宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

ゾウリムシ思考に席捲されている日本

2005-10-14 00:08:20 | 
いままでこのように書いてきて、日本国民の思考過程がわかりかけてきた。
結論を言えば、やっぱり幼い。
図体や一部の能力ばかりが成長して大きいが、精神が伴わず不安定な状態である。
ただ闇雲に世界に追尾しているようにしか見えない。全体的にリーダーからして思想が甘く浅い。
常に必要な事柄についてしっかりした反省、勉強、研究がなされていないせいなのであろうか? 腹が据わっていない。
そんなだから中国から日本リーダーに向かって「もう少し歴史について勉強してください」と諭されてしまうのだ。過去の日本の先人たちを賛美しようとする思惑は、強盗を賛美することなのである。普通人もそこのところをしっかりと理解した方が良い。そう言う思惑を持つ自体が歪んだ精神から派生していく姿勢そのものなのであって、好感の持たれる姿勢ではないのだ。
自分だけを愛する自己愛、日本だけを愛する国粋愛はあっても結構、しかし、そのため当然にやってくる思想の視野狭窄により、アジアから、世界から、見据えることのできない、狭い洞察力や判断力は適正から逸脱し、挙句の排他(北、韓、露、中)になってはあまりに日本が哀れで、言うべき言葉もない。
今の日本社会はゾウリムシのような社会になってしまっている。
小泉自民党は単純な説得で選挙に大勝した。あまりに解りやすい○×の単純さは、あの戦争、是か否の選択と同じなのだ。政治もマスコミも是か否で国民に判断を求める傾向に陥っている。それは主張が届きやすいことでありながらも、理解、判断の幼稚さに拍車をかけているとも言える。高度な教育システムの先進国社会、経済大国、技術大国を標榜して息巻く御仁には、何とも笑えるほど皮肉に映る。
この、非常ブレーキも掛けられぬ幼稚さは、底なし沼の危険領域に入り込んでも気づかない愚かしさを露呈してしまうであろう事は容易に想像もできるのだ。
だいいち、現在の資本のインフレバブル状態と底辺デフレ状態の、「歪み」を誰一人として疑問視することのない社会なのだ。小泉自民党時代に急に借金が増大しても、ただならぬ膿みが表面化しても、修理、改革する気を見せかけながらするでなし、痛くも無い親知らずを抜こうとする歯医者に似たりして、またそれを患者が素直にも認知して、けっして自民党の責任だとは言えない、言わない患者とマスコミなのだ。株は木の株しか知らない庶民では、遠い異国での大騒ぎでしかないのか・・・