宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

つくづく選挙を思う

2009-08-27 22:53:58 | 政治
いよいよ選挙ですが、今まで選挙に行っても何も変わらないと思っていた人たちも、今度は変わりそうだ、と言うんで行くんでしょうね・・・・・
本当は、小泉さんの時に変わるべきでした、変わらなければならない筈でした。
だから、そんな国民の微妙な雰囲気を感じ取ったか?自らも自民党内部の腐食を感じ取っていたのか?・・・・は定かではありませんが、小泉さんは「自民党改革」を旗印にして、キャンペーンを行いました。
これがそもそもの日本の破滅の一因であるのです。
派閥を抜ける、と宣言しつつ、国民を欺き続けたのです。
まあ、それに乗せられたマスコミも国民もオロカですが、本当に平成維新の大改革をするのであるならば、自民党を脱党して事を行わなければならなかったのです。
それをしない小泉さんを支持した国民がオロカバカとしか言いようがありません。
結局、以後無駄金使いの右翼政治が連続で行われ、にっちもさっちも行かなくなってしまったのです。
安倍さん、麻生さんなどに至っては最低最悪の人選です。
今の自民党の苦境に至る前提として、小泉さんの登場があったのです。

今の日本の実情をこのようにさせてしまったのは、「しがらみ」という事象に有った事を誰一人として気付かなかった愚かさ、が、そこにあるのです。
長い自民党的なるものを打破するためには「しがらみ」をリセットする必要があったのです。しかしそれは「しがらみ」の渦中にいては、切れるものも切れなくなる竹刀でしかありません。
本人にはしがらみが無くとも、閣僚が族議員であっては結局何もできないのです。
それを早くに読んでいるのが賢民であって、読めないのは愚民でしょう・・・・

だから、現在の状況に当然成るべくしてなるのをほとんどの自民党議員たちもマスコミも右翼も理解出来なかったのです。
単なる「風」と思っているのかも知れませんが、そうではありません・・・・すでに自民党政権への苛立ちが小泉さんの時から始まっているのです。
そして、小泉さんの時に、本当の「しがらみ改革」が為し得ていれば、日本がこれほどの惨憺たる状態になってしまうのを防げたのです。

だから、今の政権交代は・・・・・時、すでに遅し・・・・・
で、あるのです。日本からの「新しい物作り」は絶望の淵に追いやられ、技術力は一部を除いて停滞、退行が起こり、アメリカの二の舞となるでしょう、お金ある人々はペーパー利殖で利を貪るようにもなります。
内需の拡大期待などほとんどなく、輸出企業の利潤をどのような形で日本に還元させるかが、日本の生きる最大のテーマとなります。
日本の内需が期待できなければ、外国企業は言うに及ばず、日本企業でさえも日本への設備投資を削減するようになるでしょう・・・・効率の悪い日本開拓時代の終焉です。