The Graveyard Book 情報 作者:Neil Gaiman ジャンル:ファンタジー 種類:ペーパーバック 児童書 YL:6.8 ページ数:289ページ 語数:67408語 お気に入り度:☆☆☆☆☆ |
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Bloomsbury Publishing PLC |
ストーリー
Jackという男がある家族を惨殺した。しかし、どういうわけか、1歳半の男の子だけが運良くその場から逃げだすことができた。家を出て、たどりついたところは墓地・・・。
そんな男の子を発見し、養子として育てることにしたのは死者Owen夫妻。Nobody Owen(Bod)と名付けられた男の子は安全のため、墓地の中だけで生活することが許された。個性的な墓地の住民、謎の男Silasらによってさまざまな教育を受け、そこで起こる危険で不思議な出来事を通じて、Bodは徐々に成長していく。
感想
墓地での冒険ファンタジー。赤ちゃんだった少年が章を追うごとに何歳かずつ年をとって、成長していく物語。冒頭の惨劇(残忍な描写はないです)、墓地での生活、おどろおどろしいのかと思いきや、意外とそうでもないです。怖そうな部分もあるけど、みんな(死者)、面白くて、やさしい。ところどころにあるイラストはちょっと不気味ですが、理解やイメージの助けになってくれます。
作者本人による朗読が聴けるということでNeil Gaimanのホームページへ。朗読会のビデオです。最初から最後まで無料で聴けます。The Graveyard Book Video Tourはこちら→(http://www.mousecircus.com/videotour.aspx)
ほぼ聴き読みで読みましたが、自分で読むより状況が思い浮かべられて分かりやすかったです。読むのが上手なんですねぇ。(米版での朗読です。上の表紙は英版)聴いてて気になったのが、客席から結構な頻度で笑いが起こること。そんなに面白い話なのか・・・。だいたいは何で笑ってるのか分からないけど、たまに面白さがわかると、なんだかひどく嬉しい。
やたらと単語が難しいところがあって、そういうところは理解度は今一つ。死者の会話とか、墓地用語?ファンタジー的な部分も読みにくいのかなと思いました。Bodが絡んでくる会話は比較的読みやすかったです。ユーモアも理解しなければとなると難易度は結構上がりそう。児童書の中でも難しいほうだと思う。(日本語訳も読んでみようと思って調べたのですが、未翻訳?)
Bodはとても素直に成長します。しかしやがて自分の家族がなぜ殺されたのかという疑問、犯人がいまだ自分の命を狙っている
という事実に向き合うことになります。でもBodは普通に生きている人間とはちょっと違う。特別な能力を身につけて、宿敵とどう対峙するのでしょうか?
それにしても成長するってことは、めでたさ半分、さみしさ半分だな・・・と思いました。
加筆(2011/6/12)
翻訳版が出版されたようです。読まねば。
墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活 | |
金原 瑞人 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
この本、気になってたんですよね~。
朗読が無料で聞けるなんて!
私、聴き読みは苦手なんですが(なんかペースが合わなくて・・汗)、作者さんの朗読ならいいかもしれませんね。
本を手に入れたら聴いてみます~♪
慣れてきたら聴き読みだけにしました。
何日かに分けての朗読会で、一回の朗読時間が40分とか(長いのもあったと思いますが)なので、それほど負担にならず読めました。
作者本人の登場人物のイメージがあると思うので、本人の朗読はいいと思います。誰のセリフかちゃんと区別がついてよかったです♪