美術館にアートを贈る会

アートが大好きな私たちは、
市民と美術館の新しい関係の構築をめざしています。

第5弾寄贈プロジェクト 7月1日よりクラウドファンディングスタート‼︎

2016-06-29 01:35:21 | Weblog

 

昨年よりスタートした、第5弾寄贈プロジェクト「児玉靖枝さんの作品を美術館に贈りましょう」

当会では今まで、寄贈プロジェクトの活動を口コミのみで広げてきましたが、この稀有で誇るべき活動をより多くの皆様に知っていただき、作品購入のための寄付金を広く募るために、 今回のプロジェクトでは7月より「MotionGallery」でのクラウドファンディングをスタート致します。 

「MotionGallery」(モーションギャラリー)は、米国の著名な現代美術コレクターのドキュメント映画「ハーブ&ドロシー」の日本公開実現のために1463万円の資金を集めた実績のあるクラウドファンディングのサイトです。 

・URL : https://motion-gallery.net

当会のプロジェクトページ
・URL :
https://motion-gallery.net/projects/art-okuru 

当プロジェクトにご賛同の方は、是非、こちらよりご寄付くださいますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。



美術館訪問「芦屋市立美術博物館コレクション展ー具体美術協会 一九五〇年代」レポート

2016-06-15 22:02:25 | Weblog

  

 6月4日(土)芦屋市立美術博物館にて美術館訪問を開催いたしました。

当コレクション展は、「吉原治良に最初に見せた作品」を中心とした、具体美術協会員の初期作品の展示でした。

参加されたのは、事務局を合わせて12名。松山市からお越しの方やワークショップに以前参加された方などにもご参加いただきました。

当日は、学芸員の國井さんによる展示の解説をいただき、その後、同館の元学芸課長であり、

具体のコレクションに深く携わった河﨑晃一さんを囲んだ交歓会。「具体」にまつわる貴重な裏話や制作秘話などのお話を伺いました。

 

「河﨑さんの経験と経歴に裏付けされたお話を伺うことができ、より理解を深めることができた」と

参加された方々からお言葉をいただきました。

ここで、四方さんからお寄せいただいた感想をご紹介させていただきます。

今回の芦屋での展覧会は「具体美術協会 /1950年代」展で

具体美術協会が結成された当時の作品が数多く展示されていて
興味深かったです。
どの作家の作品にも、若い情熱と初々しさが感じられました。

私自身が具体を知るようになったのは、
20年ほど前、兵庫県立近代美術館(当時)のボランティアを始めた時でした。
所蔵品の中に具体の作品がたくさんあり、その自由な表現にびっくりしました。
「人のまねをするな、自分だけの作品をつくれ。
ただし、人畜無害なものを・・・」というのが作品制作のルールだったと聞き
なるほどと思いました。
最近は、具体美術協会の知名度も上がり、作品を目にする機会が増えました。
けれど、これほど若い作品を鑑賞できる機会は、なかなかないと思います。
さすがに、具体の聖地「芦屋市立美術博物館」ですね。

しかも、今回はその立ち上げにご尽力された河﨑晃一さんとの交歓会も
用意してくださったので、その当時のご苦労や裏話がたくさんお聞きできて
ますます、理解が深まりました。
実は、河﨑さんには、国立新美術館での具体展の折には現地で
またグッゲンハイム美術館については、帰国後の報告会でと
その都度、様々なお話を伺ってきました。
でも、いつも新しい発見があって、本当に具体についてお詳しいと思いました。

私は、吉原治良が大好きです。戦前から抽象の道に入り
味わい深い作品を数多く残していると思います。
それだけではなくて、強いカリスマ性がありながら、
実は若い作家たちのように描けない悩みを持ち続けていたという、
人間味あふれる姿に魅力を感じます。
でも、なぜ白髪一雄や田中敦子ほど人気爆発にならないのか・・・
も、分かりました。

まだ、たくさんのお話の抽斗をお持ちのようなので
次の機会があったら良いですね。よろしくお願いします。
また、河﨑さんは、展覧会の企画もいくつか進行中とのこと
楽しみにしています。

四方敦子

今回、美術館訪問にご協力いただいた、國井さんを始めとする芦屋市立美術博物館の皆様、

交歓会にご出席いただきました河﨑さん、また、参加された皆様、ありがとうございました。

 ※ 吉原の場合、大半の作品を遺族が美術館へ寄贈されているため、アートマーケットへの作品流出が極めて少ない。

 

 


第5弾寄贈作家 児玉靖枝展「深韻 -白-」が、MEMで開催中。

2016-06-11 07:59:28 | Weblog

現在、当会では、寄贈プロジェクト『児玉靖枝作品<深韻ー水の系譜(霧雨) 五> /<深韻ー水の系譜(霧雨) 十二>/<landscape>を兵庫県立美術館に贈りましょう』が進行中です。その作家、児玉靖枝展がMEMで開催中です。ご案内させていただきます。


児玉靖枝 展 深韻 – 白 -


会期:2016年5月21日(土) – 6月26日(日)
会場:MEM map 
open hours:12:00-20:00 月曜休廊 [月曜祝日の場合は翌日休廊]
tel. 03-6459-3205

 

児玉靖枝は80年代静物画の一連の作品から始まり、90年代の簡素で力強い抽象画の時代を経て、近年「深韻」と名付けられたシリーズに継続的に取り組んできました。
「深韻」では、ものや自然の中にふと立ち現れる陰影や奥行きをともなった存在の気配、その認識以前の感覚を扱っています。副題の「白(びゃく)」は直接には雪が主題になっていることを示しますが、作品内容は吹雪などで視界が白一色となり、方向感覚がなくなる体験(Whiteout)が元になっています。直接描かれているものは児玉がよく散策をするという雑木林ですが、そのなかで目にする光景は、自分自身の魂の反映でもあると言います。雑木林が白一色に覆われてしまったときの身体感覚や自然の中にある気配 ー 児玉はそれらを幾重かの層を重ねる独自の手法で絵画的体験として表現します。

(MEMのHPよりの引用)

http://mem-inc.jp/2016/05/15/160521_kodama_jp/