宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

中国、胡さんの大活躍

2008-08-10 21:47:58 | 政治
中央日報で胡主席の皇帝外交を賞賛する記事に接し、感慨深いものがある。皇帝外交とすることにやや、違和感を覚えない訳にはいかないが、共産社会が民主社会との大いなる違いがあるとすれば、ここに現れていると言ってもいいであろう・・・
ブッシュさんもプーチンさんも福田さんも、例外なく列に並び、待って挨拶を交わす・・・・
誰がこんな状況を予測したであろうか・・・・・?

この人の大物ぶりは、特筆されるべきものがある・・・・・
先の、アフリカ首脳を集めた会議といい、今回の90カ国にも上る主要な首脳たちとの挨拶交換といい、いろいろな問題点も含めたとしても、この人の手腕は秀逸である。要所(ポイント)の掴まえ所が上手と申すしかない・・・・・
日本詣でをして、世界の民主主義社会の人々を黙らせたへりくだり方も、世界広しと言えどもなかなかできるような人はいない。

あのロシア、アメリカのトップたちが、列に並んで挨拶する羽目に陥ったのである、この姿は全世界の要人たちをも唸らせるに十分過ぎるくらいである。
つまり、中国共産主義社会にとっては、アメリカもロシアも台湾もアフリカも大切さに関しては同列なのであり、ごヒイキはしないのだ・・・・・
それでもプーチンさんは、当然のように理解はできるだろうし、もしかして、ブッシュさんのアメリカ民主主義体制もある意味、個人主義が徹底しているので、理解の範疇かも知れない・・・・?・・・・しかしながら、こういう感性は「尊王民主主義もどき日本国」との大いなる相違点である故に、福田さんが一番違和感を覚えるのかも知れない・・・・?
天皇を擁するシステムが、厳密なる上下関係を表すために、大国と小国とを分け隔てなく相対する仕組みに、日本人はなかなか馴染めないのだ・・・・・
だから、いまだに民主主義そのものに拘りを持ち、あらゆる場面で上下関係が優先されてしまう・・・・(だから民主主義・も・ど・き)と、言うのだ。
このように中国へ対する世界の要人たちの姿を目撃すれば、欧州も、ダライラマさんも、前言、翻すしかないであろう・・・・
とうとう、ダライラマさんも京都のように(名ばかりの)なる覚悟を決めたようである、多分、多分であるが、オリンピック後、ダライラマさんを中国に招き入れることになるであろう・・・・


ブッシュさんも、プーチンさんも、しょうがない、共産社会の郷に入れば郷には従わざるを得なかったのであろう・・・・これを屈辱と見るかどうかは、今後の成り行き次第だが、してやったりの胡さんであるのは確かである。
これを策士と呼ぶのか、それとも、明晰の結果なのかは、これからの推移に因るが、少なくとも安倍さんの、相手を、相手国を、落とし込もうとする邪な計略家とは、同じような作為でも、レベルも器も比べようもない事だけは確かである。

はっきりと世界の要人たちの中でも、群を抜いて「出来る男」であるとは言える。
中国人たちは、オリンピックより前にもうすでに共産国家政府に、感動を抱いてしまっている筈なのだ・・・・
ある意味、このような自制心もあり、包容力も、先見性もあるトップに恵まれて国民は幸せである。

それに比べて、日本国ナルシスト(またの名をオナニスト)の方々は、雅文化や、ワビサビ文化や、武士道を誇りとして自画自賛していれば良いものを、中国の真髄に触れても斜めに構え、ひねた言動の数々を読んだり、聞いたりするに付け、哀れを通り越すテイタラクに「島国の中のナルシスト、大海を知らず」の如くで、昔から考え方が一歩も前に出ず、甚だ薄ら寒いものを感じざるを得ません・・・