有田芳生の『酔醒漫録』

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拉致被害者ー蓮池薫さんの貴重な証言

2011-10-17 09:37:13 | 参議院

 

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10月17日(月)大山で行われた板橋区民祭りに参加し、その足で福島へ。昨日は朝7時前に事務所スタッフとホテルを出て相馬市。竹村文近さんとお弟子さんたちの鍼灸ボランティアへの同行だ。一人30分を基本とする鍼灸。57人の治療が行われた。相馬は5月15日以来の再訪。漁師50年の吉田日出男さんたちの案内で、5か月前に見た場所を歩く。東京に着いたのは22時。新幹線でも最寄り駅への地下鉄でもほとんど読書できず。いささか疲れた。今日は「横田めぐみさん生存情報」について取材を受ける。事実確認は必要だが「伝聞の伝聞情報」が被害者家族の心痛を重ねることを危惧する。蓮池薫さんは新潮社のPR誌「波」で「拉致と決断」を連載している。北朝鮮に拉致されてからの生活をリアリティあふれる筆致で記録。自分にかかわる核心部分(たとえばどんな仕事をしていたのか)を書くことは微妙に避けているのは事情があるのだろう。しかし当事者ならではの貴重な体験記である。その蓮池さんが『夢うばわれても 拉致と人生』(PHP研究所)を出した。テレビで語ったことを元にした著作で読みやすい。とくに拉致されたときの瞬間や船に乗せられたときの思いなどは、横田めぐみさんたちが経験したことと共通するのだろう。2002年に日本に帰国できた蓮池さんたち。最初は日本にいる家族が北朝鮮まで面会に来ると聞かされていたという。私にとってははじめて知ることである。