ロシアがウクライナの商業施設を爆撃した時、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアを
テロ国家だ、非人道的だと非難した。G7の最中でも各国首脳があれは戦争犯罪だとロシアを
口々に責めた。
ニュースからは、罪もない軍人でもない一般市民が傷を負い、痛々しい生々しい映像が送られて来る。
それは本当に悲惨だ。何でこんな目に遭わなければならない？昨日まで平和に暮らしていたのに！と
誰もが思うだろう。
そんなタイミングで、第二次世界大戦末期の日本の惨状の写真が写る。
見渡す限りの焼け野原。何も無い。建物も人も何も・・。
そう、70年以上前に、日本だって同じように、いやそれ以上になったことがあったのだ。
考えてもみて。
日本は東京も大阪もありとあらゆるところで大空襲を受け、街がことごとく焼き尽くされた。
沖縄では地上戦で多くの市民が殺された。そしてそして挙句、あの広島と長崎への原爆投下。
これを”無差別” ”非人道的”と言わずして何と言う？
今、どこかで無差別にどこかの国が一方的に攻撃を受けたなら、一般市民が・・無辜の民が・・
卑怯な・・と言う。それを言うなら、あの時の日本をどう表現するのか？
バカな軍人が起こした無謀な戦争で、どれ程の人々が亡くなった？
真珠湾奇襲は誰が決めた？それが開戦のきっかけか？アメリカが、日本大嫌いだった当時の
大統領が、仕組んだ罠だったのでは？そそのかしたのでは？それに乗ったのは日本？
本当のところは知らない。色々思うところはあるが、しかしはっきりしているのは、
結局あの時の日本が大国アメリカに勝てるはずもなく、日本は悲惨な敗戦国になったということ。
気合や根性だけで勝てるものか。明らかな戦力の差だ。
戦後の驚異的な復活から、一時はジャパン アズ ナンバーワン！とまで言われるほどに、
経済はじめ科学技術も文化も日本は目覚ましい発展を遂げたとは思う。だけどだけど悲しいかな、
どんなにお金を使って国際的に協力しても、ただお金を出すだけの日本はそれほど有難がられず、
世界的な立場は強くはなく、世界のATMとさえ言われバカにされる。ただ情けないだけだ。
70年前と今とでは、情報伝達のスピードは恐ろしく違う。今は世界の裏側で何かあれば、一瞬にして
世界中に広まる時代だ。若い人たちには、前の戦争のことなんか知らない と言う人もあるだろう。
でも、知らないとは言って欲しくないと自分は思う。過去、日本があれだけの戦争に巻き込まれ
（一般人からしたら”巻き込まれ”だ）一般人さえも たった1枚の紙きれで強制的に戦争に駆り出され、
多くの大事な父が兄が弟が夫が息子が孫が・・・尊い命を落とした事実というものを覚えておいて
欲しいと思うし、戦争がいかにバカげていて意味の無いものかと言うことを知って欲しいと思う。
－次回に続く－
