宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

オリンピックを利用された騒動のツケは大きい

2008-05-02 18:33:19 | チベット
チベット
右翼のブログは大抵、コメント欄がない、あっても、言いたい放題言っているだけで、議論する気もない・・・・良く拒否される。
そんな中で、最近のチベットの鉄道敷設の目的には、漢民族ばかりが利益を吸い取って搾取しているかのようなコメントがある・・・・
まるで何にも分かっていない証座のコメントである。

今日のニュースで、5000メートルのチベットの山を登ろうとした女性のディレクターさんが、高山病で死んだ旨を伝えていた。
建造物を作るにしても、何かをするにしても、この高地での労働は過酷を極める、
中国もインドも手付かずであったことは良く納得できる、あんな高地で暮らすものたちがいることさえ驚異なのである。それを理解できていない者たちが、浅はかで勝手な想像を巡らし、漢民族だけが不当に搾取しているような表現をして、中国の悪宣伝を意図的に流布する。
何も分かっちゃいない典型例であろう・・・・
現地のチベット人たちに働いてもらわねば、何事も進まないのである。
開発も相当の時間を要する筈だ、一朝一夕にはまいらぬ・・・・心せよ・・・・

そして、対価として、金銭以外に、その知識を会得していくのだ・・・
何れ、優秀な人材がチベットから発生していくであろう・・・・反中国などと騒いでいる暇があったら、自分を磨くことだ・・・・磨かれた人材は何処の国も欲しがる。

日本の外野が騒ぐほどに、チベットの時間は優雅に流れているのであり、日本感覚で物事を照らし合わせて見るのは、具の骨頂であり、愚か者の類なり・・・・・

一度、半分の酸素で、30パーの酸素で、労働をしてみなさい!そこまですればチベットの半分が解ける・・・・
亡命チベット人と残留チベット人の中では、次第におのおの生活格差が広がっているのであろう・・・・

まだ騒動が続いているのは、世界にとって悲劇である。
これからのオリンピックは中国と云わずも、何処で開かれようとも、常にビクビクして行わなければならない由々しき事態なのだ・・・・
彼ら関係者たちはそのことを、どの程度理解できているのであろうか?些か心もとなし・・・・・

反中国の暴動に関わる影響を軽率に受けてしまって、中国のチベットへの対応を非難した欧州の責任は重いし、オリンピック利用の暴動を画策した、ダライラマさんの責任はもっと重い・・・・

聖火リレーやオリンピックを利用しようとプランを練る、紛争当事者たちの目を輝かせる原因となってしまった・・・・
このツケは非常に大きく厳しい・・・・・

みなさんも一度、チベットのラサまでいくであろう鉄道とハイウェイを、グーグルアースで旅行してみてはどうか・・・・
いかにすごい旅になることかが、分かる・・・・多分、ゆったりと走るのであろう・・・・中国の意気込みも垣間見える。
実際に一度鉄道に乗って行ってみたいものである。vyオリエンタル鈍行・・・



4 コメント

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東トルキスタンおよびチベットと中国、中国および朝鮮と日本 (LiX)
2008-05-10 10:47:17
お久しぶりです。
東トルキスタンやチベットを開発するために中国は頑張った。
中国や朝鮮を開発するために日本は頑張った。
どっちも侵略、どっちも開発。
どっちもよく頑張った。
どっちもかなり殺した。
でも中国のは良い殺人。日本のは悪い殺人。
という感じでよいですか。
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Lixさんへ (ara)
2008-05-12 06:14:50
お久しぶりですね・・・・
まだ、私の考えが分かっていませんね・・・
中国が良くて、日本が悪いと、言うことではないんですよ・・・・
これこれ、こうすれば、こうなるから、こうしなさいよ、その方が賢明ですよ、と、言う事なんですよ・・・
わざわざ酷くなる方へ持って行く必要が何処にあるんですか・・・?
目先では、行動、言動が良いことをしているように見えても、その「ツケ」は必ず後で「報い(所謂トガ・・)」と、なって必ず戻ってくるのですよ、と、言うことなのです。

私には、皆さんの行為が、大きな流れと深い意味を組み入れて理解してから発信しているとは、とても思えないのです。
だから、その道を目指すとこうなりますよ、それでもいいんですか・・・と、指摘させていただいているのです。

例えば、チベットの応援ですが、彼らを擁護する、したい気持ちは分かりますが、その後の始末、どうとりますか?・・・・次はイギリスですね、アルカイダ、イラク掃討作戦してますね、自爆、どうしますか?
犠牲になるのはあなたではないのです、観客と競技者なのです・・・良い悪いではないのです・・・・
弱いものたちを擁護したい正義感は理解できますが、却ってその正義感が、傍迷惑を生んでしまうのですよ・・・・

中国がチベットに乗り込んだ意味と日本が朝鮮中国にに乗り込んだ、とでは全く異質のものなのです。

それを理解するためには、米欧の対応を見れば分かるでしょ・・・・
日本には「満州から手を引け!」と命令です。「手を引かないと経済制裁するぞ!石油を止めるぞ!」と、是非もなかったのです。それなのに・・・・です。

中国には「ダライラマと対話を・・・」と穏やかです。世界はチベットを独立国として認めてはいないからこそ、内政問題としての注文な訳ですね・・・・

そして、コキントウさんは日本へのおみやげを沢山携えてやってきました。これは日本向けではなく、世界へのへりくだった返事な訳です。
このように自制が効くか、効かないか、で国の大人性を見分ける事ができるのです。器や信頼性の違いが生まれるのです。
それで、日本と中国との決定的な違いを理解するのです。
ワルの度合いを理解してください・・・・
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半分ぐらいはよく分からないですが (もょもと)
2008-05-12 14:27:41
araさんの言いたい事が半分ぐらいしか分からないのですが、用はチベットのこれまでの経緯はともかく、オリンピックを利用した独立への騒動はやめるべきということでしょうか?そういう意味であれば私も賛成する部分があります。

すべてが平和的に済み、中国もチベットも世界も納得できる形であれば、チベットが独立するのに何の異議もないでしょうし、それがベストな方法であると思います。
しかし、現在のチベットが置かれている状況を考えると、残念ながら独立するにはかなり困難かつ、時期早々な気がします。

まず第一に、チベット内でも意見が対立しているということです。ダライ・ラマ法王自身も来日記者会見にて「中国から平和に統治されれば」と発言しており、チベット内で独立派と統治派に別れて意見が統一されていません。内部での争いを抱えたままでは、どちらに転んでもいいことはありません。

次に、中国と対立しているインドとの国境にチベットが存在しているということです。そもそも、チベット仏教の成立には、インド仏教が大きく関わっており、さらに現在の亡命政府もインドに存在しています。また、中国はインド国境沿いという立地条件から、チベットに核ミサイルを配備しています。
この状態でチベットが独立すれば、チベットはインド側につくことは目に見えてます。チベット配備の核ミサイルを中国が回収したとしても、国境線を大きく削られることとなり、中印関係の悪化する可能性が広がります。

さらに、ロシアとの国境沿いにあるウルグイ地区も独立の声がもともとあるので、影響を受けないわけがありません。そうなると中露関係が・・・となってしまいます。

つまり、安全に国内がまとまるか分からない状況の中、さらに中国、インド、ロシアの3カ国の関係が悪化しかねない状況になるのであれば、現在の中国による自治もやむなしなのではないかと考えます。
特にこの三カ国は人口、国土共に世界有数の国であり、さらに核兵器を持ってます。

そのような事から、私はこれがベストな結果ではないと思いますが、ワーストな結果にならないためにも、ベターな状況に持っていくことが大切なのではないかと考えてます。

そのためには、中国政府もチベットの近代化だけでなく、仏教の聖地としての利点を活かして、チベット文化の保護と世界へのアピールを、平和的に行う必要はあると思います。

オリンピックを利用した政治活動は確かに効果的なのですが、せっかくクーベルタン男爵が戦争から平和へとの願いをこめて復活させたオリンピックなのですから、平和的に開催できるように願ってます。
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Unknown (ara)
2008-05-12 21:37:10
暫くです。
だんだん理解していただけるようになってきました・・・
折角、平穏にいっているロシア、中国、インドの関係をみすみす壊すことはないでしょう・・・
お互いがギズギスしてくると、日本の兵器産業は喜ぶでしょうが、やがて「ツケ」が日本に及んでくるのです。今ほどこの3国がこれほどうまく行っている時代はないと思います。
この3国で頑張ってもらうと、進出している日本企業もウハウハな訳です。
勿論、体制が違うので多少のリスクは覚悟しなければなりませんが、うまくやれるかどうかは、進出企業の腕次第です。
ダライラマさんが、独立意思はないと、言っているのもそのような背景があるのです。インドは中国と喧嘩はできないし、するつもりもないのです。
それだけ互いにライバルとして、共に伸びようとする非常に良い関係なのです。伸びるためには資源が無くてはならない、そこでロシアの重要性があるのです。ロシアも中国とインドのお得意さんだけで十分に潤うわけなのです・・・・
この大生産国、大消費国の影響力の潜在性は恐ろしいくらいです。
と、同時に資源の枯渇、汚れの排出など、問題も山積していくでしょう・・・・だから野放図に成長するわけにはいかないのです。
これこそこれからの大問題です。
富む国と富まぬ国との格差はお話にならないくらい進むでしょう・・・・国の中でもそうなっていくのです。日本の格差が良く表しているのではありませんか・・・アメリカもそうですし、世界各国貧富の差が拡大する一方なのです。
日本など、今の自民党政権では絶対に格差是正など不可能に近い筈です。
しがらみをあの小泉さんでもどうにもならなかったのです。小泉さんが自民党を出て政治をするのであったならば、もう少しましな改革ができました。
私はそれをしようとしなかった小泉さんだから、格差是正など絵に描いた餅でしかないと思っていました。
自殺が相変わらず減らないのは、日本の先行きを暗示しています、希望がないから自殺するのです。

話が逸れてしまいましたが、チベットは京都を見習った方が良い、政治から手を引けば、チベットに帰れます。いつまでもインドにいる訳にもいかんでしょ・・・
中国は宗教より産業開発なんです、チベットの民も宗教よりも車、テレビなんです。次第に亡命政府よりもチベットの民のへ方が豊かになりつつあります。
ダライラマさんとしては、その焦りもあったでしょう宗教だけでは、豊かにはなれません。そういう仕方の無い時代に突入してしまっているのです。
オリンピックが開けるようになっても、庶民は恐らくチベットだけではなく、都市部などにいる人々の大多数は貧乏しているのです。

振り返ってもう一度、もょもとさんのコメントを読むと、どうも国がどうのこうのと、物事を国単位でしか見ていない事に気がついた・・・・
それでは真実がみえないのです。世界の潮流として、国土開発と言う問題は、歴史的にも切っても切れない必然性があるのです。それには各部分で宗教とは相容れない摩擦があるために、対応できないのです。

チベットの開発事業に宗教はどうしても相反するのです。
しかし、開発は進めるしかないのです。なら・・・・政治から手を引いていただかないとどうにもならない訳なのです。

そのように3国体制が密になっている状況で、騒乱はないのです。欧州の影響力があんなものであることが分からなければ、まだまだお主、若いのう・・・っていったところですか・・・・
露、中、印の影響力は世界の半分以上に渡っているのです。勿論、いい悪いは別ですよ・・・・
3か国に喧嘩をして欲しくない、喧嘩をすると、日本が否応なしに巻き込まれてしまうのです。外交が難しくなります。


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