湯川さんの会社顧問「最悪の事態が起きた…」 父は「何も答えられない」(産経新聞) - goo ニュース
「びっくりした。最悪の事態が起きた」。過激派「イスラム国」の人質となり、殺害予告の対象とされた湯川遥菜さんが経営するピーエムシー社の顧問で、元茨城県議の木本信男さんは20日、水戸市内の自宅でこう話した。
木本さんによると、湯川さんは平成26年春に初めてシリアに入った。その際、後藤健二さんとも知り合ったという。後藤さんからは「湯川さんの会社が軌道に乗ったら警備をお願いするかもしれない」などと言われていたといい、昨年8月に身柄を拘束されたのは2度目の入国の後だった。
湯川さんと電話で話したのは昨年7月中旬が最後。「仕事の見通しがついた」と語っていたという。木本さんは「会社の実績が欲しかったのだと思う。危険な所には行かないよう注意したのだが」と振り返った。
木本さんは「(湯川さんを)息子のように感じていた。200億円もの金額を日本政府が払えるか分からないが、何とか供出してほしい。どういう形でも良いから助かってもらいたい」と話した。
千葉市にある湯川さんの実家には多くの報道陣が詰めかけ、父親の正一さん(74)は「情報が交錯している中で答えられることは何もありません」と話し、その後は口を閉ざした。
後藤さんの会社事務所がある東京・赤坂のマンション前にも多くの報道関係者が集まったが、インターフォンの呼び出しにも反応はなかった。