宇宙の彼方から

自然の不可思議な森羅万象に揉まれる自分や他人の有り様を見つめる。

タカ派アメリカの憂鬱

2006-01-27 22:41:12 | 政治
アメリカネオコンタカ派ブッシュさんの世界戦略に翳りが見えてきた。それはタカ派であるが故に、その強力が弾力性、柔軟性を奪い取る。
①北朝鮮に歩み寄らないから、韓国とうまく行かない。六カ国協議も進まない。
②イランとの確執をいつまでも引きずっているから、ロシアと中国に国連への付託を拒否される。
③イラクへの強引な戦争行動が、結果的に北朝鮮の核装備を促し、ロシアと中国とを結束させる呼び水となる。
④そして、また、パレスチナのハマス政権を認めようとしない。例えテロ組織であったとしても、逆にやりようによっては安全な政権に変質する可能性もあるのだ
日本の武士による為政者の歴史にそのヒントが隠れているであろう。 日本のタカ派もそのへんのところをじっくりと吟味してみたらどうだろう?
拉致問題を長引かせているのは、ほんとうのところ、実は右翼的タカ派小泉さん、安倍さんの過去ビイキ後ろ向き政策であるのだ。自民党の多くも幅広い世界視点を持ちえていない。全ての事柄がそこに起因しているのだが、当の本人たちにはその自覚がないのだ。
他人のことは見えても、自分の事となると、とんと理解もできぬし、合点もゆかぬ、岡目八目であろうか?
人間は毎日毎日、反省、勉強を繰り返して物事を理解し賢明になって成長して行くものなのだ。アメリカ自らの撒いた種は、結局どこかでそれを自らツケにとして刈り取らねばならないことを知恵として日本人も学ぶべきだ。穿った見方をすれば、常時、敵視して隣国を見ていれば、それは「いつでも戦争ござれ!やってやろうじゃないか」と宣言しているようなものだ。そんな軽薄なゴロツキ人たちに乗せられて良いのか?私たちはやっぱりそんな軽々しい日本人だったのか?