23cdb13a97fe8c0

【木曜サロン】
昨年の当会のリサーチプログラムにご登壇いただいた菅谷富夫氏(大阪新美術館建設準備室室長)がナレッジキャピタルの木曜サロンに登壇されます。
日時:2018年9月20日(木)19:00-21:00(受付開始18:30)
会場:ナレッジサロン・プレゼンテーションラウンジ
ナレッジドナー(知の提供者):菅谷富夫氏
   (大阪新美術館 建設準備室 室長)
テーマ:「刺激空間!これまでにない美術館の活用法 -2021年、中之島に誕生-」

お申し込みはナレッジサロンへ。

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第3回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう2」(要旨)

2018-08-23 14:40:43 | Weblog

第3回スタディ「美術館・作家(作品)を選ぼう2」

日時:2018年7月28日(土)13:30〜15:30
会場:ナレッジサロン プロジェクトルームCD
オブザーバー:加藤義夫氏(加藤義夫芸術計画室主宰、美術評論家、インディペンデント・キュレーター)

 

『作家(作品)提案を受ける(1)』

 

 

第3回のスタディでは、お二人の会員から美術館に贈ってみたい作家(作品)の提案を受けました。それぞれに、パワーポイントや動画を使った説明を受け、その後、オブサーバーの加藤義夫さんや参加の皆さんから忌憚ない意見交換を行うことができました。

 

【提案1】

山村幸則さんの作品「芦屋体操第一」(2012)と「芦屋体操第二」(2016)×芦屋市立美術博物館

 

<作品提案の理由>

山村幸則さんは、制作する土地を歩き、その歴史や現状を調査し感じとって作品作りをされている。また人と人のつながりを大事にされている。
2012年の作品は、芦屋市立美術博物館で開催されたアートピクニックvol.2「呼吸する美術」に出品されたもの。芦屋公園の松林でラジオ体操をする人々の姿を見たのが制作のきっかけとなった。また芦屋の主木である黒松にも、年配の木、壮年の木、若い木があることに気付き、家族を思いつき、家族総動員で作ることにした。親子だけでなく、おじいさんおばあさんも登場し、芦屋の山から海までの各所を、松の親子が体操をしながら巡る。
2016年の作品は、続編でギャラリー「あしやシューレ」の個展で発表されたもの。
芦屋のために制作された作品なので、ラジオ体操も第一と第二があるのでこの二つをセットにして、ぜひ芦屋市立美術博物館に贈呈したい。

 

【提案2】

米田知子さんの作品「震災から10年」×芦屋市立美術博物館

金氏徹平さんの作品「白樹脂がけされたオブジェ」×京都市美術館

名和晃平さんの作品「LIQUID」×京都市美術館

 

<作品提案の理由>

姫路出身の米田知子さんが1995年の阪神淡路大震災から10年後の2005年に芦屋市内を撮影した作品。何気ない風景の中に震災の陰が密かに現れる写真作品。2005年に芦屋市立美術博物館で『震災から10年』展で展示された。(その後、調べた結果、国立国際美術館が全作収蔵されていることが判明)

 金氏徹平さんは京都市立芸術大学出身で出身大学で教鞭を取りながら京都を中心に活躍する彫刻家。日常的に使われる物品を組み合わせたオブジェに白色の樹脂を被せることで、日常生活で目にするモノがオブジェとなり別の意味を持つようになる作品が代表作。最近は平面的な絵柄のボードやアクリル板を組み合わせたオブジェや、演劇の舞台装置から演劇の演出にまで活動範囲が広がっている。

名和晃平さんも京都市立芸術大学出身で伏見のスタジオ・サンドウィッチを拠点に世界中で活躍している。鹿の剥製や様々な物品に大小のビーズを貼り付けた作品が代表作だが、平面レンズを用いた立体作品やスチレンフォームを用いた巨大な彫刻、コンピュータによるドローイングや、最近では舞台美術にも活動範囲を広げている。2011年に東京都現代美術館で開催された『シンセシス』で展示されたシリコンオイルのバブルが次々にはじける作品を地元の京都市立美術館の現代美術棟に寄贈したい。
 

【オブザーバー加藤義夫さんの感想】

 

 

山村さんの作品は、芦屋の風景を背景に歴史を語り継ぐ町おこし的な意味がある。キャラクターがゆるキャラみたいなところもあるので、そこに親しみを感じる。

山村さんの作品は、芦屋でしか受け付けてくれない作品とも言える。

パフォーマンス(行為、アクションと当時は言っていたが)という点では具体美術協会と通じる部分もあるので、エッジが効いたというよりは、ゆるい感じで浸透させていくのは今の芦屋市民感情的には良いのではないかと思う。

パフォーマンスもいっしょに寄贈したらどうか。たとえば、年に1度は必ず体操するとか。そうすると忘れずに広がっていくのではないか。DVDだけでなく、芦屋体操をラジオ体操のように、芦屋に行ったらみながその体操をしているとか(笑)。

米田さんの作品は、震災というのは阪神間の人に傷としてトラウマがあることを取り上げた作品で、まだ芦屋の美術館には入っていないということならば、山村さんと米田さんの作品をセットでプレゼントしたらよいのではないかと思う。

ユニークな寄贈の仕方も良いのではないか。 現代美術はアバンギャルドなので前例のないことをやってみては?

【参加者よりの意見】

◯体操の映像だけでなく、スケッチと写真も加えたらどうか。
◯地縁を感じるものが良いのではないか。
◯現在進行形の作家の収蔵を検討するので、作家と直接やりとりできるのは楽しい。
◯多様性のあるアートのひとつとして残るのはありかと思う。
◯これは果たして美術館に受け入れてもらえるのか、そういうチャレンジもありなのではないか。

【まとめ】

「前例にない寄贈をしてはどうか」という提案に、活動の新しい展開に胸が膨らみました。これまでも毎回違う寄贈プロセスを踏んでいます。今回も何やら楽しみな動きになってきました。

 さらに次回(10/6)も、引き続き、作家(作品)提案を受けますので奮ってご提案ください。作家(作品)提案を広く募集します。

(事務局:奥村)

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贈呈式の記事が掲載されました。(建設工業新聞)

2018-07-23 18:32:59 | Weblog

日刊建設工業新聞社 
2018年07月20日 10面
建築へ/美術館にアートを贈る会/兵庫県立美術館に児玉靖枝氏の作品寄贈



 美術館にアートを贈る会(理事長・佐野吉彦安井建築設計事務所社長)は14日、神戸市中央区の兵庫県立美術館に画家・児玉靖枝氏の作品3点を寄贈した。贈呈式には佐野理事長や蓑豊館長、児玉氏らが出席し、作品の美術館収蔵を祝った。

 冒頭、佐野理事長は「会のメンバーと児玉さん、美術館の思いがしっかりと組み合わさった手順を踏み、作品を贈呈することになった。美術館はそこに関わり合うすべての人にとって、かけがえのない存在であってほしい。人々が作品と共に美術館の価値や美術館のある地域の未来について、前向きに連携することが重要だ。児玉作品はこれからここを訪れる人々との間で新たな出会いを生むだろう」とあいさつした。

 蓑館長は「心の余裕の一つが会の活動だと思う。寄贈作を県民に知ってもらえるよう努力する」と述べた。児玉氏は「美術館に自作が入ったことはとてもうれしい。神戸は出身地でもあり、より多くの人たちに見てほしい。これを糧に表現の可能性をさらに探究する」と語った。

 同会は絵画などを通じて美術館と市民を近づける活動を展開している。5回目の寄贈プロジェクトとして、同美術館に児玉作品を寄贈する活動を約4年続け、今年3月に寄贈が正式に決まった。この間、メンバー同士の意見交換、児玉氏のレクチャー、クラウドファンディングによる募金活動などに取り組んだ。寄贈した作品は▽landscape▽深韻-水の系譜(霧雨)五▽深韻-水の系譜(霧雨)十二-の3点。

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