goo blog サービス終了のお知らせ 

レスリー・チャン アルバムレビュー #16


Summer Romance '87
1987 新藝寶 CP50010

新藝賓CINEPOLY 移籍後の初広東語アルバム。
香港では記録的な売り上げを示し、
レスリーをアニタやアラン・タムと並ぶトップスターに押し上げました。
大ヒットした 無心睡眠 をはじめ
10曲のうち5曲がオリジナル曲、5曲がカバー曲。
カバー曲が相変わらず多いが、元曲のセレクトや編曲ではリズム感を強調しポップス色を強く押し出して華星時代の歌謡曲調・演歌調と比べてとても都会的なセンスを感じさせます。

レコーディングとジャケット、歌詞カードの写真撮影は日本で行われました。
またパッション・コンサの音楽総監督を勤めたGary Tong(唐奕聰)が
監製(プロデュース)と編曲(アレンジャー)として参加しています。
下はレコードジャケット、上は再発売版CD。
このCDはレコード盤をイメージしたデザインです。


01)拒絶再玩 曲:玉置浩二 詞:林振強 編曲:唐奕聰
元曲は安全地帯の「じれったい」です。
この曲はごく初期に聴いて、すぐ元曲がわかったという
記憶があります。
誰でも聴いたらすぐわかりますよね?
この曲も香港では大ヒットし数々の奨を貰っています。
Gary Tong(唐奕聰)がアレンジを担当しています。

02)無心睡眠 曲:郭小霖 詞:林敏聰 編曲:船山基紀
広東語オリジナル曲ですが編曲は船山基紀、
またバックのギターは芳野藤丸が担当。
この曲が初めて披露されたのが日本だったというのは有名な話ですが、
レコーディングスタッフもほとんど日本人だったのです。

03)你在何地 曲:盧冠廷 詞:潘源良 編曲:Tommy Ho
パッション・コンサですっかりおなじみになったこの曲は
私のお気に入りでもあります。
たぶんレスリーも気に入ってたのではないかと
妄想しております(笑)

04)無形鎖扣 曲:杉本真仁 詞:卡龍 編曲:杜自持
元曲は、因幡晃の「涙あふれて」('87)アルバム「I BELIVE」他収録
因幡晃と違う、力強さを感じさせるレスリーのボーカルです。

05)妄想  曲:唐奕聰 詞:林夕 編曲:Masahiro Ikumi
これはGary Tong(唐奕聰)作曲のロックテイストの曲。
日本のミュージシャンがバックをつとめています。

06)共同渡過 曲:谷村新司 詞:林振強 編曲:盧東尼
元曲は谷村新司が作った東京音楽祭のエンディングテーマ「花」です。
韓国の趙容弼(チョー・ヨンピル)、モンゴルのオユンナが歌っています。
この曲はレスリーのコンサートでもよく歌われ、特に香港ばかりでなく
内地でも人気の高い曲です。
レスリーが参加した1987年の東京音楽祭ではアラン・タム、趙容弼と共に
「冬のリビエラ」を熱唱。
きれいな日本語と歌のうまさにびっくりした方も多いでしょう。

07)情難自控 曲:D. Whitten 詞:張國榮 編曲:Ken Takada
元曲はロッド・スチュアート の「I don't want to talk about it」。
ゆっくりとしたメロディとジャズっぽいささやくようなボーカルが、
他のリズム感のある曲と対照的でこのアルバムのアクセント的な曲です。
洋楽カバーをこの曲に選んだレスリーのセンス(監製はレスリー)はなかなかです。

08)[多句]了 曲:盧東尼 詞:林振強 編曲:Ken Takada 
このアルバムの中で「你在何地」と並ぶ
My Recomend Songといえる一押し曲です。
こちらも日本人ミュージシャンがバックをつとめています。
パッションコンサでこの曲が新しいアレンジで歌われて
それがちっとも古臭く聞こえなかったので
いい曲は時を経ても変わらないと感じました。

09) 請勿越軌 曲:山崎稔 詞:林振強 編曲:杜自持
元曲は荻野目洋子の「湾岸太陽族」。
荻野目ちゃんの曲らしくディスコテイクなノリです。
これも初めて聴いた時、カバー曲捜査が簡単だった曲です。
バックは香港のミュージシャンがつとめています。

10)倩女幽魂 曲:黄霑 詞:黄霑 編曲:Romeo Diaz
電影「倩女幽魂」主題曲
チャイゴーの主題歌として香港人のみならず日本の香港映画ファンにも
よく知られた曲。
このアルバムでは異色のラインナップですが、
いかにも香港というイメージもミックスするのを忘れない、
いろんなファンに好まれるアルバム作りを目指した結果でしょう。
カナダ博覧祭でのパフォーマンスや香港での88コンサでの演出が
とても印象的でした。


これはアルバムジャケットや歌詞カードと同じ時の写真なのですが
トリミングが違うのです。上の方を注目してください。
日本で撮影したのがすぐわかりますね。
公衆電話が写ってます。
たしか青山か六本木で撮影された、と聞きましたが
実際はどこで撮影されたのでしょうか?
18年前だからビルもお店も残ってないかもしれません。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« レスリー・チ... 香港国際警察... »
 
コメント
 
 
 
本当だ~~ (ゆっこ)
2005-04-23 09:45:21
なんかこの公衆電話は懐かしいですねー

(ケータイの普及で見かけなくなりましたよね)

これを読んでしみじみジャケを見直しました

最後のページの写真では緑の電話だけは写っていたのですね

気がつきませんでした(^^;



いつもいつも亜美さんの話を読んで

新たな嬉しい発見をしております

多謝です~♪



 
 
 
ジャケットも (亜美)
2005-04-27 16:04:55
たまには見直してみると

いろんな発見がありますよ。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。