美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

サポート会員特別プログラム 『ACG Villa Kyotoの集い』(5/22)報告

2022-06-05 16:48:19 | Weblog

サポート会員特別プログラム『ACG Villa Kyotoの集い』報告

日時:2022年5月22日(日)13:30-16:00
場所:ACG Villa Kyoto
参加者:9名
配布資料:建物概要、実測図面

今回のプログラムは、現在コンテンポラリーアートのビューイングルーム・ACG Villa Kyotoとして活用されている小川家北白川別邸の調査をされたことのある原田純子さん(当会のサポート会員)に詳しい説明をしていただきました。

原田さんは、京都市から「京都を彩る建物や庭園」制度の認定を目的とした調査の委託を受けているNPO法人古材文化の会の会員で京都市文化財マネージャーとして、2018年(平成30年)にこの住宅の調査を担当されました。
京都市では、市民が財産として残したいと思う建物や庭園を、公募により“選定”建物としてリスト化し、このうち特に価値が高いと評価されたものが“認定”建物として位置付けられ、2019年(平成31年)に当別邸も認定されました。

通常、非公開の当別邸を、門と建物、庭の説明から、建築に至った当時の背景を、設計の藤井厚二、数寄屋大工の北村傳兵衛、造園の七代目小川治兵衛、また昭和初期の北白川界隈の宅地開発事情や、建主とそのファミリーヒストリーに至るまで、原田さんの詳しい解説と興味の尽きないお話とともに見学し、その後、参加のサポート会員相互の交流のひとときを持ちました。


6/12 第6弾プロジェクト 山村幸則さんと巡るツアーのご案内

2022-05-31 18:35:58 | Weblog

「芦屋体操第一・第二」山村幸則さんと撮影ポイントを巡るウォーキングツアー(芦屋川沿い 編)

第6弾寄贈プロジェクト【山村幸則さんの作品「芦屋体操第一・第二」を美術館 に贈ろう】の第2回イベントをご案内します。
青葉の季節に、作品に親しみ、楽しく豊かな時間をご一緒しましょう。

作家の山村さんと一緒に、芦屋川沿いの「芦屋体操第一・第二」の撮影ポイント を巡ります。
山村さんの視点、制作逸話を聞きながら、緑芽が青々とした松を観察します。
撮影ポイントではみんなで松の木になって撮影しましょう!

さらに
●道中、それぞれの気になる松の木を撮影しての「黒松ウォッチング」、交流会 にて各自の視点をのぞいてみましょう。
●芦屋市立美術博物館にて「黒松の妖精」の木肌をトレースした松を実際に見 学。松を見ながら昼食会。(雨天時は室内)

参加していただくことで作品のおもしろさは倍増します!
ぜひお気軽にご参加ください。


「芦屋体操第一・第二」山村幸則さんと撮影ポイントを巡るウォーキングツアー(芦屋川沿い 編)

■日時:6月12日(日)午前10時 〜 午後2時予定 (雨天決行)
    昼食、水分補給のための飲み物は各自持参ください。

■集合場所:阪急芦屋川駅 北側広場 

■ウォーキングルート:
 阪急芦屋川駅出発→芦屋仏教会館→芦屋警察署→芦屋公園→芦屋川河口→芦屋市立美 術博物館(昼食、交流会)→芦屋市立美術博物館 解散

■参加費:500円 (サポート会員 無料)

■内容:山村幸則さんと一緒に、芦屋川沿いの「芦屋体操第一・第二」の撮影ポイ ントを巡ろう

■参加:大人も子供も大歓迎。どなたでもご参加いただけます。
    6月10日(金)までにメールでお申込みください。
    info@art-okuru.org
   (動きやすい服装でお越しください。)



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★山村幸則作品寄贈プロジェクトへご協力をお待ちしております。

第6弾寄贈プロジェクトHP 
http://www.art-okuru.org/project/index.html

4月24日 芦屋神社でのキックオフイベントの報告
https://blog.goo.ne.jp/art-okuru/e/f0a9e72bca73f85ca392c6accccf90de


サポート会員特別プログラム『藤本由紀夫さんのアトリエ訪問』(5/8) 報告

2022-05-13 06:41:13 | Weblog

サポート会員限定特別プログラム
『サウンドアーティスト 藤本由紀夫さんのアトリエ訪問』(要旨)

日時:2022年5月8日(日)13:00〜15:00
場所:藤本由紀夫アトリエ
参加者:13名(事務局関係者含めて)

藤本由紀夫さん(以下、藤本さん)が2008年から入居されている高砂ビル(神戸市)のアトリエを訪ねました。4階にあるアトリエに入ると、何やら音があちこちから聞こえてきて別空間に迷い込んだようです。

ビルは神戸の旧居留地に位置しています。周りの建物は1995年の阪神淡路大震災で大きく被災したので新しいビルばかりですが、このビルは軽微な被災で済み、ほぼそのまま残った貴重なビルです。
1949年に建設されたこのビルはオーナービルで、現在のオーナーは3代目でジャズプレイヤーとのこと。音楽スタジオやダンススタジオ、ギャラリーも擁する芸術支援ビルになっています。

また映画「アウトレイジ」(北野武監督)の撮影場所にもなり、いまもその部屋が一般公開されているので案内してくださいました。部屋の正面には神棚が鎮座し、リアルに撮影現場を想像することができました。

 

さて、アトリエの部屋に戻って、まずは椅子のお話から始まりました。
リートフェルトの「ステルトマン・チェア」は、公開されている図面を見てご自分で制作されたとのこと。実際に座ってみると、背中が痛くもなく、座ったまま90度動けるのがとても楽な椅子でした。

このほかにも、ジオ・ポンティの「スーパーレジェーラ」は女性でも小指一本で持ち上げられるという軽さを体験しました。他にもたくさん椅子があり、実際に座って、座り心地を体感し「もう立ち上がりたくない」「腰が痛くない」といった声があがりました。何事も見ただけではわからない、実際に触れてみて、作って使ってみての気づきの大切さを改めて感じました。

部屋の壁にかかっていたのは、マルセル・デュシャンの「泉」を模した、紙で作られた作品です。これは、2017年に京都国立近代美術館で開催された「百年の《泉》—便器が芸術になるとき」展に出品したときのもの。小便器の後ろ側から見た形が仏像に見えたことから新たな魅力を発見し、便器を合わせ鏡で写した写真作品も発表されました。


 

オルゴールのゼンマイ動力を生かして、ガラスのチューブがゆっくりと周り、その中にあるものが動くと音が出る作品もたくさんありました。ゆっくりと回るので、中のものがどう動くかによって微細な音がこぼれ出します。
紙袋がクニュクニュ動く作品も面白いものでした。赤い袋の中に、オルゴールを巻いて入れると、中で勝手に動くので、まるで紙袋の中に何かがいるように見えます。

ユニオンという会社からの依頼で制作したカレンダーがユニークでした。数字がまったく書かれていなくて、枠のみしかありません。これは全国カレンダー展で審査員特別賞を受賞されたそうです。

藤本さんから「今日は皆さんにお願いがあります。お誕生日を1人ずつ好きな色で塗ってください」と言われ、皆、自分の誕生日を嬉々として塗り始めました。同じ日の場合は上に塗り重ねていいそうです。楽しい参加体験ができました。一年後の完成発表が楽しみです。

 

 藤本さんは音のアーティストという括りでは収まらない美術家ですね。貴重なお話をたくさんありがとうございました。

 今回は初めてのサポート会員限定特別プログラムです。アートだけでなく、建築にも造詣が深い会員もおられて、会をいったん締めたあとも熱心に話し込んでおられました。やはり対面での交流は大事ですね。次回のプログラムもお楽しみに。

以上


第6弾寄贈プロジェクト・キックオフイベント(4/24) 要旨

2022-05-01 17:06:04 | Weblog

美術館にアートを贈る会・第6弾寄贈プロジェクト
「山村幸則さんの《芦屋体操第一、第二》を美術館に贈ろう」キックオフイベント(要旨)

 

 日 時:2022年4月24日(日)10:30〜12:00
 場 所:芦屋神社 参集殿
 参加者:37名(うち子供5名)
 配布資料:第6弾寄贈プロジェクトフライヤー
      日本経済新聞4/10文化時評欄コピー

 

 

1 挨拶


★ 佐野理事長による挨拶:

「第6弾をようやくスタートすることができました。美術館とアーティストと市民がそれぞれ相互理解を深め、実現までのプロセスを楽しんでほしい」

★ 芦屋神社の山西康司宮司によるご挨拶:

「この作品は約10年前にこの境内で撮影されましたが、そのときも面白いなと拝見していたことを思い出しています。この作品は視覚だけでなく五感を使った作品なので多くの人に親しまれるのではないでしょうか。背景に映っている芦屋の風景が100年200年先もアーカイブとして伝えられ、貴重なアートとして長くみなさんに愛されることを期待しています」

 

2 美術家・山村幸則さんから命を受けた「黒松の妖精」によるお話

 山村幸則さんは今朝までポンポンづくりに励んでいたので、レクチャーを任せられた黒松の妖精がお話をしてくれました。

 (撮影:山口順二)

★芦屋体操第一について

  • 2012年、芦屋市立美術博物館の展覧会「アートピクニック2 呼吸する美術」に呼ばれて参加することになったことがきっかけ。
  • 山村さんは、出来上がった作品を持っていくという方法ではなく、まず美術館や芦屋を訪れて、そこはどういうところかリサーチするところから始まる。歴史史料も調べた。
  • まずは学芸員の大槻晃実さんといっしょに芦屋川沿いを歩き、ちょうど桜が満開の時期だったので、強風が吹くたびに花びらが散り、それを追いかけるように行くと河口までたどりついた。その浜辺ではゆったりとした時間が流れていて、体操をしている人もいた。
  • 花粉の時期でもあり、周りは黄色くなるほどの花粉が飛んでいた。そこから「かふん、かふん、じゅふん、じゅふん」というフレーズが浮かんだ。
  • ある日、松の木に右足を沿わせてみて、自分が黒松になれないかと思い始める。せっかくなので、芦屋市立美術博物館の中に生育している松の木の皮をトレースして黒松の皮膚を制作した。


  • 大槻学芸員からのひとこと「子供といっしょにやってみたらどうですか?」から、ファミリーツリーというイメージで、息子を登場させ家族で練習を重ねた。
  • 芦屋体操第一は、あくびから始まり、花粉・受粉、元気なポーズ、横曲げ、枝と根を踏ん張る、枝・幹の回転、寝付きを見て空を見上げる、時間・歴史、成長、跳躍、枝先枝先、最後は木の深呼吸で終わる12の動きで成り立っている。
  • 作曲は奥さん。国民的体操のラジオ体操第一を調査してみると、伴奏はピアノで、1分間に心拍数が約70拍のゆったり心地よくつながっていく構成になっているのがわかった。大切なのは「間」。体操は「間」と「間」をつなぐもの。それらを踏まえて作曲している。
  • 映像の中には、父親や母親も登場する。

★芦屋体操第二について

  • 2016年に、ある展覧会で”はにわ”を見た途端、これはどう見ても、古墳時代から人々は体操をしていたのではないかと確信した。歴史的なものを感じたので、この風景も歴史的な史料になるのではないかと考え、撮影場所を探しながら撮影を進めた。
  • 第二には娘が登場し、女性の動きも意識しながら奥さんと練習を昼夜問わず重ねた。第二は複雑な動きになっている。特徴的なのは、2人が組みになって行う、時間軸で回ったりハートマークを作ったりする体操を取り入れたこと。
  • ギャラリーあしやシューレで開催した展覧会では、実際の松の木をお借りして会場内に設置し、お松見と題して、松を愛でるイベントも行った。

 

3 体操を実践

 椅子を片付け、参加者全員が緑のポンポンを手にいざ体操の実践へ。

 映像を見ながら、黒松の妖精の指示にしたがって、芦屋体操第一と第二を2回練習して、最後に本番として、第一を1回行いました。「3年ぶりに体操しました」という感想もいただいたりしました。

 

4 事務局より

 雨が降って足元が悪い中、たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。芦屋神社さんのご厚意のもと参集殿内で体操をすることができました。皆さんが緑のポンポンを手にした途端にテンションがあがって、元気よく体操をされている姿を見て、体操という共通体験が皆の気持ちをつないでいくような気がしました。

(ポンポンの種と発芽)

 山村幸則さんが、小さな「ポンポンの種(ドローイングと作家直筆サイン付き)」をご寄付へのお礼品としてサプライズで作ってきて下さって感激。山村幸則さんの熱い思いとともに、皆さんと一緒に育ててまいります。芦屋の魅力を発掘、発見、伝承できればと願っています。これからご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。

美術館にアートを贈る会 第6弾プロジェクトページ
http://www.art-okuru.org/project/index.html

動画限定公開中!
https://youtu.be/stfBFCDuZjk

 


オンライントーク石鍋博子氏(2/20)・講演要旨

2022-04-29 09:59:40 | Weblog

オンライントークプログラム
「関西・関東の有名アートコレクターのお話」

スピーカー:石鍋博子氏(ワンピース倶楽部 代表)
日 時:2022年 2月20日(土) 14:00 - 15:30
参加者:34名

・自己紹介

東京で生まれて、岩手の大船渡市に小学校までいて、中高が仙台で、大学から東京に来て、大学卒業後、フジテレビに18年間勤め、2007年に主人がガンで亡くなった後にワンピース倶楽部を立ち上げて、現在にいたっています。

 

・現代アートとの出会い

アーティストの栗林隆さんに出会ったのが最初です。価値観を破壊されるようなすごい出会いでした。現代アートがすごく混沌としていて、システムがまだできていないような気がしてなんだか面白いなと思ったんです。

それが2007年。その年は、毎年開かれているアートバーゼル、2年に1回開かれているヴェネチア・ビエンナーレ、5年に1回のドクメンタ、10年に1回のミュンスター彫刻プロジェクトが6月に全部見られるアート界の当たり年だったので、スーツケースひとつを引っ張って、とりあえず4つを回ってみました。

そこで、アーティストやコレクターやギャラリストにいっぱい会って、すごく勇気づけられたのです。私のようにアートのことをまったく知らなくても、現代アートを通じてコミュニケーションが取れるこういう楽しいことがあるのだということを日本の人にもっと知らせても良いのではないかと思って、2007年7月に、ワンピース倶楽部を立ち上げました。

そのとき、日本にはたくさんギャラリーもある、いっぱいアーティストもいる、でも買う人がいない、だから日本のアート界はうまく回っていない。インターナショナルなアートフェアが来ない。海外の旬の作品も見られない。と同時に日本の作家を外に広めるチャンスも少なくなっている。だからコレクターをいっぱい増やさないといけない。そう思って、みんなが1年に1作品(ワンピース)ずつ選んで買うような文化ができたらいいなと思って、ワンピース倶楽部という名前で活動を始めました。

私がアート界に一番興味を持ったのは、ファッション業界と違って、トレンドとかなく、自分が好きなものを選べたこと。アートは自分で好きなものを選んでいいんだ!人が何を選ぼうと、遅れているでもないし、かっこ悪いこともない、そんなことを言う必要もないし、言われる筋あいもない、大人の空間だなと思いました。

とにかく楽しかった。別に買うことを喜ぶのではなくて、価値がお金でなくて、アート自体にあった。この作品で何をやりたかったと熱っぽく語るアーティストの話がすごく楽しくて、現代アートは最高のコミュニケーションツールです。そういうことをいろんなところでしゃべっていたんですけど、、、最近はちょっとファッション化しているようでどうかなと思っています。

 

・ワンピース倶楽部について

http://onepiececlub.sakura.ne.jp

主人が亡くなった直後、何をしようか悩んでいるときに、私がワンピース倶楽部を立ち上げることを聞いた友人たちが、石鍋さんがようやく元気になって何かをするようなので協力しようと39人が集まってくれました。

現在、国内の支部は北海道、金沢、名古屋、関西、四国、九州。
海外は、台湾とインドネシアにあります。

★3つの会則

・ワンピース倶楽部の会員は、一年の間に最低一枚、現存するプロの作家の作品を購入します。

なぜ生きている人かというと、コミュニケーションが大事だから。私がなぜ現代アートが好きかというと作家が面白かったから。

・ワンピース倶楽部の会員は、自分のお気に入りの作品を見つけるために、ギャラリー巡りや、美術館巡りなど、審美眼を高めるための努力を惜しみません。

やみくもに買わなくていい。じっくりいろいろなところに行って、楽しんで審美眼を高めて、1年に1作品ぐらいは買えばいいかなと思っています。

・ワンピース倶楽部の会員は、各年度の終了したところで開催される展覧会で、各自の購入作品を発表します。

ワンピース倶楽部をつくったときに、本当に会員は買っているのか、会員は買うのか、と思って、買ったかどうかの証拠の展覧会を毎年9月ぐらいに開いています。「はじめてかもしれない展」という名前で続けています。

★定員

ワンピース倶楽部は1年完結型。会費だけ払って活動しない人は要らないので1年経ったらいったんばらしてまた更新します。
定員は一応130人なんですが、130人を超えたのは1回だけ。10周年のときに「みなさん協力してください!入ってください!」と言ったときが150人でしたが、それ以外は100人ぐらい。

この団体は非営利団体。入会金1万円ですが、当初は実費でやっていて、別に会費を集める必要はなかったのですが、無料にしてしまうと酔った勢いで「入る入る!」と入会してから、「絵を買った?」と聞くと、買わないみたいなことになるといやなので、絶対1万円は今年は買いますという覚悟金です。

 

・現代アートの買い方

作品の後ろに感じる作家を愛しています。人のコレクションにはまったく興味がありません。
最初の頃は会わないで買ったこともありますが、生きている作家ですからそのあとで会うこともあります。そのとき嫌な人だったりすると、その絵を見ると思い出しちゃうんですよね。
だからいまはなるべくちゃんと作家に会ってから買うようにしています。できればお友達になりたいと思えるような人の作品を買いたですね。
私の一番の理想は、最初に買う人になること。嬉しいことに、私が買った作家は活躍するんですよね。そのあとは誰かが買ってくれたらあぁよかったと思います。

 

・質問:ご自宅は現状、美術館のような状態ですが、作品がさらに増えたら、展示・保管はどうされるのでしょうか?

まず、この質問に答える前に、全部の作品をほとんど飾っているので、「保存状態のことは考えないんですか?」と聞かれることがあります。そのとき、私はその作品の本番がいつか、ということを考えます。
私が買った作品の本番、申し訳ないけれども我が家で迎えてほしいと私は思うんですよね。だからその作品の人生はうちで全うしてほしい。
家族は、私がこの作品をどんなに好きなのかは知っているので、もし私が死んでも無碍に捨てるということはしないと思っていますし、もしその作品が本当に価値があるのだったら、将来修復してくれると思うので、私は心配していません。
その作品が本物の力をもっているかどうかに任せればいい、と思っているので、とりあえず私は、全部の作品を自然光に当てちゃって、楽しんでいます。
ただやっぱり作品を見にいったときに考えてしまいますね。これはどこに飾ろうかと。まだ使ってない部屋もあるので、そこにだんだん侵食していくのかなという感じがしています。

 

■ 事務局より

石鍋さんいわく「私はコレクターと呼ばれたくないし、アートのプロでもないし、ちゃんと生活も大切にしながら、アートも集めたいなと思っているので、ほとんどの作品は飾っています。生活の中でちゃんと居場所があるようにしたいなと思っているので、結果こうなってしまいました、みたいな展示なんです」
石鍋邸に愛情をもってぎっしりと飾られている作品を拝見し、生活の一部にアートがしっくり馴染んでいるのを感じました。
石鍋さん、ご講演をありがとうございました。