有田芳生の『酔醒漫録』

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ジャーナリズムに生きる意味

2008-02-20 08:46:33 | 映画

 2月19日(火)179 イージス艦による漁船衝突事件。ミサイル迎撃の最新鋭機器を搭載しながら、足元さえおぼつかない。何が「軍事における情報革命」だ。首相への報告も2時間後のていたらく。行方のわからない漁師親子の日常生活が眼に浮かぶ。強い憤りを感じる。テレサ・テンについての原稿を書いていたら、いささか身体に変調を感じる。風邪の気配に新宿御苑の小林クリニックへ。ニンニク注射などで免疫を高める。日比谷で「ハンティング・パーティ」を見た。報道とは何か、名誉と生きがいとは何かをスリリングに描いている。戦場カメラマンとして出世を遂げたダックが5年ぶりにボスニアへ向かう。そこで出会ったのは、かつての同僚で花形リポーターだったサイモン。正直な生き方ゆえに上司とぶつかり、破滅の道へ。名誉を守るか、ジャーナリズムに生きるか。あるスクープを求めて二人は再び「現場」へと向かう。戦争犯罪人フォックスの居所がわかったのである。同伴するのは新米テレビプロデューサー。サイモンを演じるリチャード・ギアがこういう役を演じるのは珍しい。危険に襲われながらフォックスを追い続けていくその先に待っていたのは、国際政治の暗闇であった。いまだ逮捕されていないセルビア人指導者がモデル。その背景に「取り引き」はないのか。そんな疑問を実感させる作品だ。銀座の「有薫酒蔵」で知人と懇談。