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犯罪被害者とその家族の権利擁護委員会の弁護士日記

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ベネッセ個人情報漏えい事件~何が損害なのか?

2014年07月14日 10時32分47秒 | 相続
 朝日新聞によると
 『通信教育大手のベネッセホールディングスから約760万件の情報が流出した問題で、顧客から補償を求める声が出ている。過去に同じような情報が漏れ、補償した企業があるからだ。ベネッセは今のところ補償に応じない姿勢だが、漏れた情報の広がり方などによっては、顧客の声がさらに強まる可能性もある。
 ベネッセには12日までに、延べ約5万4千人から抗議や問い合わせの電話があった。補償について説明を求める声もあるという。
 補償について、ベネッセの原田泳幸会長兼社長は「クレジットカードの番号などセンシティブ(重要)な情報は流出していない。信頼を回復する方がもっと大事だ」と、応じない考えを示してきた。流出したのは、子どもたちの名前や電話番号などだが、銀行口座やクレジットカードの番号などは含まれておらず、金銭的な被害が出る可能性は低いとみているからだ』とのことです。
 ベネッセとしては,「損害」を金銭的な被害に限っているようです。しかし,例えば,原田さんに関する情報を原田さんがかかりつけの医師が漏した場合,その情報がどのように使われるかわからず,そのことで原田さんは不安な気持ちになるのではないでしょうか。そうだとすると,これは,立派な「損害」であって,それは金銭的評価もできるので,情報を漏らされた人は,ベネッセに対し,損害賠償請求ができるし,ベネッセに被害弁償を行う必要があることになると思います。
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