総勢9人、3台に分乗して乗ったタクシーで、私が乗ったタクシーの中では、昔のことを知らない同乗の若い方に、
昔話をしていた。どれだけそのお会社が、私に影響を与えたかと言う話。私にとっての師匠だったと言う話。
Eメールのアドレス持って無いところとは付き合えないと言われ焦って会社で取得してもらった話(何十年前だ💧)
から始まって、ポートフォリオも知らんのんか!?勉強しろよと仲の良い方に言われた話。
図面集のプレゼンなんかもう要らん。パワーポイントで持って来ないと受け付けないと言われ、土日も夜も
仕事時間以外、自宅で寝食忘れ必死になって勉強し、子どもたちに呆れられた。
前の会社のパワーポイントに依るプレゼン資料のベースは私が作ったもので、その後皆がモディファイして行った。
その前に初めてパワーポイントを知ったのも、そのお客様のお陰。某工場の竣工式で見せて貰ったパワーポイントの
アニメーションにびっくりした話。昔の話ね、昔。
大きなスクリーンに映し出された一覧表の左側に、新しいライン上のそれぞれの装置名があり、右側空白。
その空白に後ろの方から会社名がビューン!と飛んで来て、その表の上流側装置から順に担当した各メーカーの
会社名がバンっ!と収まる。初めて見た私は『なんじゃ、こりゃっ!!と、もうびっくりするやらなんやら』と
話すと、若いお客様は大爆笑よ。私の話し方が上手いのか?お腹抱えて笑い過ぎ💧
そんな状態でタクシー降りたものだから、他の方が何がそんなに面白いのか?と聞いておられた。
実は接待のお店、必死になって探した。先ずはS社様の商品がメインのお店でないといけない。間違っても
K社やA社のものは飲めない。シェアが業界3位なので、飲食店でもなかなか難しい。ましてや地方都市となると
生(なま)を置いている店を探すのは更に難しい。グルメガイドで探して何度も吟味して最終的に決定したお店は、
当然自分も行ったことが無く、味の保証も無いけれど、値段は立派だった。店構えもキンキラしていない、
ひなーびた感じの表玄関。
生(なま)の銘柄もマ〇〇-〇ド〇ー〇だというので、プ〇〇〇〇モ〇〇の方が良いかな?とお店の大将と相談したり
して決めた。
居酒屋みたいなガチャガチャしたところは、周りがうるさくてお互いの話が聞こえにくいだろうし、わざわざ
東京と大阪から来て下さってるのだ。お魚の美味しいのを召し上がっていただきたい。お料理はコースのみだった。
2階の個室で『いい雰囲気だね』と言って頂き、選りすぐりの食材で、大将自ら今朝獲れた魚だとか、どこそこの
産地だとか、1品1品説明に来て下さる。美味しくて超満足。そして飲み物よ。喉が渇き(お茶飲むのも我慢してた)
冷えたビールがのどに沁みる。『あー美味しい!』話も弾む弾む。
仕事の話になり、2人の若い方が私を褒めて下さる。
『めっちゃ返事が早くてびっくりする。メーカー1じゃない?』
別の方『夜の11時頃質問送ったんです。翌朝6時に返事が来てました』
速いだけが取り柄ですと私。
S社様は、社内皆仲が良いし、皆楽しんで仕事をしておられる感じが良い。飲み物の追加を注文する時は
若い方2人が『いいですいいです。〇〇さんは座っていてください。僕たちがやりますから』と私にも気を遣って
下さり、2人サクサクと動かれる。
7人のうち3人は当日の最終便で帰らなければと言うことで、コースが終わらないうちに後ろ髪引かれる思いで
先に出られた。勿論お土産も用意して。
人数が減り(お客様4人+Hさんと私の6人になった)、S部長が『皆もっと寄っておいでよ。固まろうよ』と。
すると、お料理もほぼほぼ出揃った頃に、大将がビールグラス持って入って来た。
その大将の話が又ビックリだったのだ。
『私はこのビールが好きでねぇ・・・』と。
『プ〇モ〇?』と聞くと、『もう無くなっちゃって、次の樽なんですけどね、私の好きなマ〇〇ー〇ド〇ー〇』と。
『大将の好きなマ〇〇ー〇ド〇ー〇のサ〇〇〇ーさんだからね』と私が言うと『えっ!?ホントですか?』と
言うから、『だから最初に、サ〇〇〇ーさんの接待だから、ビールもウイスキーもサ〇〇〇ーじゃないとダメって
言ったでしょ?』と私。歳取り過ぎて忘れてるのか?おじーちゃんだからね。
その大将『実は以前は生はK社だったんです。ところがね、ミシュランの星貰ったことS社さんもA社さんも
お祝に色々下さったんだけど、K社は電話一本よこさなかった』と。
そこで皆ビックリ!ミシュランの星持ってるんだ!と。道理で美味しいし高いはずだわ。違うか💧
で私が、『それで大将、S社さんに乗り換えたんですか?』と聞くと違ったんだよね。それが理由ではないと。
良いこと話してくれたよ大将。
知り合いのお店でミシュランのお祝いをしてくれた。その時に飲んだビールが超美味しかった。だがもしかして
お祝いの席で気分が高揚してたから美味しく感じただけか?と思ったもので、念の為日を変えてもう1回飲んでみた。
2回ではこと足りず、更に3回目飲みに行き、本当に美味しいことを確信したと。凄いね。大したものだ。
お祝いしてくれたしてくれないじゃなく、本当に味で選んだと言うところが素晴らしい。大将の心意気感じる。
もうね、若い方が口々に『〇〇さん、持ってますねぇ』『引きが強いですねぇ』『凄いですねぇ』と言われる。
うん、そんな話、確かに嬉しい話だ。『マ〇〇ー〇ド〇ー〇最高っ!』とか大将が言うものだから、若い人皆
動画撮ってた💧『もう一回言って』とか『一緒の写真撮りましょう』とか『社内報に使おうか』とか。
お客様が喜んで下さって、私も嬉しいわ。こんなめぐり合わせってあるのね。
S部長は大将に名刺渡されていた。勿論技術系の方も、時と場合によっては営業なさる。ウイスキーも山〇は
勿論”碧”も角もあり、飲み物は十分満足。
あ、因みに”碧”はS社様が世界で持っておられる各国の蒸溜所5カ所のものをブレンドしたもの。マイルドで
美味しかった。
そしてそしてS部長。こんなことを仰る。もっと早く言ってよ~。
『実はマ〇〇ー〇ド〇ー〇の機械の設計したの私なんです』と。『えええぇーっ!!👀』
又ビックリだ。ならば最初からプ〇モ〇じゃなく、マ〇〇ー〇ド〇ー〇にしておけば良かった💧
マ〇〇ー〇ド〇ー〇を香りがちょっときついのかな?一般的なのはプ〇モ〇でしょと早とちりした私のミスだ。
マ〇〇ー〇ド〇ー〇に付いての勉強が足らん。S部長にお詫びしなくっちゃ💦
勿論、皆でマ〇〇ー〇ド〇ー〇も頂きました。
あ~何と言う奇跡。奇跡としか言いようがない。たまたま選んだお店の大将がサ〇〇〇ー様の大ファンで
特にS部長設計のマ〇〇ー〇ド〇ー〇が大好きで、おまけにお店がミシュランの星持っていて
(そんなこと書いてなかったけど・・なんでそこPRしないんだろ?)お料理美味しくてお客様喜んで下さって。
ホント私ツイてるわ。当たりだわ。ラッキー!幸せだ。
うちのH課長が、お客様のS部長に言う。『彼女はいつもラッキー!ツイている!と言うんですが、それは
ただツイているからだけじゃなく、彼女の一生懸命さ真面目さが呼び込む結果なんです。今の大口の新しい
お客様にしても、そこの社長さんが彼女の気性を気に入って下さったからで、他の営業だったら最初の仕事も
決まってなかったし、継続もしていない』的なことを言ってくれた。もう穴があったら入りたいよ💧
ありがとう褒めてくれて(^^♪
最後の鯛めしが、先に帰った方の分が余ったからとおにぎりにして下さり、皆にお土産にしてもらった。
お客様4人とうちのHさんはもう1軒行くと。私は勿論そこで失礼しますわと。女性の居る店に付いて行くのは
歳だからもういいわ。昔は二次会にも参加したけどね。
『ありがとうございました』と別れて、皆は夜のネオン街に消えて行きました。
幸せな1日だった。感謝しかないよ。