カンフー・ダンク



導演:朱延平
動作導演:程小東
美術:奚仲文
音楽制作:石川光
演員:周杰倫、曾志偉、陳柏霖、蔡卓研、陳楚河
2008年台湾・香港・中国

オリンピック関連の話題作りがしやすいせいか、
今年はカンフー(功夫)関連映画が目白押し。
中国映画そのものの封切りも多い、ような気がする。

この作品は一連のカンフースポーツアクション映画系列と分類されているようだ。
スタッフ・キャストには台湾・香港・中国のみならず、
3D特撮にはハリポタやロードオブザリングのスタッフが担当、
また音楽には日本人スタッフが参加している。

8月16日公開、ということで、吹き替え版・字幕版とも試写会で鑑賞。
公開前なので、ストーリーには触れない。
公開は吹き替え版が主になるようで、字幕版を見るにはなかなかつらい状況。
吹き替え版は情報量が多いので、子供とかが見るにはらくちんかもしれない。
管理人は、周杰倫と曾志偉の声質がいま一つしっくりこなかった。

そんなアドバンテージもあるし、ストーリーも荒唐無稽とかありえねー、とか
言われるけれど、夏休みにどんな世代が一緒に見ても楽しめる作品ではないかと。
基本は主人公や仲間たちのバスケと心の成長物語。
カテゴリーは広くハリポタやスター・ウォーズと同じ範疇に入ると思う。

今回、音楽がオリジナルで良かった(笑)
周大侠』を聞きながら、アクション楽しめるのは嬉しい限りだ。
各地区一館位は字幕版のみの公開、なんてところを作ってくれれば
中華迷は頑張ってそこに通うと思う。

公式HPは こちら

映画を見て、この映画が中華圏で大ヒットした背景がもっと知りたくなったら
上海阿姐(アジエ)さんのブログ
全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記』をどうぞ 
(日本人には判りにくい、笑いどころの解説などあり)
こちら とか こちら
 


ところで↑はジェイが学ぶ功夫学校。ここって去年の6月上海旅行での
↓ここじゃないか~!と気が付いた管理人。



ここ上海影視樂園で遊んだ武道の達人たちの像はカジノバーのシーン、
例の「周大侠」の曲に乗ってジェイ扮するシージエが大暴れする店内の
あちこちに置かれていた(笑)↓



ということで、あのバーのセットも上海影視樂園の中に作ったセットのようです。


追記 8月26日

公開されて10日間であまり入りがよろしくないようで(汗)
大阪でも夏休み後半に字幕版観たけど(梅田ブルク)あまり多くなかった。
今日はシネカノン有楽町2で字幕版観賞(前売り券がまだ残っていたので)
やっぱり字幕版。しかし観客数は辛いものがある。
まあ、リピーターは少ないとは思うけど、家族で見るにはいい映画だと思います。
小学生も来ていたし…。
「シネカノン有楽町2」初めてだったけど座席の座り心地が今ひとつ。

公開されたのでストーリーを簡単に。
バスケットコート近くでホームレスの男(呉宗憲)に拾われた
赤ん坊のシージエ。
男は功夫学校の元生徒で校長(高雄)に赤ん坊を託す時に
「乾坤大挪移」の奥儀書を渡す。

師父の校長が亡くなりシージエ(周杰倫)は
4人の師父(呉孟達・梁家仁・黄渤・閻妮)に可愛がられ功夫学校で成長するが、
ある日街のカジノバーで暴れて校長(王剛)から退学させられる。
行き場のないシージエは公園で知り合ったリー(曾志偉)に乗せられて、
大学のバスケットボール部に家族を探すバスケ王子という触れ込みで入部する。
学長を演じているのは黄一飛。
バスケットボール部のマネージャーのリリー(蔡卓妍)、
リリーの兄でキャプテンのディン・ウェイ(陳柏霖)、エースのシャオ・ラン(陳楚河)

功夫の技はすごくても、バスケの基本ができていないシージエは
失敗することも多かったが、やがてチームにもとけこみ、
バスケットボールの技術も高くなっていった。
チームは勝ち進み、決勝でリー・ティエン(劉畊宏=杉浦先輩・笑)率いる火急隊と
対決するのだが、はたして結果は?
シージエの恋心や親探し、リーの野心と人の好さ、
キャプテンのアルコール依存の原因、功夫学校の4人の師父たち、
街のマフィアもどきの勢力争いまで、
いろんな要素を全部つぎ込んで、ゲームのあっと驚く結末が待っていた。

なんだかんだと言っても監督が台湾の王晶と言われる人だけあって
結末への持って行き方は非常に強引ではあるけれど
ちゃんと物語の最初のあたりに伏線は貼ってあります。
が、映画公開まで封印していたメイキングを見ると、
カットされたシーンが多いようで、中身の要素エピソードが多すぎた模様。
だから、それぞれが中途半端なものになっていてちょっと残念。
でも見ていて楽しかったから、まあいいか(笑)
青年の成長の物語だし、
負け犬と自覚していた男がプライドと自信を取り戻す物語でもあります。
お約束のジェイの仲間たちもカメオ出演していました。
杉浦先輩も意味無く脱いでましたし(笑)

一つ疑問だったのは
ゲームの最後で「乾坤大挪移」の奥儀書をなぜリリーが持っていたか?
何かのシーンをカットしてあったのでは?と疑ってるのですが…
呉宗憲の役は射英雄傳の北丐(大英雄で張學友の役)を思わせるし、
4人の師父の一人(クレージー・ストーンに出てた)黄渤は蝦蟇功やってました。
黄渤が文通相手の閻妮と待ち合わせするシーンにクレージー・ストーンに出ていた
彭波がちらっと出ています。

ロケ場所でいえば、リーがシージエにごちそうする場所。
洋館のレストランに仕立ててありましたが、あの建物の横の通りの奥は
上海の錦江飯店の入口近くではないかと思ったのですが?
また調べなくては。
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