雑感 独り善がり

日々の思いや怒りを自分勝手な考えで綴る

巨星墜つ。佐藤陽子さんが亡くなった・・。

2022-08-01 22:17:56 | 社会

実は今日、結構ショックなことがあった。

ヴァイオリニストの佐藤陽子さんが亡くなったとネットで知った。しばしぼーぜん。

うっそー。なんで?早過ぎない?と。

佐藤陽子さんと言えば、私には強烈な思いがあるのだ。

私は6歳からヴァイオリンを習っていた。

6歳になれば姉の様に日舞を始めるのですよと祖母から言われ、『あんな辛気くっさいもん、イヤ』

と逃げ回っていた私は、教会付属の幼稚園のクリスマスで、同じ学年の子が舞台でヴァイオリンを

お披露目したのを観て衝撃を受けた。感動した!

『あれよっ!アレ!私のやりたいのはヴァイオリンよっ!』ということで、速攻1月から習い始めた。

母はそれなりに教育ママだったかも。商売で忙しい中、巌本真理・辻久子・江藤俊哉さんだったと

思うが、演奏会に連れて行ってくれたりした。

一緒に習っている中で、I子ちゃんは美人でヴァイオリンも一番上手だった。でも音大付属の中学校に

進学したI子ちゃんは、病気で亡くなってしまった。先生とお母さんの嘆き様は酷かった。

I子ちゃんには弟さんが居たが、お母さんは弟放ったらかしでI子ちゃんにすべてを掛けていたらしい。

 

しかしその、I子ちゃん以上にと言うか、比較にならないほど凄かったのが、佐藤陽子さんだったのだ。

確か小学生?だった頃に、あの時代のソ連に留学したんだったと思う。

勿論面識なんて無い。雲の上の、その又上の、手に届かない様な、まさに雲の上の人だった。

親と離れ1人であのソ連に行く?まだ小学生だった自分には信じられない、衝撃以外の何物でも無かった。

やっぱり普通の感覚とは違うんだと、子ども心に思ったかも・・。

今の時代とは違うからね。60年以上も前の話だから。余程の根性が無ければ。

 

佐藤陽子さんは勿論半端無い努力・精進をされていたとは思うが、才能の塊のような人だったと思う。

ヴァイオリンだけでなく、声楽も、そして確か絵も上手だったんじゃないかな?いやあれは

池田さんの絵だったかな?大人になってからの印象はうんと変わったけれど、生き方もスペシャル

だったね。

あの頃のヴァイオリンを習う私たちの憧れの存在だった。雲の上のような人だったけれど、

歳が近いせいもあって、なぜか親近感を感じていた。私にとっては、あの佐藤陽子ちゃんだった。

芸術にその身を捧げ昇華したという印象。私には巨星が墜ちたという思いしかない。

ありがとう。お疲れ様。あっちに行ってもヴァイオリン弾いてるよね。


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