新酒完成告げる「杉玉」お目見え 兵庫・ヤヱガキ酒造
新酒の完成を知らせる「杉玉」が、兵庫県姫路市林田町六九谷の「ヤヱガキ酒造」に16日、お目見えした。蔵人(くらびと)らが酒の熟成や作業の安全を祈願しながら、青々とした杉玉を酒蔵の軒先につるした。
「酒林(さかばやし)」とも呼ばれ、直径約80センチ、重さ約80キロ。竹籠に杉の葉を差し込み、球状に刈り込んで形を整える。杜氏(とうじ)の田中博和さん(73)らが酒造りの合間を縫い、約1週間かけて完成させた。青い杉が徐々に茶色く変色してさまが、新酒の熟成具合を物語るとされる。
今年は天候が不安定で酒米の生育などが心配されたが、田中さんは「ふくよかな香りと、すっきりときれいな味わいに仕上がった。」と自信を見せた。
新酒「しぼりたて」や「にごり酒」は11月下旬から、姫路市内の酒店などで数量限定で販売される。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます