宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

the北朝鮮その4

2009-06-22 05:50:29 | Weblog
さて、日本のことを少し書こう。
私が一番問題としているのは・・・・あんなにも「戦争」から遠ざかっていた国が、今、こんなにも近くにある、目の前にぶら下がってる事実に、ほとんどの人々が気付かない現実がある・・・・・

それは長い時間を経て形成したる日本人特有の本質と言えなくもない・・・・
近代国家としては正に「落第」の優等生であろうと思われる。なるべくなら戦争のない世界、戦争を忘れる世界、戦争から遠ざかる世界を構築するを目標とするのが常道なのであるが、相手国を常に敵に見立てて、自ら誘引されるように戦争に近づく「愚」を何と形容すれば良いのであろう・・・・
私には「刺激」を求めているとしか思えないのであるが・・・・・
強盗するような「性根」を持つ国というものは、国そのものの遺伝的にも、継承的にも、修整は効かないものなのであろうか・・・・?
けっしてそうではない、殺人者の子供が必ず殺人者になるものでもないからだ。勿論、非殺人者との間に生まれているから薄められていることもあるであろうが、形質は何分の1かで持っている訳だから、子供に殺人者の要素があっても不思議ではないのだ。

戦後の「反省」「検証」という作業を一切、省いてきてしまった故ではないかと思っている。反省、検証の中には、結果として、「平和を維持する」ための確かなる理論が必ず構築されて、確立され、後世に伝えられるものになるのだから、それは反省、検証無くしては有り得ない。

日本人のやってきたことは、単に「勝った、負けた」という事柄でしかなかったのだ。僅か20分程度で終わる、へぼ将棋の世界観である。
だから子孫に自信を持って平和を伝える事ができない・・・・右翼、右傾の愛国に振り回されてしまうことになるのである。
恐らく・・・・愛国心が日本を戦争に導く・・・・という私の理論が理解できる人はほとんどいないであろう・・・・

プロの将棋には負けても勝っても双方による、必ず局後の感想戦があって、勝負のターニングポイントを見つけあうしきたりとなっている。平和と戦争のターニングポイントというものも、戦争以前に相当の数あるのであり、それらを冷静な判断で見つけ出さなければならない。

戦争と言う二文字から離れるがいい・・・・遠ざかるがいい・・・・
いつまでも「北朝鮮問題」として、物事を捉えていてはターニングポイントを発見することはまずできない。
即ち、今起こっている出来事を「日本の問題」愛国右傾化の問題として捉える視点が必要なのだ。
自らの(日本の)対処の仕方がこれで良いのか?・・・最善手なのか?・・・・それとも悪手なのか・・・・?と疑問を投げかけて見る姿勢が大切なのです。
武器には武器で守る、というゾウリムシ的発想で思考を止めて済ますのか・・・・?
政治が右翼だから、北朝鮮外交をさせてもらえないのなら、政治を、政策方針を変えれば、経済制裁方式を変えれば、外交は生き返る筈だ。ちょっとした変化でよい、少しでも明るい方向を目指せば、死んでいる外交を生き返らせることができる。それが鳩山さんの目論むところであろう・・・・今、口に出しては言えないが、「友愛」の意味はそこにある。「他人のふんどし右翼政権」では気付かない、気付いても右翼タカ派金太郎飴自民党政権だから、北朝鮮には伝わらない・・・・・