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Angela's Ashes(Scholastic Readers Level 3)

2009年08月12日 | ★YL4

         

情報
作者: Frank McCourt
ジャンル:ヒューマン
種類:ペーパーバック、GR
YL:4.7
ページ数:79ページ
語数:20318語
ISBN:9781905775330(CD付)
おすすめ度:5

ストーリー
1930年代、アメリカNYで生まれたFrankと弟Malachyだったが、貧困のため母親の故郷、アイルランドLimerickに家族で戻ってきた。

しかし、極貧の生活はさらに続いた。父親は子供たちにはやさしい男だったが、北アイルランド出身のため、差別されてろくに就職できずにいた。職についてもすぐにクビ。少しのお金が入ればすぐに酒代に消えた。

最悪な生活環境は幼い弟たちと妹の3人の命を次々に奪っていった。子どもたちを食べさせるため必死な母親Frankも健康を害しながらも11歳で学校に通いながら働いたりもした。

過酷な生活に耐え、悪さをしつつも、必死に生きようとするFrankと家族の記録。

感想
ピュリッツァー賞を受賞した自伝的小説の簡約版。同名映画ありです。見てないんですが。やや難しいところもあるので、映画を見てからのほうがいいかなと思います。

決して暗くない語り口、そして本人は父親のことを恨んでなさそうなのに救われます。
しかし、子供を7人も作っておきながら、たいして働きもせず、酒びたりの父親はちょっとなー、と思いました。子どもが死んでからも、相変わらずなのは理解しがたいです。

出身で差別されていたのを考慮しても、妻の立場だったら到底許せるものではないなと思いました。子供の立場だったらいつしか許せても。

プライドを重視する父親に対してなりふり構わぬ母親の必死な言動が印象的でした。

語彙も多少難しく、語数も多めなので、同じ
Scholastic Readers レベル3のものより難しく感じました。ワンランク上です。

CDの朗読はFrank McCourt氏本人によるものです。おそらく、150~/wpm。ゆっくりめではないと思いますが、それほど訛りがあるわけではなく、力強い朗読です。

そんなFrank McCourt氏ですが、先月、(2009年7月19日)に亡くなられています。ご冥福をお祈り申し上げます。

心に残る表現(48ページ)
I'm ten years old and ready for my Confirmation.The priests tell us that Confirmation means you can fight and die for the Church.More dying. I want to tell them  I've already promised to die for Ireland.
Does anyone in the  world want us to live?

うんざりげなFrank。皮肉まじりの鋭いツッコミ?
父親からもたびたび
"Stands up and promise to die for Ireland"(11ページ)
"You'll die for Ireland, won't you boys?"(13ページ)
などと言われています。


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