宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

「変?」に気づかない変?

2008-06-14 06:24:57 | 政治
北朝鮮問題
アメリカと北朝鮮との間で、北朝鮮の求める「テロ支援国家指定解除」と「支援金」要求(経済制裁に因る損失の補填乃至、核開発やミサイル技術の他国への売却等を、断念させる正常な国家運営するための支援等)が話し合われた。
支援は、主に日本のリードで強行された経済制裁を、その日本に任せる予定で組まれているものであるのは明らかなのだが、アメリカも北朝鮮と話す場合に於いて、ある程度の日本側の譲歩(支援金の額等の条件を北朝鮮に表明する必要で・・・)
を引き出して、打ち合わせは行われているのであり、その日本の譲歩とそれに伴うアメリカの、日本と「拉致」についての進展を条件にしたものであろう・・・・

日本の「拉致」前提が、ここまで長きに渡った交渉になってしまったのである。
5カ国のどの国も、あまり資金援助などしたくはないのであって、日米のために付き合わされたようなものだ。
日本が、拉致を言い張るからゴジれに拗れて経済制裁は進み、世界も北朝鮮との取引が公にできず、内々でするしかなかった・・・・・北朝鮮が生きるためには「核もミサイルも麻薬もタバコも全て、内緒で売るしかなかったのだ・・・・あまり利口ではない、小泉さんと安倍さんの右翼政治家が、ここまで無駄に伸ばしに伸ばしてしまっていたのである。
つまり、北朝鮮を追い込んで追い詰めたつもりが、却って核を作らせ、ミサイル技術を飛躍的に発展させる元凶になってしまったのだ・・・・
経済制裁が核開発の違反国としての有効打には成り得なかった訳だ・・・・

日本は歪んだ国の良い例となってしまっている、つまり、「核の拡大」という重大かつ緊急な問題よりも、比重を「拉致」にして拘り、その拉致で経済制裁を推し進め、意味のない長いだけの徒労であった・・・・
拉致を拘るあまり、「自殺」には無頓着な政府自民党と官僚とマスコミと右傾化された国民との比較でその歪み具合が良く見て取れる。

その「変?」に誰一人として、それを「歪み(矛盾)」の最たるものとして気づかないのだ。
だから、秋葉原無差別殺人の彼が当然に発生したる人間であることに誰も気づいてはいないのであろう・・・・世間が「自殺そして殺人」との相関性あるメカニズムの異状に気づいていないのだから・・・・

チベットの問題でもそうだ、攻撃、騒乱を起こす立場への糾弾ではなく、それをされた側(中国)を糾弾する世間に、何らの疑問を呈することなく行う姿に「変?」を感じなくば、それも歪み国家、歪み国民の極まりなり・・・・・
普通の常識は止めるのが常道なり・・・・